グリム童話の「赤ずきん」はあまりにも有名だが、これはその後の物語。
実は恐ろしいその後が待っていた。サスペンス映画だった。白い雪に
映える赤いマント、森の奥のおばあちゃんの家、おとぎ話の重要な要素が
さりげなく登場し、そのたびに童話を読んだときのあやふやな記憶が
よみがえる。疑うことと信ずること、人間の優しさと怖さ、赤ずきんの
三角関係の行方など先の読めない展開に息を呑む。犯人捜しやサスペンス
好きにもたまらない映画だ。返りは将来学園都市の一角になる、出来立て
の新道を歩き、今はまだ赤字路線の電車に、一区間乗ることにした。
乗客も徐々に増えているように感ずる。
僕にとってこの路線は、親父の実家に通ずる線なのだ。
もう一年ご無沙汰している。今度はこの線で行こう!
親父の石碑に会いに!