ひねくれ亭日常

散歩と徘徊が日常の独り言

フリーランスの悲惨な末路 2

2021-01-11 17:08:41 | 三流カメラマン

フリーになってから景気はどんどん良くなった、というより狂乱と言っても良い状態である。

株価は毎日の様に高値更新、地価は天井知らずの感があった。

地上げは激しさを増し鼻くそみたいな家にも数十億なんてとんでもない金が舞い込んだ。

誰もがおかしくなっていた時代、フリーランスになる身の程を知らないカメラマン、ライターが続出する。

実際に仕事も収入も増えていたから明るい未来しか無い様に思えたのだろう。

私は最下層のカメラマンなのでバブルの恩恵は殆ど受けていない。

多くても売り上げが800万円程度だからたかが知れている。

売り上げである、あくまでも。

収入は当然もっと低い。

しかしコマーシャルや良い媒体で仕事をしていたカメラマンは一千万を軽く超える人が多くいた。

ストックフォトの分野では京都在住のカメラマンの3人が億の売り上げを誇っていたのだ。

税金対策の為に会社組織を作るカメラマンも多く簡単に作れた有限会社は特に増えた。

まあ経費は使えたなあ。

取材で訪れた先の飲み食いは勿論、ホテルでのマッサージ代も編集が払っていたから。

カメラマンもやたら機材を買い込んだり車を買い替えたりと羽振りが良かった。

そしてバブル崩壊…

 

 


好きだな、夢グループ

2021-01-11 13:52:13 | 胡散臭い、インチキ臭い

胡散臭いものに子供の頃から惹かれる。

お祭りの帰りに人だかりが出来ていた事がある。

何だろうと見ると男が麻袋を手に口上を述べていた。

「沖縄が返還される事となってお祝いの為に凄い商品を持ってきました。どんな傷もそして毒蛇に咬まれてもこれさえ塗れば大丈夫」

手にした袋にはどうやら毒蛇が入っているらしい。

一旦袋を仲間に手渡すと男は更に言った。

「今からこの包丁で手を切って見せるが心配は無用。この薬さえあれば平気なんだ皆さん!」

いきなり大きな包丁を取り出すと周囲はざわつく。

更に大声で口上を述べると人だかりはどんどん増えていく。

香具師である。

単なるワセリンを万能薬と称して全国各地を放浪する商人だ。

命はその語りでどんなインチキ品でも売り捌く才能と度胸も必要である。

ああ、そうそう。

最近お気に入りは夢グループ。

当初は格安のシルク製品で売り出したがそのうち超バッタモンの家電を手掛ける様になって益々目が離せない。

49800円のサイクロン掃除機を9800円!!

60000円の炊飯器が9800円!!

73800円のカラオケマイクが9800円!!

もう大好きだなこういうプンプン匂うのは。

中でも一番のお気に入りは

「テレビラジオでお馴染みの保科有里」

知らん知らん、聞いた事無い。知らん知らん、見た事無い。

とは言え夢グループを追いかけていれば自然と覚えるけどね、保科有里さんは。

この前北陸へ行ったらテレビで夢グループの通販番組をやっていた。

そこで社長と一緒に保科有里さんが出ていたよ。

うわあああ、テレビで保科有里さんを見たあ、凄い!!

いいなあ、北陸の人達は。

29800円の翻訳機を1万円で売っていたなあ。

何だよ、翻訳機の値段は10万円を1万円って言って欲しかったなあ。

夢グループなんだからさあ。