僕のワイン飲みはほぼ毎日、それも毎晩1本近くを、ということで当然のことに安ワインの家飲みということになります、それでなるべく安旨ワインを見つけたいといろいろ飲み比べる努力はしてきたのですが、安くて上等な味というのはそうあるもではなく、デイリーワインとしてはかなり種類が絞られるというのが現実です。それでも宣伝文句などについ釣られて、ここ1年でもいくつか買って飲んでみての感想を、当りは少ないのですがあくまでも僕の好みでコメントしてみました。
冒頭写真のワイングラスはプラスチック製です、大きいのに軽くて使いやすいのと何よりも割る心配がありません、これまでかなりグラスを割ってしまっていて、ネットでビルの屋上から落としても割れないとあったので購入、ガラスみたにはピカピカにはならないでしょうが僕はそんなのは気にしませんから。
●オーボンクリマ ピノ・ノワール イザベル カルフォルニア2013年 (貰い物)
オーボンクリマのフラッグワインということで7000円程度か、ブルゴーニュの1級品に並ぶ評価があるというが、僕はピノ・ノワールは実は好みでは無くて、こういう繊細なものには味音痴というべきか、確かに飲みやすいということだけが分かるだけで味が薄いなぁと、猫に小判でした。
●テット・ド・ゴンドール ロワール (貰い物)
貰い物のロワールのビオディナミワインでシュナルブラン100%と、ドライ表示なのにかなり甘くハチミツが入っているような、もう少し甘くすればデザートワインにもなりそう。NETで調べると2000円程度か、僕は白はほとんど飲まないがこれだけ甘いとなおさらダメ、甘いもの好きな方はどうぞと。
●クネ リオハ クリアンサ スペイン リオハ 2014年
コストコで200円引きの798円で2本購入、スペインを代表するという謳い文句があったが、バランスがいいのと樽香も少しあって味自体は悪くはないなと感じるものの、喉を抜ける際の風味というか香りというか、僕の嫌いな藁っぽいようなきな臭いような、これさえなければなぁなんて、僕の好みからはハズレ。
その後にまた1本を飲んでみたが、あのイヤミは少しあったものの前よりは微かでこれなら許せる範囲、この違いは何だろうか、飲む前の鼻に来る香りはいいんだから惜しいなぁと、でもおとなしい味わいで飲み進むと物足りなくなるかも。
●ラ・ヴィエユ・フェルム・ルージュ ローヌ 2015年
コストコで998円、赤でも軽い方が好きな人向きでクセがなく飲みやすいワイン、フランスらしいまとまりは感じられるが僕の好みからは外れる、樽香がなくパワーと濃縮感もないのでグッとくるものがない、ニューワールド系に比べるとコストパフォマンスでも劣ると思ってしまう。
●ジェイコブズ クリーク シラーズ・カベルネ オーストラリア 2015年
コストコで899円、オーストラリア産らしい濃い味を期待した通りのボリューム感はあるがまだ硬くてややキツイ味わい、加えてアルコール度14%なので最初は甘いなぁという印象も、瓶を振ってからはややおさまったがまだ甘め、オークのほのかな風味とラベルにあったが樽香は分からず全体としては甘目で濃い味わいだけが主張する、二日目は大きくは変わらなかったものの、多少は樽熟成からのコクは出てきたようだが甘さが増してクドイ感じも、好みは分かれそうだが僕好みではない。
●セネージ・アレティーニ キャンティ イタリア トスカーナ 2016年
カルディで997円、オーガニックで4ヶ月樽熟成とあったが、これまでキャンティではいい印象がない僕であったがこれはイタリアらしいいいほうのワインです、オーガニックの柔らかみがあって飲みやすいのに加えてややコクも感じられるのは樽からくるものか、僕はもっとタルタルしたパワフルさがあるほうがさらに好みだがこの値段では無理かなと、三桁値段のワインとしては納得です。
●バランス カベルネ・メルロ 南アフリカ 2017年
