二日目1 60番~56番札所
6時起床。曇天。朝食は鯛茶漬け。
出発は7時半。それまで宿の庭を歩く。池や築山があり白い大きな観音像が建っている。オーナーの趣味なのか宿のあちこちに中国の工芸品が置いてあった。
バスは石鎚山に向かう。本日最初の札所は石鎚山中腹にある横峰寺だ。登山口でバスからマイクロバスに乗り換えて山道を行く。
60番 石鉄山 横峰寺(よこみねじ)
ご詠歌 たて横に峰や山辺に寺たてて あまねく人を救ふものかな
本尊 大日如来
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標高750メートルの場所に建ち88札所の中で三番目に高い。遍路転がしの中でも最難所で伊予の関所寺でもある。しかし、細く長い山道も車で行くと楽だ。
とはいえ、山門からの長い参道や納経所から本堂への参道石段があって大変だった。。
開いたのは修験道の祖の役行者。山頂に現れた蔵王権現の姿をシャクナゲの木に彫って安置したのがはじまりとされている。因みにこの寺はシャクナゲの名所として知られている。
後年、大師が大日如来を彫って安置して霊場に定めた。
曇天下でもあり霊気が充ち満ちているような雰囲気。が、本堂と大師堂で所定の所作と読経を終えるのが精一杯で追われている感じで浸る気分にはほど遠い。
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乗り換えたバスは9時発車で次へ急ぐ。
59番 金光山 国分寺
ご詠歌 守護のため建ててあがむる国分寺 いよいよめぐむ薬師なりけり
本尊 薬師瑠璃光如来
天平時代に聖武天皇の勅願によって日本各地に建てられた国分寺の一つ。聖武の意を受けて行基が本尊の薬師如来像を作って開創。後に大師や真如も逗留して修行に励んだ。
境内には一つだけ願いを込めて握手すれば叶うという「握手修行大師像」がある。色から最近設置されたもののようであまり有り難みを感じなかった。
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58番 作礼山 仙遊寺(せんゆうじ)
ご詠歌 たちよりて作礼の堂にやすみつつ 六字を唱え経を読むべし
本尊 千手観音菩薩
バスを降りて勾配のある参道を進んでいくと境内に着く。なかなかの見晴らしがひらけて今治市内と瀬戸内海が一望できる。残念ながらの曇天だったけど。
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天智天皇の勅願によって開かれたというから歴史は深い。山頂には天智天皇ゆかりの五輪塔がある。本尊の千手観世音菩薩は天皇の念持仏として、海から上がってきた竜女が一刀三礼しながら彫って安置したとされる。弘法大師が四国霊場開創の折にこの寺で修法をされたとき、病に苦しむ人々を救済しようと井戸を掘り、また荒廃していた七堂伽藍を修復して再興、寺運は興隆した。
「仙遊寺」といえば、お遍路さんの中では有名な「宿坊」があり、近代的な建物で設備が良く天然温泉で「精進料理」を食べることができる。「通夜堂」(雨露をしのぐ無料の休憩所)も用意されていて「宿坊」の天然温泉を利用できるとのこと。足湯もあるがとても立ち寄る時間的余裕がない。
でも嬉しいことにお接待があった。檀家の主婦達だろうか。つきたてのお餅と熱いお茶をいただいた。感謝!
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57番 府頭山 栄福寺(えいふくじ)
ご詠歌 この世には弓矢を守る八幡なり 来世は人を救う弥陀佛
本尊 阿弥陀如来
弘法大師が海神供養を修したことから、海陸安全、福寿増長の祈願寺として往古から信仰されている。嵯峨天皇の勅願で大師が、府頭山の山頂で内海の風波、海難の事故の平易を祈った。満願の日、風波がおさまり海上には阿弥陀如来が漂っていた。この阿弥陀如来を引き揚げてお堂を建てて本尊として安置したのが創建といわれ、勅願寺とされた。
ここの若い住職は「ボクは坊さん」(伊藤淳史主演)という映画のモデルらしい。見てないけど…。
25分ですべての作法を終えて次に向かう。忙しい。
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56番 金輪山 泰山寺(たいさんじ)
ご詠歌 みな人の詣りてやがて泰山寺 来世の引導たのみおきつつ
本尊 地蔵菩薩
しまなみ海道の終着点今治の市街地の外れの立派な石垣の上にあるお寺。
寺の南を流れる蒼社川は大昔から雨季には氾濫を繰り返し被害が多く人々を苦しめてきた。氾濫時期に行き合わせた大師は土地の人と一緒に堤防を築き
土砂加持を行った。その満願の日に延命地蔵菩薩が出現したので大師はその姿を彫って本尊としてお堂をたてて納めた。これがこの寺の始まりとされている。
大師堂のそばにあった不忘松は三代目だが初代の松は「氾濫の不幸を忘れないように」と大師が植えたという。
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ああ、もう1時近くなっている。時間が押しているのか添乗員さんに焦りが見える。さかんに電話をしていた。バスは今治市内のビジネスホテルへ。広間に導かれると食事の用意が調っていた。鯛の頭の煮付けに鯛ご飯。瀬戸内海は鯛がたくさん獲れるんだ。いや、養殖かな。
食後、喫茶コーナーで珈琲を飲むかどうかと迷っている内に出発の時間になった。1時40分出発。
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6時起床。曇天。朝食は鯛茶漬け。
