小梅日記

主として幕末紀州藩の学問所塾頭の妻、川合小梅が明治十八年まで綴った日記を紐解く
できれば旅日記も。

一日目2 65番三角寺(さんかくじ)

2016-11-26 | 四国遍路 伊予(愛媛...
一日目2 65番三角寺(さんかくじ)
13時40分到着。
65番 由霊山 三角寺
ご詠歌 おそろしや三つの角にもいるならば 心をまろく慈悲を念ぜよ

この寺は弘法大師がはじめて護摩を焚いたところだと伝わっている。
駐車場から近く長くて急な石段を登ると山門。
山門は仁王門と鐘楼門を兼ね備えている。




本尊は十一面観音。
聖武天皇の勒願により行基が開基したとされる。弘法大師が来訪した際、本尊である十一面観世音と不動明王を刻み、三角形の護摩壇を築き降伏の秘法を施したという。
三角寺の寺号はこの護摩壇に由来する。境内には三角の池が名残とされている。
本堂、大師堂、薬師堂などあり、時期には桜が美しい。
「これでこそ登りかいあり山桜」と訪れた小林一茶が詠んでいる。







山門に一礼し手水舎(てみずや)で手を清める。右手でひしゃくを持ち水を掬い左手にかけ、持ち替えて右手にかける。残りの水を右手の掌に入れて口をすすぐ。ひしゃく一杯の水で行うのが正しいと先達さんから教わった。
次にローソクに火をつけ献灯、線香にも火をつけて献香。納め札をそれ用の箱に納め拝礼してから読経する。これを本堂と大師堂で繰り返す。
今まで口の中でむにゃむにゃと唱えていたが、大勢だと口に出して唱えることができた。
ここで個人での参拝なら納経所に行って御朱印をいただくのだがツアーでは添乗員がまとめて受けてくれる。
今まで目の前で書いてもらっていたので忘れ物をしたような感じがした。

標高は約430m、平石山の中腹にある静かな境内だけにしっとりと穏やかにいくつかのお堂が自然にとけ込んでいるようだった。


コメント
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