カルディで861円、第一印象は飲みやすいワインだと、平均的な味わいで特徴があまりない、コメントすることもあまりないなぁと、ということは少し物足りないということかな。
●サンジョヴェーゼ・マルケ オーガニック イタリア マルケ 2016年
コストコで100引きの798円、オーガニックらしい柔らかみがある飲みやすいワイン、しかし前回飲んだカルディの同じ価格帯の南アのバランスよりも厚みというかやや複雑味があってこちらのほうがさらに好印象、この割引値段であればまた買ってもいいかな。
●アポシック レッド カルフォルニア 2016年
コストコで980円、カルフォルニア産で僕の好みかと期待したが、濃い甘さがクドイくらいで僕には過ぎたるはとダメ気味な感じに、パーカー好みのように宣伝文句があって彼も濃い味が好きらしいが、これほどでもいいとなると首をかしげる。ラベルをよく見たらジンファンデル、シラーズ゙、カベルネ、メルロをワイナリーでブレンドとあって、いかにも不自然な味だと変に納得、少し飲んだだけでも飲み飽きするワインだ。翌日にはやや柔らかみがでてきたがやはり甘すぎなのと香りも消えてヘタってきていた、安い軽めのワインと混ぜて何とか飲み切った。
●シャトー・メイヌ・ヴァレ ボルドー 2010年
成城石井で1390+税、ボルドーの当たり年の2010年の長期熟成という宣伝文句に惹かれて買った、抜栓したコルクの赤い色と香りにこれはいいぞとまずは一口、ウーンこれが味が薄いのは何故かなぁと、しばらく時間を置いてから飲むことに、1時間ほど空けてから飲んだらやや復活してきて、確かに本来はボルドーの本格派だったらしいという片鱗が少しだけは、おそらくピークが過ぎちゃっているんだと思う、追加購入は取りやめすることに。
●プリミティーヴォ ディ マンドゥーリア ポッジョレ ヴォルピ イタリア プーリア 2016年
楽天トスカニーで1231円、このワィンは樽熟成しないでステンレスタンク18ヶ月熟成とか、しかし飲んだとたんにこれは旨いと、とにかく果実味が濃厚で深みもあってパワフルな果実の充実感が口に広がる、イタリアワインのいい面がよく出ていると思う、コストパフォマンス抜群のワインだ。プリミティーヴォという品種はシラーと同じというがイタリアではプーリア州だけで栽培されているという、アメリカなどのシラーよりも朗らかな感じの味で土地によって違いがあるのかも。ただ二日目はこのワインのいい面でのフレッシュ感は少しなくなるがそれは仕方ないか、でも美味しいです。その後に楽天フェリシティーで1188円で購入、樽を使わないのはフレッシュ感を大切にして、敢えてその方が合うというプロの醸造家の判断かな。
●ピロリア グラン・リゼルバ 2003年
ツルヤで863円、2003年という長期熟成を経ているのでどんなものかと買ってみた、樽熟成もしているとあったがその風味は感じられなかったが、口当たりは柔らかい、でもやや薄い感じなのでイマイチかな、ピークが過ぎてしまったのかも、このスーパーでワンコイン以下で買えるトキ・アンディーノのほうが濃くて僕はドッコイドッコイの総合評価をする、派手な金賞ラベルというのは信用しないほうがいいようですね。
●ポッジョレ ヴォルピ サーリチェ・サレンティーノ ロッソ リゼルヴァ イタリア プーリア 2013年
楽天フェリシティーで1471円、樽6ケ月ステンレス18ケ月熟成とあって樽香の熟成風味が素晴らしく、濃厚なのにまろやかという文句なしに美味しいワインで1000円台とは思われない。この弟分はステンレス熟成だけでとなっていてそれでも良かったが、兄貴分というだけあって確かにこれはその上をいくと僕は思うが、フレッシュさが好きなら弟分の方がという人もいるかもね。
●シエラ・バトゥーコ ピノ・ノワール レゼルバ チリ 2016年
