ちょいボケじじいの旅・酒・エーとそれとね

毎晩酒を愛で古き日本と温泉を愛す、少し物忘れも出始めた爺が、旅日記やコレクション自慢などと、時々の興味のままを綴る。

遠州駿河路は富士山を眺めながらの買出しの旅となる 第一日目 12月22日(水)前半

2010-12-30 15:04:58 | 旅日記

 静岡は隣の県だから近間の部類、あまり早く行っても店など開いていないからと、軽く朝食を食べてから我が家を7時に出発。昨夜来の大降りの雨が具合よくというか7時ちょっと前に止んで、愛犬たちのお散歩も出来てよかったね。
 東名には横浜青葉ICから乗って、厚木まではやや車が多かったもののその先は空き空きとなって、まずは足柄SAにEXPASAが新装オープンという横断幕が目に留まり、それじゃぁこの前の多賀SAみたいならいいねと、ちょっとばかり見ておこうかと入ってみる。やはり最近の施設は各段位良くなっているし、商品なども充実、コンビニがあったりフードコートなども出来ていて、これなら朝は食べないで出てきても、何か自分の好きなものが見つかるからね。

          

                           東名足柄SA・EXPASA
 いつもこの時期には買出しを兼ねて昨年は伊豆と沼津に、今回は2年ぶりに遠州駿河にしてまず一番先の森町まで走って、順次戻って泊まる焼津までというコースを予定、昼は時間次第でアクティ森かどんどこ浅羽にしようかと。第一日目は安くても美味しいお茶と昨年は買わなかった干芋が主目的で、ほかは目に着いたものがあればというぐらいで。
 掛川ICから降りて行くとかなり複雑な道筋となった記憶があるし、ナビも袋井ICからを教えるのでそちらに従って進み、森町には10時半少し前に、まずは市街地手前の橋を渡ってすぐの和菓子の栄正堂に立寄って、梅衣なる和菓子を買う。これは熱海や水戸でも似たような紫蘇に包んだ名物菓子があるのだが、女房はここのが一番美味しいという。森町でも3店ほどで作っているが、それぞれで多少は味が違うというから、その元祖というこちらのものを買うことにしている。紫蘇の中には餡子を求肥でくるんだ小さなあんころお餅風が入っていて、品のいいお菓子だそうだ。、

          

                            元祖梅衣の栄正堂

  

                梅衣                        左を二つに割ると
 ここからは市街に向かわず東に10分ほど走れば複合観光施設のアクティ森があって、そこの物産販売所で売っているお茶を買おうと行って見たら、水曜日は休みとは、平日に旅すると観光施設の休みを前もって確認しておかないととはいつも思うのだが、面倒だものねぇ。それでは地元スーパーを見てみようかと市街地方面に戻ったら、スーパーと農産物直売所が向かい合っているところに出てきた。こうなれば森の市という看板を掲げる直売所からということになって、やはりここにお目当ての抹茶入り棒茶の見覚えのある袋詰めがありましたよ。しかし地元客だけが買物しているこういう直売所は安いのは確か、正月が近いからしめ飾りが沢山並べられていて、かなり立派なものが1000円以下というのでついついこれも買ってしまった。ほかには千両などの切花なども正月まで持ちそうだということで、車だからビニル袋に水を入れて持ち帰ればいいからね。地元の人もこちらの直売所で農産物を買ってから向いのスーパーに回っているから、そちらも覗いてみたが、さっき買った銘柄のお茶は置いてなかった。

          

                            農産物直売所の森の市

      

