「洗馬」
洗馬(せば)宿の西にある太田の清水は今でも湧き出している、この水は犀川より千曲川に流れてゆくが、此の辺りは奈良井と呼ばれ、塩尻から.一里三十町、木曾路の山が一層深くなるところである。柳にかかる月は落莫とした原野や柴舟を淡く照らし、芦の葉も黒色を交えた藍の空に寂しさをこもらせる。
春日井市在住、1935年私的な挿絵等に全て自由にご使用ください。
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