今治タオルと言えばブランドとして世界的にも認められている。
とは言えお家の事情は決して楽ではない。
輸入タオルに押されて国内シェアは下がる一方なのだ。
当然生産調整せざるを得なくなる。
稼働出来ないタオル織機は無駄だ。
そこへ中国人がやってきて
「この織機を売ってくれないか?」
普通ならそんな事をすれば質の高いタオルが中国から安く入って来るから出来ないと拒否するかと思いきや…
「ええで、ええで、売ったるわ!」
その理由は
「この織機は解体して持ち出す以外に中国へは運べない。非常に複雑でデリケートな作業だから中国人には組み立てる事等出来ないから大丈夫だ」
つまり我々日本人には容易い事だが中国人には無理だから邪魔な織機を売って儲けようと考えたのだ。
勿論中国人が劣っている訳では無いからきちんと組み立て質の高いタオルを生産して日本にドカンと売って来たのである。
当然安い値段で。
これ等、中国人を馬鹿にした手痛いしっぺ返しと言えるだろう。
失敗はしても良い、問題はその教訓をどう生かすかではないだろうか。