
二日目の新潟県内の観光は月岡温泉からすぐの蒲原平野から新潟市などを巡って、二日目の宿がある村上にある瀬波温泉に向かう途中の新発田市にまた戻ってと、観光地自体は比較的近い場所場所を巡って行くという楽な行程、大河の阿賀野川と信濃川とが生み出した都市部と穀倉地帯との対比を見て行くことになる。早朝はチラホラあった小雪も出発するときには止んで、まだ雪も降る日本海側は変わりやすい天気ではあるが、これなら雨の心配もなくなって幸いに予報よりもよくなって日差しも期待できるぐらいになってきましたよ。
二日目の最初の観光地は白鳥の飛来地として有名な瓢湖、昨日からここまでの行程での田圃では白鳥の姿が見えなくて、どうやら暖冬でもう北に帰って行ったグループが多いみたいとか、それと明るくなると餌を求めて移動するというしで、さて今はどのくらい居残ってくれているかなと。
瓢湖には見物客用に広い駐車場と観光土産販売施設もあって、ちょっとした道の駅みたいなのが田園の先に突然現れました。そこからすぐ道を渡ればそれほど大きくもない池みたいな水面があって、見物用の岸辺近くには鴨類が集まっている、観光客による餌を求めて集まっているらしくどこでも見る光景ですね。白鳥は遠い場所にソコソコには集まって泳いでいたが近づいては来ません、係員ボックスらしい場所にはもう担当者はいなくて、オオハクチョウとコハクチョウの写真が貼られていたが、遠目だから今居るのがどちらかは分からずじまい、暫し見物したら次へと移動となった。
月岡温泉を出ればすぐに田園地帯に
近くには鴨の仲間が
遠くに白鳥が見えるがそれほど多くない
白鳥はずっと先の方に集まっている
ズームで
こちらの遠くにもまばらに白鳥が泳ぐ
飛び立つ二羽を写した
係員ボックスに2種のハクチョウの写真があったから両方が来るんでしょうね
鴨は人を恐れない
オスの青首が集まる理由は?
投げられた餌に集まる鴨
阿賀野川が生み出した蒲原平野の穀倉地帯の中にある北方文化博物館が次の観光場所、こちらももう三回目になるかな、新潟最大の大地主が戦後の農地解放で家屋敷などを財団法人化することで公開していて、文化博物館という命名はあまりシックリはしないけど。
阿賀野川
蒲原平野
観光バス駐車場から屋敷側を
敷地内の案内図
住居本館
一本ものの丸い桁梁
囲炉裏には炭火がおきていて
台所
台所の流し
所蔵品の展示
同じく
北国は月遅れのお雛様の時期で
享保雛
住居側から中庭越しに大広間を
大広間側の庭園
大広間側の庭園
住居二階から藤棚を
集古館に駕籠が、蔵造り展示室はこの両側に
昼は新潟市内に戻って寿司というので団体客対応となるとどんなところかと思っていたら、古町通という昔からの夜の街並みの中にある丸伊という店に、その二階が座敷となっていてその一郭に詰め込まれて。寿司は白身と甲殻類とその他と付けダレは使い分けて、味噌汁は甘エビの頭で出汁を取ったものらしい、ネタはやはりマグロ以外は日本海ものでしょう、皆さん美味しそうにペロリと。
料亭も並ぶ通りに
通りで見かけたマンホールにはチューリップが、中央はヒマワリですかねぇ
新潟中心部は食事だけでまた月岡温泉方面は新発田市に戻ることに、市街地では信濃川を渡ってしばらくで高速に、日本海東北自動車道がつながって便利になりましたねぇ。
信濃川河口では佐渡へ向かう船が出ていく
新発田では新発田城址の見物予定だったが、城は自衛隊が管理しているとかで冬は閉鎖でまだ開いていないということで、明治時代の白壁兵舎を移転した資料館が説明付きで見物できるということになって、急遽そちらを見てからお城は堀の外から外観だけを眺めましょうということに。その初めて見物した白壁資料館が思いかけず面白かった、通常より半分ほどに早く説明して回ったという自衛官の口上がなかなか愉快、明治時代最初の兵舎でここから出征した部隊連隊の歴史も興味深かったが、この建物は映画でも使われたということでそれらの写真などもあって、さらに富岡製紙工場と同じフランス式木造建築ながら携わった大工による和洋折衷様式も見どころ、自衛隊広報部の所管には非武装ウンヌンと目くじらを立てる向きもおられるかもしれませんが、歴史を直視しつつ明治維新からの日本人の何かを初めて知ることができるともっとPRしてもいい施設でしたね。新発田では清水園と足軽屋敷のほうが観光場所としては有名で、そのあとの新発田城址も初めて見た、復元ではあるが鯱が三つというのが珍しい、城主は溝口家で江戸時代を通して変わらなかったというのも珍しいですね。
自衛隊の白壁兵舎広報資料館
白壁兵舎の構造模型
フレンチトラスの下に肘木がある
新発田城の模型
映画八甲田山撮影時の写真
基礎を見せている
白壁兵舎の窓から見える復元新発田城、鯱が三つというのが珍しい
石垣が美しい
櫓も復元
唯一現存する城門
堀部安兵衛像、出身地だそうだ
そのあとはすぐ近くの造り酒屋で、これも大地主の市島家の一族という市島酒造に、新潟は酒どころでここの銘柄名は王紋で関東でも販売しているかな。酒蔵は各地でもう何回も見物しているのと、ここも三回目だから案内を聞くのは端折って利き酒コーナーに先着、ここの大吟醸は淡麗旨口でかなりイケます、高いし淡麗過ぎで単調な味わいだからとまずは買わない吟醸酒だがここのは毎回買っています。
市島酒造
看板代わりの仕込み樽
酒造りとは無関係ながら資料室がある
徳利類などがいろいろと
昭和の部屋だそうだ
試飲と買った吟醸酒
新発田からもまた日本海東北自動車道を使って、二日目の宿の瀬波温泉汐美荘がある村上へと、この道中では田圃で餌をついばむ白鳥の群れが何ヶ所かで見られた、北の方に行けばまだシベリアに帰らないグループがかなり残っているのでしょうね。
白鳥の群れ