コストコで798円、ピノ・ノワールという品種はカベルネ・ソーヴィニヨンと比べて線が細い印象があって普段は飲まないが、これはチリということでやや濃いめかなと試してみたが、やはりやや濃いめではあったが普通に飲みやすいワインといったところ、逆に個性がなくてコクも不足と感じられた、普通には飲めるねというところに留まるかな。
●フィンカ・ロス・アルトス レゼルバ スペイン 2007年
ツルヤで848円、スペイン産は熟成期間が長いのに安いものが多いがこれも同じく、しかしこれはピークを過ぎているのでは、熟成風味は感じられるが力強さはなくて味がやや薄くヘタレているような、もっと若飲みしていればよかったのかもと残念でした。メダル受賞というのも信用しないほうがいいようですね。
●ミラル ロッソ オーガニック イタリア シチリア2016年
コストコで888円、このワインはオーガニックというから、それらしい柔らかみのある味わいかと飲んでみたらごく普通の味でした、軽めで熟成風味に欠けていて僕の好みではない、コストコでこの値段だと味の評価からは値付けが高めです、今後は買うことはなさそうですね。
●アポシック インフェルノ カルフォルニア 2015年
コストコで1138円(ネットでは1922円というところも)、パ-カーが最高の掘出物という宣伝文句があって、先日に飲んだこの下のランクと思われるアポシック レッドはただ甘いだけという印象だったが、こちらは甘さは強いものの樽熟成からの味の厚みとコクがあって、この甘さをもう少し控えめにしてくれたら柔らかさも加わって高級ワインに迫れるかもと、アルコール度を見たら16%とあって甘さはこの高さからもきていると分かったが、これは日本酒並でここまで濃くするのは行き過ぎかな。二日目はその甘味は控えめとなったが渋みが強めに、二日間の中間ぐらいだといいのだが、昼前に抜栓して夜飲みすればいいのかも。
●メッツァドーロ カベルネ・ソーヴィニヨン イタリア 2016年
スーパーツルヤで539円、品種はイタリアでは珍しくカベルネ・ソーヴィニヨンだが、イタリアらしい朗らかさみたいなところがあってチリなどのガッシリというのとは異なる、イタリア産はタンニン控えめで軽めになる傾向があるのかも、でもこの値段だからこなれていないのかザラつく余分な感じがある。さらに気になるのは僕が嫌いな麦わらっぽい香りが鼻を抜けてきて下卑たように感じるところ、味よりもこの香りがダメです、この銘柄では赤ならサンジョヴェーゼもあるから比べてみるかなと。
●メッツァドーロ サンジョヴェーゼ イタリア 2016年
スーパーツルヤで539円、カベルネ・ソーヴィニヨンと比べるとあの僕が嫌いな麦わら臭はないものの、こちらは酸味が強すぎで軽くて味の奥行きがない、激しく降ってから飲むとやや酸味は和らかくはなったが、所詮はお値段通りのワインである。
●トキ・アンディーノ カベルネ・ソーヴィニヨン チリ 2016年
スーパーツルヤで489円、ツルヤ本店では安ワインでは定番となっているらしいチリワインで、僕がデイリーワインにしているもの、この値段だから優雅さなどは期待できないが全体的にバランスがいい濃いめの味が特徴で、例の瓶を10秒ほど激しく降ってから飲めばまずまずの味わいになる。これより安い定番安ワインも並べられているがそれらは下卑た風味があるし、やや高いワインでもこれに勝るものはまだツルヤでは見つけられない。メルロもあるが酸味があってやや軽い味わいで、僕はカベルネ・ソーヴィニヨンのほうが好き。僕は鼻があまり利かないほうで、抜栓時の香りが強ければなるほどとはなるものの、飲んでいるときは鼻に抜ける時にイヤミさえなければあまり香りは気にしない、そんな僕だからこのワインは最初から最後まで香りについてはあまり感じるところがないのだけは欠点、いいワインは確かに香りも秀逸とは思うがこの値段だから香りまで欲張ってもしょうがないかと。
●ポッジョレ ヴォルピ アリアニコ イタリア カンパーニャ 2015年
