常滑に初めて行った時に偶然開催されていた山田常山門下展で気に入った花瓶、あいにくと売約済みだったのを作家の家を教えてもらい、敢えて訪ねて注文であとで送って貰ったものがこれ。
ちょっと徳利みたいではあるがそれには胴が太い、花瓶としては一輪挿ぐらいの使い方であるが、床の間などにただ置いておくだけでもいい雰囲気の形をしている、全体炭化させた胴にある縦の彫込み凹凸線の出っ張り部黒に朱泥の赤い色が縞模様に出ているところが見せどころでいかにも常滑らしい。
その後に日本橋三越で開催される日本伝統工芸展でもこの作者の入選作品を見ているが、地元でも評価が高くなっているようで嬉しいですね。
常滑での山田常山は人間国宝3代目の息子の絵夢が4代目を継ぐ、その人のもので持っているのはソースやドレッシング、天つゆなどを入れて片口風にも使えるかということで、たまたま常滑の店でみつけて買ったこれは湯ざましでしょうか、こういう無釉薬焼〆で自然釉もあまりかからない土味だけのものは僕の好みでもある。
2009年4月からの補筆再掲ですが、風月さんはその後のテレビで2回ほど見たことがありました