九月二十日
今日は寒い。
四時頃に秋月常三郎が来た。
先だって岸に秋月に御庭焼きの文ほうの器をなんとか欲しいと頼んでもらっていたのだが、
それは至極難しいと返事を引き延ばされていたのが今日になってまず二つ送られてきたのだ。
一つはるり色の植木鉢。
もう一つの方は白地の桃の形で、裏に桃の花をえんじで描いて、少し枝をつけて葉もある筆洗いである。
この二品が送られてきたとのこと。
御庭焼きとの名のある物はなかなか手に入らないので、また、どうぞよろしくと頼んでおいた。
秋月は「これは京都の野呂八十一郎から頼まれていたものなので、
何か当地の特産でもお礼に送っていただければ幸いです」と言って帰った。
今日は寒い。
四時頃に秋月常三郎が来た。
先だって岸に秋月に御庭焼きの文ほうの器をなんとか欲しいと頼んでもらっていたのだが、
それは至極難しいと返事を引き延ばされていたのが今日になってまず二つ送られてきたのだ。
一つはるり色の植木鉢。
もう一つの方は白地の桃の形で、裏に桃の花をえんじで描いて、少し枝をつけて葉もある筆洗いである。
この二品が送られてきたとのこと。
御庭焼きとの名のある物はなかなか手に入らないので、また、どうぞよろしくと頼んでおいた。
秋月は「これは京都の野呂八十一郎から頼まれていたものなので、
何か当地の特産でもお礼に送っていただければ幸いです」と言って帰った。