小梅日記

主として幕末紀州藩の学問所塾頭の妻、川合小梅が明治十八年まで綴った日記を紐解く
できれば旅日記も。

四月二十八日

2016-10-13 | 嘉永四年 辛亥日記

大いに晴れる。
市川からてんくゎんを返しに来る。
母君は寺参り。
信衛方へ橙を七つ送る。
上田忠左衛門方で男子出生の祝いを遅まきながら寄る。
吉野紙一、酒券一。寿司と酒がでた由。
留守中に田中から柏餅を送ってきた。先日は嫁からのみやげというの吉野紙二束と扇子五本入りを一箱もらった。
細工町の子が疱瘡なので妻女が留守ということで引き延ばすとのこと。疱瘡は段々とよくなっているらしい。
こちらからも野上からきた薬一服をことづけた。
米与から御手形の判すえに来た。米七石と銀五枚なり。
米与でまず百目取ってくる。
夕方に、その内の50目を岩橋に持参。180目貸してくれと言うがまずは50目を貸して山中に行く。
子は疱瘡らしく稽古はなし。
光明院へ寄った。また上辻と書家がきて居候していた。


コメント
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