「切らずに治す脳卒中」日本脳神経血管内治療学会前々会長ブログ
第31回日本脳神経血管内治学会学術総会会長のブログ
会期:2015年11月19日~21日(無事終了しました)




2月24日、高木聖鶴先生が93歳で逝去なさいました。
先生は総社市在住で、書家として、そして岡山県人として初めての文化勲章を2013年に受章されました。
この時は、高倉健さんと同時に受章されたので、よくTVで紹介されていました。

先生は長年、ご自宅で書道教室を主宰されており、小学生の私も通っていました。
ご自宅の母屋の隣に、寺子屋のような教室があって、先生は一番前の席に陣取り、我々生徒はそれぞれの席で書をしたため、うまくできたら先生の下に持っていって朱を入れていただいていました。先生はもの静かで、我々生徒も、おそらく寺子屋には二十人くらいが一度に入っていたと思いますが、黙々と書に集中していました。習字が終わったら、その寺子屋の外に水道があってそこで墨を洗うのですが、冬は水が冷たく寒かったことが想い出されます。
そのようなご縁もあって、私が血管内治療学会を主催させていただいた時のテーマ「文武両道」の題字を先生にお願いしました。
本当は先生は書の中でも「かな」の大家なのですが・・・


この書をいただいた直後に文化勲章受章が決定し、私も大変誇らしい気分になりました。
先生のご冥福を心よりお祈りいたします。

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