楽天フェリシティーで1230円、ポッジョレ ヴォルピがカンパーニャ州で作っているワインで、かなり果実味の甘さが出ているところは好き嫌いはあるかも、プーリア州でのプリミティーヴォと比べるとパワーでは劣るが柔らかな味わいで、熟成風味もかなりあって香りも高い、これもお値段以上のワインである。二日目は甘味がまろやかになって、甘さが気にならなくなった分飲み安くなったような、時間をおいて飲んだほうがいいのかも。
●サン・マルツァーノ イル・プーモ プリミティーヴォ イタリア プーリア 2017年
楽天フェリシティーで1093円、プーリアで栽培のプリミティーヴォでポッジョレ ヴォルピの同じ品種と同様にパワーある果実味が溢れる味わい、同じく樽熟成していないというが遜色ないコクがある、ただポッジョレ ヴォルピに比べるとやや喉を通るときに刺激感があって、華やかさでも多少は劣るかな。二日目には大きくは変わらなかったがフレッシュ差はやはり少し無くなる、この品種のステンレス熟成ワインはその日に飲み切るほうがいいのかな、パワフルなフレッシュさがいいので。
●シャトー・ヴァルモン・ラバンチュール フランス コルビエール2016年
コストコで1098円、実にバランスがよく飲みやすいワインで香りも適度に、しかし味の厚みやコクの点では物足りないのとまだ硬い感じ、でも安ワインであれば許せる範囲じゃないかと。二日目もやはり硬いままであまり変わらなかった、三桁ワインであれば納得だが1000円オーバーとなると微妙。
●トルマレスカ ネプリカ・ロッソ イタリア プーリア 2015年
エノテカ軽井沢のアウトレットで70%の1260円で、イタリアはプーリア産の赤ワインはこのところ当りが多いのでこれも期待して。その期待に外れない適度に熟成した風味があって、香りもいいプーリアらしい濃いめの味わいだが、3種類のブドウ品種を使っていてプリミティーヴォ単独に比べると地味な感じに、しかしながら複雑さは出ているかなと、僕の好みからはステンレス熟成でもプリミティーヴォのほうが華やかさがあって好みではあるが。残して二日目も飲んでみたがやはり少し柔らかくはなったような、でも味と香りともに変化は特に見られずで、口に広がるパワフルさがもっとあればなぁと。
元値は1800円+税とあったが
以上で見るとコストコで購入のものにコストパフォマンスが高いものが多いですね、ただもっと安くてまずまずのワインもスーパーなどで見つかることも、さらにワイン関連のブロガーの記事などでもチェックしていて、1000円ソコソコで評価が高そうなものをネット通販の安いところから買ったものでは、三桁安ワインよりも確かに美味しいものがいくつかありましたよ。三桁ワインは若いワインがほとんどなので激しく振ってから飲むようにしていて、最初の一杯弱をグラスに入れたら、また栓をして10秒ほど瓶を上下に振って空気を混ぜて、主にそれから飲んだ場合の味でのコメントとなっています。
ちなみに僕の好みの傾向はブルゴーニュよりボルドー派、さらにボルドーよりはカルフォルニアがお値段を考えなければということならばで、1000円台で見つけるならイタリアやスペインでも多少はありましたね、三桁となると南アフリカやチリやアルゼンチンでとなるようです、オーストラリア産はあまり飲んでいないので分かりませんが、ニュージーランドものではほとんど赤しか飲まない僕が美味しいなという白ワインがありましたがかなり以前のことで。最近はイスラエルやモルドバなどという産地もでてきてなかなかなものも、ただ東欧地区のものなどは古くはハンガリーは有名だったそうですがクロアチアなどのものはイマイチだったような、最後に国産ですが、日本ワインの表示ルールが厳密に決められたばかりでかなりよくなっているようですがお値段では勝負できませんね。
家飲みではワインと食事のバランスなどは考える必要もないと割り切っていて、ただただ大酒飲みが飲んだくれた時のアヤフヤな言い放題のコメントです、点数を付けてというようなシビアな評価はできません、あくまで適当に読んでくださいな。