九谷の盃は昔の旅館などで多く使われていたようで、骨董市などではすぐそれと分かる様々な絵柄の小型酒盃(冒頭写真)が100円程度からと,、至って格安でガラクタに混じって売られている、そんなものも少しばかり面白半分で買ったものがあって。
旅館などで使われる場合には大きさと形はある程度決まりがあったようでこの4種類ぐらいが代表的か、絵柄もお目出度いものばかりで上二つは恵比寿大黒様、下左は鶴が舞い降りる絵、下右は毛色は違うが親子らしい犬が草花の中で戯れていて背景はおそらく朝日が昇る情景だと思う。
大昔数回ほど泊った白布温泉の中屋旅館は火災で焼ける前はそれこそ江戸時代そのままの茅葺建物で、酒盃にこういう九谷のものを使っていたが、建替えてからはどうなっているだろうか。
ほかには左が木米様式のぐい呑で新しいもの、右の内側が青粒様式で外側が染付の盃は大正ぐらいか。
最後は変り猪口で貝の形に作り松島の五台堂を描いている、松島の文字が右から読む形だから戦前のものだと思う、貝はやはり小さくても蛤で、貝合せも模しているのだろうね、裏は三本足があって平面は3点で決まるということになり、安定して置くことができるわけだ。
2009年10月からの再掲です、これらの中で今も使っているのは木米ぐらい、あまり小さな猪口は面倒くさくて