       500gで1050円のお茶                  正月用しめ飾り

 遠州森町は秋葉神社への街道が通る古くからの町で遠州一之宮の小国神社があるし、清水一家の森の石松の出身地で大洞院には墓もあって、その墓石を欠いて持っていればバクチに勝つという。さらに街道筋には道路側に対しやや斜めに雁行型に建てた民家が続いて、前に三角形の空地を造るという不思議な街並みを残すところもある。さらに小堀遠州七窯の一つ志戸呂焼の流れを汲む森山焼などもあるのだが、今やどれも忘れられてマイナーな土地になってしまった感じだ。
 昼はアクティ森が休みだから必然的にどんどこ浅羽でということになって、そちらまでは30分ほど走れば到着。以前には空席待ちだったこともあるこちらのレストラン陽だまり(冒頭写真は入口近くの竃を写したもの)は、12時前だったのと平日だから今までで一番空いていた。平日は日替定食かバイキングということで、やはりデザートが食べたいという女房に付き合ってバイキングに。地元食材に拘ったというか、野菜が中心で健康的なというか、言い換えると食材では高いのはデザートのメロンぐらいで、コストはかからないだろうという料理内容だが、丁寧に手作りしていて結構美味しいんです。中でもここで作っていて隣接の農産物などの直売所でも販売している豆腐が売りのようで、これを使った料理がいくつか。麻婆豆腐などは辛さを極力抑えているから、豆腐が主張していて中華料理とは別物、これは本格的に辛いほうが僕の好みである。冷奴と味が重なっちゃうのはマイナスじゃありませんかね。今回食べたものではオロジナルカレーは旨い、子供では辛過ぎで食べられないぐらいに香辛料が利いていて、汗がウワッと吹き出てくるのに玉葱の旨みもシッカリある。他には龍の髭というここのブランド米がいいし、茶碗蒸し風も美味しい。当然に冷奴も旨みが強いし、唯一やや味を濃く煮た鶏肉と卵はアクセントになっている。さらに鶏唐揚もニンニクが利いていて、お子様用以上のものに仕上げている。あとは最近の食べるラー油ブームで新しく開発したらしい、辛しニラ味噌という薬味は、ご飯やうどんなどにちょっと入れるとピリ辛風味がいいじゃないですか。この日はその後も八分ぐらいの入りだったからゆっくりと1時間ほど掛けて食べ、いいころあいの腹具合で止めておいたが、女房はデザートに団子まで食べていたから腹いっぱいだと。ちなみにプリンなどは豆乳を使っているそうで、飲物にも豆乳があって、醤油や味噌も地元のものだろうから大豆加工品には拘っているね。

           

                         どんどこあさばのレストラン陽だまり

   

      メニューは2種類のみ         780円の日替りランチはご飯と味噌汁は自由

           

                              レストラン陽だまり店内 

 

    自慢の豆腐、右には揚出し豆腐               デザート類にメロンが

          

             僕が最初にチョイスした内容、手前左がカレーで右は中華風スープ

  

     うどんも            ご飯は地元銘柄米の龍の髭           メロン


 隣接の直売所もちょと覗いたら、ここにも森町で買ったお茶が少しだけ置いてあったからこちらでも買えることが分かった。豆腐以外の農産物で目についたのは食べ頃を書いたいくつものランクのメロンが並ぶこと、それから魚介類加工品ではシラスや鰻に干物などもあるし、醤油などの周辺地元産品もあるからアチコチ回るのが面倒な時にはいいのでは。
 というのも、この後に立寄ろうとしたサンサンファームが、翌日の木曜日が祝日で水曜振替休日になっていたから、こういう場合はかなりのものが浅羽の直売所でも手に入ったから、さっき買っておけばなんてことになったしまったものね。それで干芋は小さなパックをいくつか買おうと予定していたから、近くの生産直売の店の1kgや500gパックではもう我が家では大き過ぎて、どうせR1バイパス方面で焼津に向かえばいいからと、直前のTVで干芋をPRして放映していた道の駅掛川に回っていくことにする。

 干芋は芋の種類もあるし、丸ごとや角切り、平薄切りなどいくつかの加工種類もあり、仕上がりも粉吹きの多い少ないなど人によって好みが違うから、少量で何種類も買って食べ比べることを皆さんにお勧めする。それと少量パックは知り合いにお土産と配るのにもいいのでは。

          

                                道の駅 掛川

          

                          干芋にもいろいろな種類がある
 このあとはバイパスで大井川を渡り、藤枝ICで降りて焼津に。まだ時間が早いからと磯自慢酒造に行ってみたら、出荷し始めた本醸造売切れの貼紙、宿に向かう途中のいつも買う酒屋でもまだ量が少ないから朝入荷したものがすぐ売れちゃったと、明日は祝日で出荷はないという。それじゃぁ磯自慢は諦めて、明日は岡部の初亀にも寄っていこうというつもりもあって、杉錦の山廃を買っておいた。

                   

                         玄関には本醸造売切れの張り紙が

 喜久酔、志太泉、杉錦の3本柱に、合併で岡部は藤枝になったので初亀と4銘柄が藤枝を代表する酒となって、静岡の一大勢力だ。静岡ではほかにも開運、國香、正雪、若竹鬼ごろしなどなど旨い酒が目白押し、軟水の静岡は昔はいい酒が造れなかったものが、新しい酵母が開発されて今では評判がものすごく高い。洞爺湖サミットの乾杯酒に磯自慢が選ばれて更にまた有名になってしまったから、地元でも晩秋からこの時期は入手困難になってしまった。


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