昔、小中学生のころこのお城のお堀の下を、瀬戸電が通って
いました。僕は、この電車と途中までほとんど平行に走る市電または
市バスに乗って、学校が春、夏、冬休みになると疎開先の田舎
から従兄の家に、いつもホーム・ステイをしていましたと言うと聞こ
えがいいが、当時は食べさせてもらい(食いだし)に、出かけて
いました。2,3日は仲良しだった従兄との生活も、長期となると
そのうち喧嘩となり、いったん帰りほとぼりが冷めたころまた出かける
そんな生活の術を何回繰り返しただろう?
そんな帰路、往路の途中に、今、電車路は撤去され、夏草が生い茂り
ヒメボタルが発生する名所となったのです。
今でも、3か月に一回、病院に通うその偶然に、いつも自分の運命?
宿命?に照らし合わせる、心のよりどころでもあるのです。