工房八重の部屋

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「柴田是真の漆、絵」 ”見よ!この超絶技巧を。若中の次ぎは是真だ!

2010年05月25日 | Weblog
相国寺、承天閣美術館で、4月3日より6月6日まで「柴田是真の漆×絵」展が開催されて

います。

この展示会のキャッチフレーズが  ”見よ!この超絶技巧を。若中の次ぎは是真だ!”

柴田是真は、幕末から明治にかけて活躍した蒔絵師で、画工でもあった人で、騙し絵ならぬ

「だまし漆器」の名人であった。 

漆器なのに陶器そっくりの茶入れ! 漆器なのに、金属製とみがまう皿!

特別展示されている 「滝楼小禽図」 は滝を囲む表装のように見える部分は、金泥で

質感も表装そっくりに描いた絵で、まるで滝や鳥が、絵の中から外に飛び出したように

見える視覚効果を持つトリックアートで、絵の前で 「なんやこれ! うそ!」

と見惚れてしまいました。

是真は若き日に京都で修行し、この京都留学中に描かれた、妙心寺の塔頭、大雄院の

襖絵も、展示されていました。

和紙に色漆で描く、漆絵を考案して、日本よりも、海外で高い評価を受けてきたとのこと!

今回の展示会には、アメリカテキサス在住のエドソン夫婦のコレクション70点が

始めて、里帰りし、日本に所蔵される20点の展示で、計90点!

是真の魅力ある作品を、見る人で賑わっていました。

相国寺は、同志社大学の北にあり、街中なのに、静寂で広大な境内は禅寺らしく、清冽な

すがすがしさのある寺で、散策して、静かな相国寺境内の、癒し空間に、心休まるひと時

を過ごしました。


柴田是真展の看板


相国寺、承天閣美術館の入り口は、庫裡の横にあります!


承天閣美術館の前道は、もみじの新緑が美しい!


玄関横の庭


十牛の庭  この承天閣美術館の素晴らしいところは、色々の庭があり、自然の空間の
中にあるところでしょう! ユニークな企画も、見に行きたくなる美術館です!


もとは金閣寺のあった、高麗石塔が、中庭にあります!


相国寺全景の看板


相国寺境内


法堂


経堂


鐘楼


相国寺門


相国寺門の参道は、両側が、同志社大学の建物です。