午後からは香取神宮と鹿島神宮の参拝に、成田山からは順番にそれぞれ30分ほどで到着するという近い距離にあって、香取と鹿島の祭神は天孫降臨に先だって出雲の大国主命から皇孫に国譲りをさせたという二神で、武の神様として剣道道場でも対で掲げられているはず、そして神宮というのは最初は伊勢神宮と石上神宮だったのが、延喜式で石上に代って鹿島と香取が神宮となって江戸時代までを通じて三社のみだったとか、明治以降になって天皇と皇族の祖先神などで特別な一部が神宮に加わったというように、香取と鹿島は格別な神宮なんだそうだ。それぞれ下総国一の宮と常陸国一の宮である。
香取神宮の参道の商店街通りは意外に短いですね、駐車場からはすぐに赤鳥居にまで、そこからはさすがに樹木に囲まれて神域らしい雰囲気になって、暫く歩いていけば石鳥居の先に赤く塗られた総門が迎え、そこからは楼門はすぐ、そして拝殿の前にとアプローチは思いのほか短いような、でもこちらもご朱印を貰って参拝したあとに要石なるものを見物したら時間いっぱいに。
両側に商店が並ぶ奥に赤鳥居が
石鳥居と奥に総門が
総門
本殿前の楼門
拝殿
参道には鹿の姿を彫った石灯籠が
御由緒
推定樹齢1000年という杉の御神木
手前が拝殿奥にある御本殿
ここ香取と次の鹿島の境内には要石なるものがあると添乗員が言うので、そんなものは初めて知って両方とも如何なるものかと、説明には太古の時代に暴れる大鯰を抑え込んだものとか、でも見えるのはこれだけというような不思議な加工石の先端がチョッピリと、これを掘ろうとしたらどこまでもという大きな石だそうで、本当なら確率が高まっているという南関東の大地震を抑え込んで欲しいものですね。
要石の説明とその見える先端部分が、これを掘っても掘っても先が分からないんだとか
最後の参拝は茨城県側に入ったところにある鹿島神宮で、道中では利根川と潮来とを通り過ぎれば高速の終点で一般道に、そして北浦の湖が見えてきたら湖面に赤鳥居が現れ、大きく右手に回り込んで行ったところが神宮で、こちらは門前町らしい町並みを抜けていって大鳥居脇にある駐車場に。鹿島神宮にはもうかなり昔に何かのついでで立ち寄った記憶があるがもううろ覚え、今回はもう一つの要石も見ることにして本殿参拝後には奥宮のさらに奥まで、こちらの神域の森も鬱蒼として時代を感じさせますねぇ。
北浦
北浦に赤い一乃鳥居が
大鳥居
境内案内図
参道と楼門
拝殿
奥の本殿
仮殿
森林浴の道の説明
奥宮への鬱蒼とした道
こちらには本物の鹿が
合体した樹木があった さざれ石
奥宮
奥宮
要石に向かう途中に大鯰の碑が
要石の説明と香取神宮の凸型に対してこちらは凹型の先端
駐車場脇にあった古木
以上の三ケ所の参拝を済ませば一気に帰路に、往きは景色を見る間もなかったので帰り道では気を付けていくつか写真を。
潮来IC近くでコハクチョウらしい群れが一ヶ所だけで見られた、日本海側では珍しくもないがこちら側の田圃では初めて見た
潮来
利根川
筑波山が遥か遠方に
都内に入ってからはスカイツリーがやや遠目に
横浜手前で夕日に向かって行く、右手には富士山が
ということでどこにも余分なところには立寄らずのツアーだったので、武蔵小杉には5時半過ぎという早い帰還となって、我家には6時には帰り着くことができて、こんなにアッサリとしたバスツアーは初めて、往復とも途中では幕張PAでトイレタイムはとったものの、一ヶ所ぐらいは道の駅に立寄っても良かったんじゃないかと、夕食に何か土地のものがあってもと思うんだけど。