11月16日1 32番、28番
5時半起床。気持ちに余裕がなくバイキングのパンを二つもらって駅に向かう。高知駅バスターミナルを7時に出発。40分で峰寺通というバス停に降りた。次に向かうためのバスは9時40分。国道を渡って民家の中を行くと遍路道が現れた。かなりな坂道。
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32番 八葉山 禅師峰寺(ぜんじぶじ)
ご詠歌 静かなるわがみなもとの禅師峰寺 浮かぶ心は法の早船
本尊 十一面観世音菩薩
小高い山の峰山の頂上にあることから地元では「みねんじ」とか「みねでら」「みねじ」と呼ばれ親しまれている。また、海上の交通安全を祈願して建立されたということで、海の男たちは「船魂の観音」とも呼んでいる。漁師たちに限らず、藩政時代には参勤交代などで浦戸湾から出航する歴代の藩主たちは、みなこの寺に寄り航海の無事を祈ったらしい。
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縁起によると、行基菩薩が聖武天皇から勅命をうけて、土佐沖を航行する船舶の安全を願って、堂宇を建てたのが起源とされている。のち、奇岩霊石が立ち並ぶ境内を訪れた大師は、その姿を観音の浄土、仏道の理想の山とされる天竺・補陀落山さながらの霊域であると感得し、ここで虚空蔵求聞持法の護摩を修法し、自ら十一面観世音菩薩像を彫って本尊とし「禅師峰寺」と名付けた。また、峰山の山の様子が八葉の蓮台に似ていたことから「八葉山」と号したと伝わる。
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朝の道は清々しい。夜の間に汚れが一掃されるのだろうか。太陽の光があたたく感じられる。この寺には昔ながらの良さと落ち着きがあって懐かしい感じ。
ゆっくりとバス停に戻る。ニワトリが鳴いていた。
バスの時刻まで30分ほどあった。少し先に蓮池があったので草むらに座ってパンを食べる。長閑。バス停に戻ってアスファルトに散っていた団栗をひろった。いろんな大きさと種類がある。
ほんとに来るのかなと不安になり始めた頃にバスは来た。誰も乗っていない。これじゃ廃線になるのも仕方ない。
くろしお鉄道の御免駅前で下車。後免駅からのいち駅まで乗車の筈だったがなんと1時間に一本しかなくてしかも行ったばかり。ここでのんびり座っているわけにはいかない。駅だというのに人影は全く見えない。エレベーターまで設置したり、各駅のキャラクターを作ったり企業努力が感じられるけどこの本数に乗客なしでは全国的にローカル鉄道廃止方向に向かうのもむべなるかな。
タクシーでのいち駅まで行った。ついでに大日寺まで行ってしまうと楽なんだけど楽しすぎてはいけないと自戒。のいち駅から歩くことにした。
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香南市の野市という町は不思議な感じがする。基本、農村であちこちにシンビジュームの温室があり住宅地もあり、竜馬記念館や動物園もある。歩いて行くと休憩所があった。少し休憩。遠くの山に上大きな建物が廃墟のように太陽を浴びていた。道を尋ねたついでに聞くとかってはドリームランドで県外からも大勢来て賑わっていたそうだ。そういえばあれはシンデレラ城に似ていた。バブルの頃の遺産かな。歩みを進めていくとおいしそうなレストランがあった。帰りに寄ってお昼を食べようと決めた。
と、遍路道案内出現。しかし踏み跡がなくてなんだか不気味だったのでパス。
少し進むと道の脇に石段があった。直角に近い急勾配。回り込めばなだらかな参道があるらしいが手すりにつかまりながらここを上がっていった。
28番 法界山 大日寺(だいにちじ)
ご詠歌 露霜と罪を照らせる大日寺 などか歩みを運ばざらまし
本尊 大日如来
縁起によると、聖武天皇の勅願により行基が大日如来の像を彫造してお堂に安置して開創されたと伝えられている。その後、寺は荒廃したが大師が四国を巡礼した折に、末世の人々の安泰を祈り、楠の大木に爪で薬師如来像を彫りこれを祀って復興したという。
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以後、隆盛を誇り、七堂伽藍や末寺、脇坊も備わり、慶長年間からは土佐藩の祈願寺となって、堂塔も整備された。しかし、明治新政府の神仏分離令によって一時は廃寺となったが、本尊は「大日堂」と改称した本堂に安置していたので救われ、明治17年に再興されて現在にいたっている。
爪彫薬師に参拝すれば、首から上の病の平癒に霊験があるそうだ。
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石段を登り終えると参道に合流しお店があったが開いていなかった。元の石段をおぼつかない足取りで降りアスファルトの道へ。のいち駅まで歩く。件のレストランは営業中のようだったが疲れのせいかドアを開ける気にならなくてひたすら駅に向かった。
30分待ちでのいち駅からくろしお鉄道に乗り最後になる札所の最寄り駅の唐浜で降りる。もう、1時半だ。明日にした方がいいかな。いや、行ける内に行ってしまわなければと葛藤する。
