くまぐー日記

くまさんの電脳室リポート

幸福度パート2

2012年12月02日 | Weblog

■福井新聞に「ブータン流幸せとは」という伊予氏の論説が出ていた。都道府県ごとの幸福度で日本一となった福井では国民の大多数が幸せを感じているブータンに関心がたかまっているが、ブータン流幸せとはどういうものであるかということを書いた記事である。

2005年の国勢調査では97%の国民が「幸せ」だと答えているそうだ(これはブータンでの話らしい。こういう意識調査がなされているのだ)。ところが先進国では「幸福のパラドックス」というものがあって経済的豊かさが幸福感と結びつかないことが言われているそうだ。

先日の県の統計では幸福度がまるで各県の都会と田舎のランクづけみたいになっているということにこれが関係するかのような感じさえした。ブータン流幸せ感は仏教的な価値観からきており、幸福とは人と人との関係の中にしかありえないのだそうだ.

そして内閣府が昨年策定した幸福度指標の試案ではこうした「関係性」を「経済社会状況」「心身の健康」と並ぶ指標の柱の一つに位置づけているそうだ。県の統計の中に「人との関連性」は一体どういうふうに考慮されているのだろうか?取り上げられた各種統計はまさに各県の経済性社会性に関するデータであるといっても過言ではないと思う。個人的人間関係を無視したような県の幸福指標は国の考えとも異なる。

幸福とは何かを不問に付して「幸福パラドックス」を先取りしたような結果となった県の幸福度指標はまさにでっち上げと言われても弁解できない。まず、幸福度NO1福井ありき、の印象が僕は気に食わない。「そんな実感がない」という県民の声はそんな気持ちを代弁しているのではないか、、、。

コメント
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