東西と南北に走る真壁町中心部の3通りを巡り歩くこと4時間以上、最後に見た魚屋のひなかざりのやり方(冒頭写真)は傑作だったなぁと。またおひなさま以外にも面白い見ものもあって、やはり古さが残る街は懐かしいものがまだまだ生き残っているなぁとついつい長居してしまった。足も棒になりかけたからと午後3時過ぎに駐車場を出て、朝に見つけたやさと温泉ゆりの郷に向う。
中央の御殿飾には僕が小さい頃の記憶が何故か残る
古い酒屋の中には昔懐かしい造り付けの冷蔵庫が
ここのひなまつり見物の印象はかなり頑張り続けてきていたんだねというのが一番に、でも昨年見た村上などと比べると雛人形などの時代の古さがやや劣るかなぁ、また黒塀通などというようなまとまった修景造りも真似したらと、それと食事処については村上に劣ること数段ですいとんというのでは太刀打ちできないでしょう。そうだ、桐生に習って村上でも月一回の骨董市を開催するようになったそうだから、それも見習ったらどうでしょうかね。
またもや峠越えしてからは南に曲って温泉の案内看板を頼りにほどなくゆりの郷に到着。この温泉はパンフレットを見て知ったのだがJAやさとが管理運営している公衆日帰り温泉施設なのですね。やや小高い眺めのいい場所にある結構立派な施設で大浴場には寝湯と打たせ湯コーナーがあり、サウナもあってその水風呂は源泉と書いてあった。露天風呂もかなり広いのだが、筑波山の方向矢印があっても湯に浸かって見られるロケーションになっていないのが惜しい。泉質は単純泉でPH6.8、源泉温度は25.6℃とかろうじて温泉下限温度の25℃を超えているが湧出量は少ないようだから循環率は高いと思う。でもこの地域に天然温泉は貴重、そのため休日の入浴料金は1000円と高いのが難、2H以内を設けてもっと安い価格設定にしたらと思うのだが、温泉過疎地の茨城は総じて高くて大子町などの町営温泉も同じく高かったよなぁ。
ゆりの郷正面
ここはJAの運営だから当然に農産物直売所を併設している。我々は春蘭の鉢が安かったからと、それからちょうど農家が持ってきたイチゴの色があまりにも濃い赤だったから買ったのだが、ここやさともこういうものは安いです。切り丸太に苔と草花など寄せ植えしたものなど置き場所に困るから買わなかったけれど一番安いのは1700円だと、あれは盆景みたいな植込みをもっと立体化していて良かったんだけどね。ここから帰る土浦北ICまでの道はフルーツロードとあって今はイチゴもぎ取り案内の看板がいくつもあった。
4時半にゆりの郷を出てから最後の見所は土浦側に抜けるまたも雪が残る峠道を越えたところ、あとで地図で調べたら不動峠という場所らしいがそこにまだ整備もされていない数台分の駐車場があって、眼下に土浦、つくば、霞ヶ浦が広がる景色にはこんな絶景を眺める場所があったなんてと嬉しくなっちゃったぞ。西に傾いた夕日に輝く関東平野が一望には、筑波山に行かなくてもここで充分じゃないかと思うのだがどうだろうか。
右手つくばは入っていない
やはり土曜日でも夕方の首都高両国手前から箱崎通過までは渋滞していて我家には7時少し過ぎに帰り着く。夕飯は昨日の残り物で二人だけだから充分で、女房と晩酌をゆっくりと。ゆっくりと言えばこのところ団体ツアーが多かったから、今日は自前で自由に遊べて楽しかったとは女房の弁、そりゃ女房中心の日帰り旅だったんだからね。