1945年、太平洋戦争終結。
僕は、田舎へ疎開していた。記憶にあるのは、サイレンの音で
防空壕に避難したこと。竹藪の上を飛来する火の玉を数個みた。
パッと周囲が明るくなった気がしたが、本当かどうかは、よく
わからない。
こどもごころにも怖いことは確かだった
親父は戦争に行って死んだ。
母一人、子一人で育った、周りの人も戦争のための境遇は似たり
寄ったりではなかったろうか?
だからわれわれに対してもまわりが理解し、優しくしてくれたの
かもしれない。もちろん母が、無我夢中で育てたのだろう!
母は日本映画が好きだった。幼いころ母に連れられて見に行った。
母は必ず泣いた、泣くために母子ものを見に行ったのだろうか?
自分も映画好きとなった。シロクロの西部劇から始まってカラー、
そしてシネマスコープ南太平洋、ウェストサイド物語など
・・・・・数えきれない米映画。
サンセット77、奥様は魔女、ベンケーシーなど
・・・・・数えきれない米TVドラマ。
アメリカにあこがれを持って育った。
どうしても父の敵・アメリカと言う感情が湧いてこない。
政権が安定した日本に今秋、駐日大使ケネディ初女性大使誕生。
そして来年、オバマ大統領訪日。
言葉は英語化が進むが、誰もが知る歴史の1ページには、秘めら
れた衝撃と感動のドラマあった。