
今回のワインは昨年末に地下ピットから出してきた古いワインが6本中に4本あって、それらはそれなりに若い安ワインとは違った風味が感じられました、良くも悪くもあったけれど、冒頭写真は⑤のワインの最後を飲んだあとのワイングラスについていた澱です、古いワインはいずれもコルクを濃く染めていて劣化が心配でした。
①コノスル・カベルネ・ソーヴィニヨン ビシクレタ・レゼルバ 2022
スーパーいなげやで15%OFFの877円、コノスルはチリの有名どころで評判もいいからと、最初は舌とのど越しに刺激がきていたがすぐにそれは消えて飲みやすくなった、確かにバランスがいいワインです、ただ樽香や熟成風味はないので単純でおとなしい感じではある、二日目はやや厚みが出てきたが大きくは変わらず、イヤミがなく平均的な味わいで僕はもう少し強め濃厚な味がいい、さらに果実味からくる膨らみというか豊潤さもあればもっといいのにね。
②マルケス デ カーサ コンチャ カルメネール 2021
チリのコンチャイトロのワインでこれは貰い物だがネットで調べると3000円前後、初めて飲んだがこのワインはかなり高級品の雰囲気があって、香りも味も重厚さがある、厚みコクがあって好印象、ワインの飲み手が4人だったのでジックリと味わう前に空いてなってしまった、それで感想も詳しく書けなかったわけで改めてまた飲んでみたいワインです。
③ピッコロ・プリンチペ 2000
アドリアインターナショナルで20年ぐらい前に購入したイタリアワインで当時に美味しいなぁと気に入っていたもの、24年も経ていたがコルクはちゃんと抜けた、味わいはやはり当時の華やかさは無くなっていたが、まだシッカリ味でコクはある、でも往時の記憶からはやや落ち着き気味かな、それが二日目には以前の味わいが戻ってきていた、三日目にも少し残っていてさらに開いてきていた、最後は澱が多く残っていたからクリア感はなくなったが美味しさは続いていた、いいワイであればはこういうこともあるんですねぇ。
④クオレ・ディ・ヴィーノ 2000
これもアドリアインターナショナルというイタリアワインの輸入販売店で購入し地下で眠っていたもの、前ローマ法王御用達のオーガニックワインとか、24年も経ているのでコルクはさすがに経年変化の姿でもう少しで抜栓を失敗するところだった、グラスに少し注いで色を見るとやはりオレンジ気味で劣化を心配したが、味わい自体は酸味勝ちながらまだシッカリとしている、そして熟成からくる風味と円やかで優しい口当たりで高級感がある、酸味勝ちなのはピークを過ぎているからでしょう、でもピーク時の片りんは感じられて24年間の変化を夢想しつつ飲むこととなりました。
⑤シャトー・ボーモン 2001
このワインの裏側には購入時の値札が残っていて1480円とあったが、最近ビンテージの値段をネットで見ると3000円台となっている、抜栓時にコルクを破損して押し込んでしまったが、コルク自体は赤く染まっておらず弱いワインかなと、値段からも劣化しているかもとも、やはり酸味勝ちでピーク過ぎの感じであったが柔らか味があったのがいい、それで一日置いて復活したワインもあったからと多くを残して、二日目はやはり味が出てきたが少しだったのでもっとと三日目まで、ここまで来たらかなりの味わいに、でも果実味や華やかさというものではなく経験豊かな酒飲みが好む風味というものでしょうか、これは長い熟成からくるものでしょうがピークとはまた違うタンニンの熟成味を味わえたから良しとしましょうか。
⑥シャトー・ムーラン・ド・ブランション 2001
瓶の裏ラベルに2003年に今はない等々力の明治屋の年末セールで購入の記載があったがその時の値段は不明で、改めてネットで今のビンテージの値段を調べたら3000円ぐらい、コルクは先端一部だけ破損したがまだシッカリしていた、まず瓶の中から熟成風味がバンときた、味の方はやはりおとなしめになっていたがその奥からは複雑さ潜んでいるぞというような味の片りんが感じられる、二日目に多くを残してみたらこれはあまり変わらない、さらに三日目もそこそこで、四日目になってやっと味が出てきたかなという程度で大きくは改善しなかった、やはりピークはとっくに過ぎていましたようですね、③と④ほどのレベルではなかったということでしょう。