ほぼ山道を降り切ってからは道路の雪は無くなってさらにバスのスピ-ドが上がったと思ったら、すぐ途中の旧丹生川村にある高山ラーメン製造販売とお土産屋の板蔵ラーメンに立寄ることになる。ここも高山観光の団体バスツアーでは定番となっているお土産処でもあるのだ。
前にバスツアーで来た時には気が付かなかったが、西部警察のポスターを貼りだした一郭に石原軍団グッズコーナーなんていうのがあって、何でかと訊いたら石原裕次郎がここのラーメンが旨いと軍団内で言いふらし、皆さんが贔屓にするようになった縁だそうだ。最近というかまだ上映されていない映画でも、かの大スター高倉健が復帰して北野武と競演したことでも話題となっている「あなたへ」という作品も、ここで撮影した場面があったと宣伝看板を掲げていた。団体客には真っ先にラーメンの試食があって、その際の口上では今は各種の味があるそうで最近はカレー味も人気だと吹聴していたが、試食はあくまでも昔風アッサリスープに縮れ麺で、これは女房が好きな味でお買上げに、石原軍団のファンということではありません。あとはここでも高山の名物駄菓子などの試食をしただけ、明日は高山市街散策をするわけだから荷物になるものはできるだけあとにしましょうというわけだ。
板蔵ラーメン
石原軍団グッズが
こちら目的の客も多いとか
健さんとたけしの写真で宣伝中
旧丹生川村の板蔵ラーメンからはすぐに旧高山市域に入って、そこからは高速が出来ているから白川郷までは1時間は掛からないで大型観光駐車場に到着する。しかし以前もそうだったけれど東京からだと午後3時ぐらいにはなってしまうから、城址展望台へのシャトルマイクロバスの最終時間間際となってしまう。やらんでもいい記念写真には最後尾で付き合って、済んだらすぐに後ろのバス停に真っ先に駆けつけて乗り込み、座席をチャッカリと確保する。
最終はこの次のバスだそうだがツアー客があとからあとから乗り込んできて、これでは定員オーバーじゃないかと詰め込んで出発、山道を雪の壁の間を縫うようにして進んで10分ほどで城址に。やや薄日も射して冬場では珍らしいぐらい条件がいい日だそうで、眼下の荻町方面の全景がハッキリと眺められ、やはり屋根に雪が積もっている風景はいくつもの合掌造りがその下からソーッと並んで顔を覗かせているようで、雪いっぱいのこの光景が見たかったんだと、今回はこれだけが目的で来たんだから一日ずらしたのは結果的には正解であったなぁ。
マイクロバスが登る道沿いの雪の壁
城址公園からの集落全景
城址公園からの120℃のパノラマで
逆に下の集落側から城址展望台を見上げる
遠望台からは雪が積もっていなければ下りなら歩いてもそんなには掛からないが、これだけ雪があると帰りもバスになって、降り切った場所で下してもらって白川郷中心部を歩いて観光バス駐車場まで歩くことに。この前はほとんど中央道路を歩いただけだったが、今回は有料で公開の合掌造りの周辺も廻って見て回るように脇道コースをいくつか歩く。和田家、神田家、長瀬家などに明善寺等はやはり集落内では大きな造りで立派、でも中の見物までは時間が無いから入れずにあくまでも外からサッと見るだけなんだけど。一昨年曳家で中心部にリニューアル中だった家は、葺屋根が新しくて色が違うからすぐ分かったが、合掌苑という観光施設兼店舗になっていた。
荻町中央の道路
中央道路沿いの合掌造り
集落案内の看板
左がここで最大の和田家
神田家
長瀬家
明善寺
前回曳家していた合掌苑
冒頭写真は荻町の外れの除雪した雪の山の上で360℃パノラマで撮った写真であるが、ブログではもっと大きな写真で見られず迫力はないかな。