5時半起床。気持ちに余裕がなくバイキングのパンを二つもらって駅に向かう。高知駅バスターミナルを7時に出発。40分で峰寺通というバス停に降りた。次に向かうためのバスは9時40分。国道を渡って民家の中を行くと遍路道が現れた。かなりな坂道。
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32番 八葉山 禅師峰寺(ぜんじぶじ)
ご詠歌 静かなるわがみなもとの禅師峰寺 浮かぶ心は法の早船
本尊 十一面観世音菩薩
小高い山の峰山の頂上にあることから地元では「みねんじ」とか「みねでら」「みねじ」と呼ばれ親しまれている。また、海上の交通安全を祈願して建立されたということで、海の男たちは「船魂の観音」とも呼んでいる。漁師たちに限らず、藩政時代には参勤交代などで浦戸湾から出航する歴代の藩主たちは、みなこの寺に寄り航海の無事を祈ったらしい。
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縁起によると、行基菩薩が聖武天皇から勅命をうけて、土佐沖を航行する船舶の安全を願って、堂宇を建てたのが起源とされている。のち、奇岩霊石が立ち並ぶ境内を訪れた大師は、その姿を観音の浄土、仏道の理想の山とされる天竺・補陀落山さながらの霊域であると感得し、ここで虚空蔵求聞持法の護摩を修法し、自ら十一面観世音菩薩像を彫って本尊とし「禅師峰寺」と名付けた。また、峰山の山の様子が八葉の蓮台に似ていたことから「八葉山」と号したと伝わる。
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朝の道は清々しい。夜の間に汚れが一掃されるのだろうか。太陽の光があたたく感じられる。この寺には昔ながらの良さと落ち着きがあって懐かしい感じ。
ゆっくりとバス停に戻る。ニワトリが鳴いていた。
バスの時刻まで30分ほどあった。少し先に蓮池があったので草むらに座ってパンを食べる。長閑。バス停に戻ってアスファルトに散っていた団栗をひろった。いろんな大きさと種類がある。
ほんとに来るのかなと不安になり始めた頃にバスは来た。誰も乗っていない。これじゃ廃線になるのも仕方ない。
くろしお鉄道の御免駅前で下車。後免駅からのいち駅まで乗車の筈だったがなんと1時間に一本しかなくてしかも行ったばかり。ここでのんびり座っているわけにはいかない。駅だというのに人影は全く見えない。エレベーターまで設置したり、各駅のキャラクターを作ったり企業努力が感じられるけどこの本数に乗客なしでは全国的にローカル鉄道廃止方向に向かうのもむべなるかな。
タクシーでのいち駅まで行った。ついでに大日寺まで行ってしまうと楽なんだけど楽しすぎてはいけないと自戒。のいち駅から歩くことにした。
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香南市の野市という町は不思議な感じがする。基本、農村であちこちにシンビジュームの温室があり住宅地もあり、竜馬記念館や動物園もある。歩いて行くと休憩所があった。少し休憩。遠くの山に上大きな建物が廃墟のように太陽を浴びていた。道を尋ねたついでに聞くとかってはドリームランドで県外からも大勢来て賑わっていたそうだ。そういえばあれはシンデレラ城に似ていた。バブルの頃の遺産かな。歩みを進めていくとおいしそうなレストランがあった。帰りに寄ってお昼を食べようと決めた。
と、遍路道案内出現。しかし踏み跡がなくてなんだか不気味だったのでパス。
少し進むと道の脇に石段があった。直角に近い急勾配。回り込めばなだらかな参道があるらしいが手すりにつかまりながらここを上がっていった。
28番 法界山 大日寺(だいにちじ)
ご詠歌 露霜と罪を照らせる大日寺 などか歩みを運ばざらまし
本尊 大日如来
縁起によると、聖武天皇の勅願により行基が大日如来の像を彫造してお堂に安置して開創されたと伝えられている。その後、寺は荒廃したが大師が四国を巡礼した折に、末世の人々の安泰を祈り、楠の大木に爪で薬師如来像を彫りこれを祀って復興したという。
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以後、隆盛を誇り、七堂伽藍や末寺、脇坊も備わり、慶長年間からは土佐藩の祈願寺となって、堂塔も整備された。しかし、明治新政府の神仏分離令によって一時は廃寺となったが、本尊は「大日堂」と改称した本堂に安置していたので救われ、明治17年に再興されて現在にいたっている。
爪彫薬師に参拝すれば、首から上の病の平癒に霊験があるそうだ。
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石段を登り終えると参道に合流しお店があったが開いていなかった。元の石段をおぼつかない足取りで降りアスファルトの道へ。のいち駅まで歩く。件のレストランは営業中のようだったが疲れのせいかドアを開ける気にならなくてひたすら駅に向かった。
30分待ちでのいち駅からくろしお鉄道に乗り最後になる札所の最寄り駅の唐浜で降りる。もう、1時半だ。明日にした方がいいかな。いや、行ける内に行ってしまわなければと葛藤する。