信州の二日目は女房のアイヌ刺繍の先生がワークショップを長野のカフェでやっているのを少しだけでも覗いてみたいというので、それなら最近は小布施でユックリとしたことが無かったので、そちらで昼過ぎまで観光してから長野に廻って立寄ればいいかと、そのあとはまた軽井沢の山荘に戻って荷物を積み込んでから横浜に戻るとしても、夕刻をそんなには過ぎずに帰りつくことができそうだと、本当は帰りがけには山を下りた松井田は坂本にある峠の湯には夏場は犬連れだから立寄れなかったから、今回は久しぶりに入って帰ろうかと目論んでいたけどそれはダメになっちゃうだろうな。
春日温泉からは小諸市街を抜けるコースで上信越道小諸ICに向かい、そのICすぐ手前には小諸市の水道水源にもなっているという弁天の清水があるということを今年になって知ったので、ペットボトルを持参していたので汲んでいこうということに。その水源までの道は狭くてどんな場所かと思ったら、間もなくで3台ほど駐車できるようになった水源に到着したが、先客には軽キャブ1台がいて座席荷台いっぱいに積んできた容器にに水を汲んでいる、これだとあんまり多くの人が汲みに来たら収集がつかなくなりそう、平日の午前中早くでよかったな。
二ヶ所から豊富な水量で流れ出ている
上信越道ではまず蓼科山が左手に姿を現し、さらに進めば前方にはアルプス連峰が浮び出してきて、それがこの秋深い時期になると白い姿となって夏場とは違って神々しくなっているような、この季節は目の目の紅葉の赤と常緑樹の緑に遠くの白い山と、色の景色では一番いいかもしれないね。
蓼科山
前方に白い頂のアルプスが
小布施には上信越道を使えば佐久からは1時間もあれば着いてしまう、須坂ICで降りるよりもETCカードがあるなら小布施PAのスマートインターチェンジを利用した方が速いでしょうな。小布施には毎年一回ぐらいは訪れているが、今年は息子夫婦を連れて5月にも来たけれどそれはほんの短時間であったから、今回は多少は時間を掛けて歩いてみようかと。冒頭写真は小布施観光の最初の拠点施設として町の中心部に最初に建てられたと思われる北斎館で、今のは増改築された二代目の建物、確かに葛飾北斎はメームバリューはあるけれど今の小布施はそれだけじゃない魅力を増していて、栗菓子の老舗などが音頭をとって新たな施設などを誘致したり古い蔵などを移築したりと街全体を修景、さらに自分たちの庭などをウェルカムガーデンになどとして公開するという運動もあって、統一がとれた日本の伝統的な生活空間をかなりの広さの面で演出しているのですよ。
その中心部は北斎館前の駐車上の向かい側、栗菓子店と酒造場と食事処やカフェなどを広い敷地庭の周りの配する小布施堂(北斎をここに招いたという高井鴻山の子孫の市村家がすべてを経営)で、ここから高井鴻山記念館脇を抜ける栗の角材を敷き詰めた路地である栗の小径から歩いて街を巡りだすというのが定番コースかな。
市村酒造場と食事処の蔵部
奥が栗の小径
街には栗菓子関連の店を初めとして、スイーツカフェやレストランや和食処、工芸ギャラリーに民芸品店や骨董屋、造り酒屋や味噌醸造所、農産物や花卉類の店などと、これに北斎館以外にもいくつかの美術館などが加わり、かなりの民家の裏手などには季節ごとの花なども楽しめる庭が解放されたりと、見所はタップリあるから初めての人なら丸一日居ても飽きないかも。ちょっと郊外風に離れた場所には果樹園、道の駅、寺院などに日帰り温泉施設までとなんでもアリ、但し宿泊施設だけはお手軽なものが無いのだけは難でしょうかね。
やましち山野草店入口
やましち山野草店奥の庭
桜井甘精堂泉石亭の庭園
秋の草花が各所の庭で見られる
ここでこの日に買物したのは食べるものだけ、正確には松葉屋のしぼりだて生酒だけは飲物であるが、そのほかはパティスリー・ロントのクッキー類とパンや栗の木テラスのケーキにかんてんぱぱショップの菓子材料などは当然に女房がお買上げ、僕は穀平味噌の生産量が少ないからここだけで売っている玄米麹味噌を、最後には地元スーパーで安かったリンゴ類も追加して購入、やはり車での短期間の旅となるとこういう買物が多くなってしまうな。
パティスリー・ロント
栗の木テラス
かんてんぱぱショップ 穀平味噌
地元直売の場所なども覗いたが観光客相手じゃない地元密着のスーパーも必ず立寄ってみて損はない、やはり地元を良く知る商売人は安いメッケものを見つけて来るものだそうで、特に訳ありとは書かれてはいなかったがかなり見栄えのするリンゴが安くて、この時期は保存が利くから追加で買っておくことに。小布施は栗だけじゃなく、フルーツ類の生産が多いということも頭に入れておこう。
スーパー栗原
安いリンゴが数種類も