ちょいボケじじいの旅・酒・エーとそれとね

毎晩酒を愛で古き日本と温泉を愛す、少し物忘れも出始めた爺が、旅日記やコレクション自慢などと、時々の興味のままを綴る。

ボルドー金賞ワイン6本セットというのを飲み比べてみた

2020-07-02 08:43:00 | グルメ・酒・ワイン

 ネット通販の京橋ワインで購入した「すべて金賞受賞 史上最高キング・オブ・金メダル 極旨ボルドー6本セット 7238円」で送料無料の赤だけのセットものですが、格安なのにこの謳い文句は本当ですかと、どのくらいの確率で自分好みのワインがあるかなと、同封されてきた冒頭写真の説明リストでは当然にいいことばかり書かれていますが、さて僕の舌はどう反応するだろうか、こういうお仕着せセットものは当たり外れがありますからねぇ。

 謳い文句の中でも、何千本のワインを試飲したスタッフが金賞ワインの頂点だけを厳選し、名ばかりじゃない実際に美味しいワインだけという大変な謳い文句は大仰なと、僕みたいな只の大酒のみのバカ舌でもなるほどとなるかどうか、手持ちのチリや南アフリカの安ワインなどとも飲み比べながら、以下は僕の独断でのコメントです。

●シャトー・ド・アルト 2016
 まず最初に飲んだのは単品では1100円とこの中では一番安いみたいなこのワイン、一口飲んでみた時の感想はフランスワインの堅物ですが、地味ではあるがその中に果実味と微かな柔らかみもあって奥行きがあるかもと、その日のもう1本がイタリアのシッカリ味のワインだったから比べると負けてしまったは不運だっかかもと、もっと開くかなと多くを残して二日目に、やはりやや味わいが出てきた感じではあったが華やかさまではいかない、チリの果実味が濃いのに比べるとボルドーはタンニン勝ちで硬く感じられるがクドサは無いと思う、セット中の5本が金賞ラベル二つ以下なのに、これだけが三つというのはこの値段に対するコスパを評価されたものか、まずまず普通に飲めるボルドーワインでした。

                                

●シャトー・フーロー 2017

 単品では1485円、これもボルドーの安ワイン共通の香りはいいが味わいは硬くて地味という感じはあるものの、目くじらを立てるような素っ気ないというものではなく、やや柔らかく果実味があってこのくらいならまずまずかなと、二日目はもっと柔らかみが出てきたがパワーとか華やかさはなくて、よく言えばシミジミと飲めるというタイプか、僕の好みではないが許せる枠内にはあるかな。

                                

●シャトー・ノートル・ペール 2017

 単品価格は別の業者の2016年もので1408円だが金賞受賞はこの2017年らしい、前に飲んだシャトー・フーロー よりも最初から果実味と柔らかみがある感じ、これはメルロ種ということから来るものか、ただ香りの面ではカベルネよりも弱いですね、全体的にパワーはないがバランスがよくて程よい濃さのワインです、二日目には角がとれた感じに、しかしパワーはないので大人し過ぎる面も、僕はニューワールド系の濃い味が好きなので物足りなさはやはり残る。

                                

●シャトー・レ・グイヨネ 2017

 単品価格は不明、香りと味ともにシャトー・フーローよりも濃い感じがあるが、喉越しに音で言うなら高温のキーンという風味があるのは気になる、やはり音では低音風のドーンのほうが好きなので、全体的にはやはり安ボルドーの味わいです、二日目は香りは弱くなったがキーンという喉越しがかなり減った、味のほうは複雑さと厚みが増したようだがまずまずかなといったところまでかな、三日目には香りと味ともに濁り感が出てきた、一緒に飲んだコストコのユーステンバーグのほうがイヤミが無くて僕は好きでした、この上のボルドーのランクまではいけてませんね。

                                

●シャトー・フラン・クプレ 2016

 単品価格は1628円、最初の印象はやはりこれまでの安ボルドーと共通だなぁと、その中ではやや複雑さがあるのにスッキリした味わい、でも厚み感はないかな、また香りは少なめでこれまでのものと長短相半ば、二日目にはもっと開くかと思っていたら逆にこれまで同様の地味なボルドーになってしまったような、これは僕の舌がおかしかったのか食べ物との組み合わせか、舌の奥では何かが潜むような味らしきものを感じるが、それが表に出てこないというようなワインです、やはり安ワインではチリや南アフリカやアルゼンチンの方が分かりやすい味なのとコスパでは上と感じちゃいますね。

                                

●シャトー・デ・ランド・キュヴェ・プレステージュ 2012

 単品価格は2409円でこのセットの中では一番高いのと、2012年と8年の熟成期間も最も長いのでナンバーワン扱いじゃないかなと、コルクを見ても長めなのとシッカリと色が着いて香りも期待十分な、確かに熟成風味がかなり感じられ、味わいも柔らかく複雑さもあってまずまず、しかし果実味からの華やかさには欠けるのはこのボルドーのセットに共通です、もう少し旨味があったらなぁと、二日目はやや甘味が増したが香りが減った分で初日の締まった味わいとの好みは分かれるかも、最後にオリは少しありましたが味わいの充実感不足はぬぐえない、このセットでナンバーワンならもう少しパワーが欲しいというのは僕の好みからは。             

                                

 このボルドー金賞セットは総じて地味でした、僕はシミジミというのはそれほど好きじゃないので、もっと濃くてパワフルなものが好みです。値段的には5本で8030円なので不明を加えて10000円弱かなと、それだと75%ぐらいで購入したことになって、満足度もそのくらいあったらいいでしょうということですかねぇ。


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