独のボッシュ社が2007年にフォルクスワーゲンの不正ソフト問題を指摘していたことは一大事態です。
NHKが9月28日未明に次のように伝えました。
『ドイツのフォルクスワーゲンがディーゼル車に不正なソフトウエアを搭載していた問題で、ドイツのメディアは、このソフトを作った自動車部品メーカーが2007年にフォルクスワーゲンに対し、ソフトはあくまで開発段階で使用するもので、販売される車両に搭載するのは違法だと警告していたと伝えました。
この問題は、フォルクスワーゲンが排ガス規制を逃れるため、ディーゼル車に試験のときだけ有害物質の排出を低く抑える不正なソフトウエアを搭載していたもので、このソフトが稼働する車両は世界でおよそ1100万台に上るとされています。
これに関連して、27日付けのドイツの大衆紙「ビルト」の日曜版は、このソフトを作ったドイツの自動車部品メーカー「ボッシュ」が、2007年にフォルクスワーゲンに対し、ソフトはあくまで開発段階で使用するもので、販売される車両に搭載するのは違法だと書面で警告していたと伝えました。
ただ、これについて、ボッシュ側は守秘義務を理由に取材を拒否しているということです。
今回の問題を巡っては、ドイツの有力紙が27日、フォルクスワーゲンの監査役会の関係者の話として、2011年にフォルクスワーゲンの社員から「ソフトウエアの使用は法律に違反するおそれがある」と指摘されていたとも伝えていて、フォルクスワーゲンが早い段階からソフトの違法性を認識していたのではないかという見方が強まっています。』
ボッシュ社は独の自動車部品メーカーだけではなく、自動車機器、産業機器、消費財・建築関連機器(電動工具(パワーツール))などで世界的に有名で、日本法人であるボッシュ(株)はコモンレール式ディーゼル燃料噴射装置、ESC(横滑り防止装置)、ブレーキ部品、燃料噴射ノズル、インジェクターなどを製造しています。
当然の事として、この会社が製造していた「ディーゼル車に試験のときだけ有害物質の排出を低く抑える不正なソフトウエア」を販売車両に搭載していたことを知っていた訳で、今回のフォルクスワーゲン社の件でもボッシュ社の責任逃れは無理でしょう。
自動車産業が世界的に連携している現在の状況で、ハイブリッド車や電気自動車などの普及が進み、自動車部品の数が10分の1になるとの見解もあります。
その中での今回の事件は一大事態になり始めています。
独は近代的自動車の発祥の地であり、各種部品や工作機械などでは現在でも世界の一角を占めています。
その活力が、レオパルド2戦車シリーズやマルダー歩兵戦闘車などの独や西側世界の国防にも大きく貢献してきました。
その基盤が、独の自動車産業であったのです。
今回の事件は、辞任した当時のCEOの詐欺捜査開始など、自動車業界の再編だけには留まらない、独などの経済に大打撃を与える重大事態にも発展するでしょう。
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