
二日目は焼津で午前中に魚介類などの買出しを済まして、午後からは静岡にある市立芹沢介美術館などを見物して、適当な時間となったら家路にという車で走る距離は比較的に少ない余裕の一日となるからと、ユックリと10時直前まで宿で過ごしてからの出発、あんまり早く出ても店の品揃いは整わないだろうからと、もう何回も来ているから要領も良く分かってきているもんだから。
そんな焼津の店の中ではIC近くで、おさかなセンターとは反対側の北側にある地元客が利用するらしい福一水産だけは早朝からの営業、というのも業者専用会計場所があるプロも買い付けに来るからでしょうか、でも我々はここだけでということではないんで急いで来ることもないからと。でもここは魚介類だけでなく野菜売り場も少しあって、ちょっとしたスーパー並みの品揃えで、地元客には便利なのは分かります、それに観光客目当てのおさかなセンターよりも安めじゃないかな。大きな店だからマグロの切落しなどは豊富でお買い得、それに冷凍じゃないからかえって今晩にすぐ食べられるからと、ほかには自家加工物じゃないメーカー加工品パックものなどはここでいくつか。
福一水産
鮮魚売り場の奥には専門業者会計の看板が
こちらで買ったもの、我家はマグロ好きでもないので刺身は安いもので十分と、我家ではマグロ納豆にして食べることに
次は東名高速を挟んだ南側にある焼津おさかなセンターにも、店開きしたばかりのようでまだガランとしていて、通りかかれば声がかかるもののまだこんな状態では元気が入らないような感じ、ここはなまり節の川直だけが目的で、平日には鮭の燻製したばかりのものはないものの真空パックものなら買えるからと、いつも買っているのとは違う銀鮭の燻製というのは昨年から作りだしたもので評判がいいというのでそちらを。
焼津おさかなセンター
始まったばかりの場内はまだガラガラ
川直
鮭の燻製
そのあとは新港方面に、まずはその区域内にある漁協直営のツナコープにも立寄ってみたが、今回は商品配置が前と変っていて面喰った、今回は安い黒はんぺんなどを買っただけ。
焼津ツナコープ
ここからも富士山が見える
ツナコープ内
上が量産品で下が手作り品、味と食感がやはり違う
焼津の最後は地元で訊けばまず第一に挙げる魚屋のサスエ前田魚店の西小川店のほうに、ここは刺身なども種類が豊富だが自家製だという干物や惣菜もいいからと、でも今回は残念ながら干物類ができていなくて、今晩用にというものを中心に。
サスエ前田魚店ではこちらの方が広い
刺身類がズラリと並ぶ、このあとも上段のパックはもっと増えるはず
貝類やエビ類やナマコなどは活かしている
静岡おでんにはカツオのヘソが、刺身はヒラメ、セグロイワシも自家製
焼津から静岡には大崩れ海岸経由は利用できないから新日本坂トンネルで、その手前には花沢の里という昔ながらの街道筋の雰囲気が残り、万葉集にも詠まれたという場所があって、以前からは地名だけは知ってはいたが時間があるからとどんなところかと立寄ってみることに。トンネル手前に案内看板があって脇道に入り、そのあとも標識に従って進めば無料駐車場がある。そこからは結構歩く距離があって、里の入口看板近くにも臨時駐車場があって、こちらを使わせればいいのにと。古い家並みはかなりの勾配の坂道に少し続くがそれほどではありません、この辺りは農地は少ないからどういう生業で今にまで住み続けられたのか、水車があるからには穀物も作っていたはず、立派は長屋門を持つ家もあって昔なら豊かだったような、今は野菜などの直売棚があるぐらいで何も無いような不思議な集落です。観光案内にも出ている割には地味なところでした。
無料駐車場近くにあった案内看板
里の入口とある
暫くは家などは見えない坂道
やっと集落らしきが
石垣も風情がある
長屋門を持つ屋敷がいくつか
水車小屋、動いてはいない
上の方から見た
集落の行き止まりからは急な峠道に
新日本坂トンネルを抜ければ静岡市、少し走れば安倍川手前にワサビで有名な田丸屋があって、ここでは安倍川餅なども買えるからとここを通れば立寄ることにしている。
田丸屋
安倍川の橋からはきれいに富士山が斜め前方に、全く雲一つないという日本晴れ。そして登呂遺跡の一郭にある芹沢介美術館に行く前に昼をと、静岡IC方面に曲がってのやや回り道ながら回転寿司の徳兵衛に、こちらは数回来ているが近くに対抗店が出来たらしく昼時なのにいつもより入りが少なくて回る種類が少ない、僕は朝に食べ過ぎでそんなには食べられないと数皿でオシマイ、静岡は寿司激戦区だから回転でもまずまずです。
安倍川からの富士山
徳兵衛
登呂遺跡は僕などが小学校の頃は弥生時代の遺跡として一番有名だったものだが、今は各地でもっと大きい遺跡が復元展示されマイナーになったかも、竪穴式住居などが初めて復元された往時の姿は維持されていて、誰でも自由に見学できるし博物館も出来ているが、我々の目的は芹沢介美術館、年末は展示替え休館でダメだったから久しぶりであったが、今回の展示テーマは柳宗悦と芹沢介-美と暮らしがとけあう世界へ-とあって、芹沢介生誕120年記念展ということでもあると、この美術館は我々夫婦のお気に入りで何時見てもいいですねぇ。
登呂遺跡
今回のポスター、この絵は芹沢介の型染と筆彩によるもので、生涯ただ一人の師と仰いだという柳宗悦師像で展示もされていた
アプローチ
入口
玄関へ
今回の旅の最期は駿河国総社の静岡浅間神社にも初詣でをと、この神社には二人でのお参りは二回目となる。境内の説明看板には七社巡りで満願叶うとあったが、我々には用済みとなったものがあって、全部をお参りする時間もないと本殿だけにお参り。ここの社殿は江戸時代以降のもので、この造営に集められ携わった職人達から静岡の伝統工芸品の発展に繋がったという、この建物は実に華麗で日光東照宮の弟分みたいじゃないですかね。
楼門
境内案内図看板
七社参りの説明
駐車場からのアプローチ
大拝殿、御本殿はこの奥にあって神部神社と浅間神社が併設されている
舞殿
大拝殿を横から
八千戈神社
この神社にも神馬の木彫がありましたよ、伝左甚五郎作とあったが、見れば白馬なのに鬣と尾は黒いではないですか、でもかなり大きいから立派で鞍などは付けていませんが、以前にこのブログに書いた小さな木彫の白馬と似たところもありますよね。
そのあとは今晩のものを買ったことでもあるしで、あんまり遅くならないうちに帰っていっぱいやろうかと早目に帰路に、実に二日間丸々快晴というのははじめてじゃないかと、帰りの東名でも富士川SA(冒頭写真)や由比あたりでは正面に富士山がキレイに、実に天気にも恵まれた旅でしたなぁと。
由比付近での富士山
夕食では刺身も美味しかったけど静岡おでんのカツオのヘソなるものは面白い味ですねぇ、ヘソというが実際は心臓で、魚でも内臓モツというのは複雑な風味がありますね、こういうのは普通には食べられないから次回も売っていたら買いましょう。
カツオのヘソが入った静岡おでん