新生日本情報局

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米ワシントンでの航空事故も埼玉道路陥没事故も盲点が招いた

2025-02-04 00:00:00 | 防衛
人間は、盲点どころか欠陥だらけです。

筆者も人間、貴方や貴女も人間、当然そうですよね。
完璧な人間など、いません。

ところが、現代社会は年々、高度化されています。
以前も本ブログで取り上げた事もありますが、20世紀末頃、労働関係用語で言うところの航空労働や宇宙労働、船舶労働といった高度で負担の大きい勤労体制が、現在では多くの企業や職場等で求められているのは、歴然とした事実でしょう。

だから、必然的に盲点も出てきます。
社会の変化に、公共施設やその運用すらも追いついているとは言えないのです!!


1月31日にFNNプライムオンラインがmsnにて、「「管制塔、今のを見たか?」管制官らが交わした緊迫の音声公開 ワシントン旅客機・軍用ヘリ衝突事故 通常4人で行う業務を2人で担当との報道も」の題で次のように伝えました。


『(前略)

アメリカの首都ワシントンで、旅客機と軍用ヘリが衝突した事故から1日。

トランプ大統領は旅客機とヘリの合わせて67人全員が死亡したと発表した。

そうした中、事故前後に管制官らが交わした音声が公開された。

日本時間の31日、記者会見したトランプ大統領は「残念ながら生存者はいない。これはワシントンにとって、そしてアメリカの歴史にとって、暗く耐えがたい一夜となった」と語り、旅客機の乗客・乗員64人とヘリコプターに乗っていた3人の合わせて67人全員が死亡したと明らかにした。


(中略)

管制官:

PAT25(ヘリコプター)、CRJ(旅客機)が見えますか?

PAT25、CRJの後方を通過して。

管制官は、アメリカ軍のヘリコプター「ブラックホーク」に旅客機の後ろを通過するよう指示したが、ヘリコプターは旅客機に衝突し爆発、川に墜落した。

この直後、別の航空機に指示している管制官の声の後ろで…。

管制官の無線:

オーマイゴッド!

さらに別の航空機からも…。

別の航空機:

管制塔、今のを見たか?

管制官:

われわれも見た。

管制官:

皆さん、飛行場内の現在位置から動かないで。全員待機してもらいます。できるだけ早くまた連絡します。


(中略)

管制官:

消防司令、事故は川の中で起きた。滑走路の東の川にヘリと飛行機の両方が墜落した。

さらに沿岸警備隊のヘリコプターに、捜索を依頼した。

管制官:

ブラックジャックスリー(沿岸警備隊ヘリ)基地に戻れますか?直行して今すぐ着陸してもらわないといけない。

管制官:

捜索用のライトは搭載していますか?

沿岸警備隊ヘリ:

着陸時に使う基本的なライトだけだが、捜索は可能だ。

またアメリカのワシントン・ポスト紙は、事故が起きた際、管制官が通常4人で行う業務を2人で担当していたと指摘した。

(中略)

トランプ大統領は事故の原因について、「バイデン政権が管制官の採用基準を歴代最も低い水準に引き下げた」と、バイデン政権時代に連邦航空局が多様性などに基づいた人事採用を行ったことが原因との見方を示唆し、物議を醸している。

そして現地メディアは、これまでに40人以上の遺体が収容されたと伝えている。

(「イット!」1月31日放送より)』

4人必要な航空管制を2人でする事自体、無理な話です!!
この事故は、人的要因という盲点を突かれた事故ですね。


一方、埼玉道路陥没事故でも盲点が指摘されています。

2月1日16時03分に産経新聞 THE SANKEI NEWSが「埼玉道路陥没事故、硫酸発生・気温上昇・軟弱地盤…複合要因か 地中深くの異変は把握困難」の題で次のように指摘しています。

『(前略)

埼玉県八潮市でトラックが転落した事故の原因となった道路の陥没は、下水道の内部にある有機物から発生した硫酸で配管が腐食したことによって引き起こされた可能性がある。近年の気温上昇による微生物の活発化や、この土地特有の柔らかい地盤も影響しているとみられ、専門家は点検技術の見直しの必要性を指摘している。

「汚物を含んだ有機物から発生した硫化水素が空気に触れ、酸化することで硫酸が生じた」。下水道に詳しい日本大生産工学部の森田弘昭教授(土木環境システム)はこう話す。

(中略)

森田氏によると、地球温暖化も影響を与えている可能性がある。気温の高まりに伴って下水道管内の温度も上昇。有機物の中に生息し、硫酸の発生を助ける微生物の数が増殖するなど「配管内部の環境も絶えず変化している」という。

大規模陥没の一因に、地盤の軟弱さを指摘する声もある。「八潮地域は砂地盤で地下水位も高く、下水道管のわずかな破損部分からでも砂が流れ込みやすい」と語るのは、東京大生産技術研究所の桑野玲子教授(地盤工学)。軟弱な地盤が緩やかに沈下していくことで、地表のアスファルトとの間に大きな空洞ができたとみる。

森田氏も桑野氏も、下水道管の破損を防ぐためには、設備の現状把握を徹底する必要があることを強調する。
(以下略)』

下水道の普及が各地で進む中、上水道と共に私達の生活で無くてはならない下水道。
日本では上水道の欠陥や漏水発見技術は近年進んでいますが、下水道は人間による点検が基本であり、点検技術はまだまだ遅れています。

そして廃棄物や排水等は複雑な化学反応や生物的反応を経て、トンデモない現象を引き起こす時があります。
分かりやすい事例では、廃タイヤが野積みされた場所での自然発火が良い例ですね。


米ワシントンでの航空事故も埼玉道路陥没事故も盲点が招いた
対策を強化するしか解決策は無い!!


事故調査官の仕事の様子
出典:いらすとや フリー素材


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