今年の春の花は例年より一週間以上は遅れていると思われるが、まだ枯れ草状態の山荘の庭(冒頭写真)にも最初の雪割草や福寿草に遅れること約一ヶ月ほどで春咲きの山野草がいくつか咲き出してきていて、さらにこれから咲くぞという蕾状態のものもかなりある、そんな植物たちの写真を二回に分けて掲載。
まず山荘の庭を眺めて最初に驚いたのは、4月にはほかの株はもう見事に咲いていたのに、やっと芽が出だしたばかりのものが一つだけあって、その遅れていた一株だけがまだ最終段階の花を咲かせていたこと。この時期まで福寿草の花が残っていたのは初めてで、今年の冬が長かったという影響をこの株だけが特に受けたというのだろうか。
5月まで花が残っていたのは初めて
例年はサクラソウはもう咲いているはずなのにこの時点ではタマザキサクラソウだけが咲いているだけ、ほかの日本サクラソウたちは葉が出てきた段階のものがほとんどとこれも遅れている。タマザキサクラソウはヒマラヤ原産ということだから特に寒さには強いらしく、寒い軽井沢でも他のサクラソウやクリンソウなどよりも早く咲くんだね。
球状に花を付けてデラックスな感じ
これはこの前の4月に小屋を開けるために来た時に地植えしたばかりのアズマギクで、小さな一株だけだけれど本体以上に立派な花を咲かせていて、これは来年からは増えてくれるといいね。
全体に占める花の大きさは異常なほど
もう地植えしてから10年以上のシラネアオイは株が大きくなってくれている。4月に来た時は全く姿も見えなかったのが一ヶ月でここまでに、咲いた花も今年は多くなってきていて、昨年は種も付けたがほかの場所から芽が出ているという形跡はない。このくらいになると株分けしてやるほうがいいのかな。
ヒトリシズカも増えています、数か所に分散して地植えしているが、この時期に日当たりがいいこの場所のものが一番元気に育っていて、株数では3倍ぐらいにはなっているようだ。
ニリンソウはセットの片方の一輪だけまず咲いただけ、ほかの蕾を探したが少しだけあるけれど横浜の庭みたいには多くはなくて、植えてもう数年になるのにあまり花を咲かせないのは何故だろう。葉っぱだけ見れば元気なのにね。
一輪だけがやっと
キクザキイチゲは今年初めて軽井沢で咲いているのを見たが、横浜では4月中旬に数株が花を付けていたものと同じ時に購入したのをこちらにも植えてみた。着実に株は増えているから来年はもっと多く咲いてもらいたいな。
こちらは同じイチゲの仲間だがヤエザキイチゲ、やっと蕾が大きくなって膨らみだした段階で、もっと開いたら八重咲ということが分かるのだが。以上のニリンソウからこのヤエザキイチゲまでは同じ仲間だそうで、葉の形が似ていると言われればそう見える。
庭全体が枯葉の段階だと春咲きの山野草の緑が目立つから、この時期はここに植えてあったんだと毎年再確認する時でもある、それに新しく落ちた種などから増えたものを見つけることもあって、嬉しくなっちゃうこともあるのだ。これが夏場になると葉が消えてしまうものもあって、小さなものは何処に何があるのか分からなくなってしまう。
<番外で>
天候不順の合間を縫って雑草取りや芝生の手入れなどもしていたが、5月5日は一日中晴れてくれて犬を連れて公園などで遊んで、やはり遊びの仕上げは温泉だと小諸のあぐりの湯に出向いたが、子供の日だったから子連れが多くてかなり賑わっていた。今回の滞在で浅間山を眺められたのは、4日の午後とこの日と帰って来た7日だけであった。
あぐりの湯
あぐりの湯からのパノラマ