出発は7時半。それまで宿の庭を歩く。池や築山があり白い大きな観音像が建っている。オーナーの趣味なのか宿のあちこちに中国の工芸品が置いてあった。
バスは石鎚山に向かう。本日最初の札所は石鎚山中腹にある横峰寺だ。登山口でバスからマイクロバスに乗り換えて山道を行く。
60番 石鉄山 横峰寺(よこみねじ)
ご詠歌 たて横に峰や山辺に寺たてて あまねく人を救ふものかな
本尊 大日如来
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標高750メートルの場所に建ち88札所の中で三番目に高い。遍路転がしの中でも最難所で伊予の関所寺でもある。しかし、細く長い山道も車で行くと楽だ。
とはいえ、山門からの長い参道や納経所から本堂への参道石段があって大変だった。。
開いたのは修験道の祖の役行者。山頂に現れた蔵王権現の姿をシャクナゲの木に彫って安置したのがはじまりとされている。因みにこの寺はシャクナゲの名所として知られている。
後年、大師が大日如来を彫って安置して霊場に定めた。
曇天下でもあり霊気が充ち満ちているような雰囲気。が、本堂と大師堂で所定の所作と読経を終えるのが精一杯で追われている感じで浸る気分にはほど遠い。
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乗り換えたバスは9時発車で次へ急ぐ。
59番 金光山 国分寺
ご詠歌 守護のため建ててあがむる国分寺 いよいよめぐむ薬師なりけり
本尊 薬師瑠璃光如来
天平時代に聖武天皇の勅願によって日本各地に建てられた国分寺の一つ。聖武の意を受けて行基が本尊の薬師如来像を作って開創。後に大師や真如も逗留して修行に励んだ。
境内には一つだけ願いを込めて握手すれば叶うという「握手修行大師像」がある。色から最近設置されたもののようであまり有り難みを感じなかった。
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58番 作礼山 仙遊寺(せんゆうじ)
ご詠歌 たちよりて作礼の堂にやすみつつ 六字を唱え経を読むべし
本尊 千手観音菩薩
バスを降りて勾配のある参道を進んでいくと境内に着く。なかなかの見晴らしがひらけて今治市内と瀬戸内海が一望できる。残念ながらの曇天だったけど。
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天智天皇の勅願によって開かれたというから歴史は深い。山頂には天智天皇ゆかりの五輪塔がある。本尊の千手観世音菩薩は天皇の念持仏として、海から上がってきた竜女が一刀三礼しながら彫って安置したとされる。弘法大師が四国霊場開創の折にこの寺で修法をされたとき、病に苦しむ人々を救済しようと井戸を掘り、また荒廃していた七堂伽藍を修復して再興、寺運は興隆した。
「仙遊寺」といえば、お遍路さんの中では有名な「宿坊」があり、近代的な建物で設備が良く天然温泉で「精進料理」を食べることができる。「通夜堂」(雨露をしのぐ無料の休憩所)も用意されていて「宿坊」の天然温泉を利用できるとのこと。足湯もあるがとても立ち寄る時間的余裕がない。
でも嬉しいことにお接待があった。檀家の主婦達だろうか。つきたてのお餅と熱いお茶をいただいた。感謝!
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57番 府頭山 栄福寺(えいふくじ)
ご詠歌 この世には弓矢を守る八幡なり 来世は人を救う弥陀佛
本尊 阿弥陀如来
弘法大師が海神供養を修したことから、海陸安全、福寿増長の祈願寺として往古から信仰されている。嵯峨天皇の勅願で大師が、府頭山の山頂で内海の風波、海難の事故の平易を祈った。満願の日、風波がおさまり海上には阿弥陀如来が漂っていた。この阿弥陀如来を引き揚げてお堂を建てて本尊として安置したのが創建といわれ、勅願寺とされた。
ここの若い住職は「ボクは坊さん」(伊藤淳史主演)という映画のモデルらしい。見てないけど…。
25分ですべての作法を終えて次に向かう。忙しい。
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56番 金輪山 泰山寺(たいさんじ)
ご詠歌 みな人の詣りてやがて泰山寺 来世の引導たのみおきつつ
本尊 地蔵菩薩
しまなみ海道の終着点今治の市街地の外れの立派な石垣の上にあるお寺。
寺の南を流れる蒼社川は大昔から雨季には氾濫を繰り返し被害が多く人々を苦しめてきた。氾濫時期に行き合わせた大師は土地の人と一緒に堤防を築き
土砂加持を行った。その満願の日に延命地蔵菩薩が出現したので大師はその姿を彫って本尊としてお堂をたてて納めた。これがこの寺の始まりとされている。
大師堂のそばにあった不忘松は三代目だが初代の松は「氾濫の不幸を忘れないように」と大師が植えたという。
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ああ、もう1時近くなっている。時間が押しているのか添乗員さんに焦りが見える。さかんに電話をしていた。バスは今治市内のビジネスホテルへ。広間に導かれると食事の用意が調っていた。鯛の頭の煮付けに鯛ご飯。瀬戸内海は鯛がたくさん獲れるんだ。いや、養殖かな。
食後、喫茶コーナーで珈琲を飲むかどうかと迷っている内に出発の時間になった。1時40分出発。
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