くらしデザインスタジオ@楽(^^)

住まいや街など、様々な暮らしの提案やサポートをする中で、なんとなく気になったこと…!?イロイロです。

原子力の核を知る1

2011-06-22 | 本,TV,歌,人物など

左は、
「隠される原子力 核の真実」小出裕章著 創史社 1,400円+税です。
以下で、A本と書きます。
右は、
「原子力発電がよくわかる本」榎本聰明著 オーム社 1,800円+税です。
以下で、B本と書きます。

福島で事故が起きても、原子力のことは、なんとなくしか分からないので、
少しは知らなければと、色々情報を集めるようになってました。
そもそも原子力ってとか、何で原子力開発をやってるのとか、
何が危なくて問題なのかとか、最低限も答えられなかったですからねぇ...。
私は、40歳代半ばなので、もう割とこの先どうでもいいと思っていながら...ですが、
若い世代10歳~20歳代の方々は、自分自身のこととして、考えるべきでしょう。

本も色々見てみるのですが、震災前でなるたけ最近書かれていた本で、
原子力の技術的な部分に関わってる人で、
推進側と反対側と両方の立場を...、とで見ていくと、
今のところ、この2冊が主になってます。
ただ、反対側の本は、選択肢も色々あり、A本もすぐに見つかるのですが、
推進側の情報や技術者は、積極的なものは無いように私には感じます。
このB本も、中立的で、推進してるとは言えないですよねぇ。

両本のスタンスは、
A本は、反対の立場から、日本の原子力開発のどこのどういう所が問題なのかを、
伝えようとしている印象です。
なので、問題で無い部分(無いのかもですが...)は、出てこない感じです。
B本は、大学の一般教養の教科書のような一般論が主です。
データも、日本や世界をひっくるめて、大きな問題が起きてないことを、
伝えようとしている印象で、日本の具体は見えてきません。

以下、私が少しそうなのかと思い始めた、原子力というか核についてです。
言葉少ななので正確ではないですが、こんななんかなぁと。

まずは、原子力というか核と発電が、
どういうコトなのかという基本的なとこから...。

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核分裂反応のエネルギーを利用するということでは、核兵器の『核』も、原子力発電の『原子力』も同じで、元々は兵器開発が目的。
「日本では、『核』といえば軍事利用で、『原子力』といえば平和利用であるかのごとく宣伝」(A本)されてきた。

兵器の方は、「爆発現象を起こさせるには、...連鎖反応の持続を中性子の減速という時間のかかるプロセスを介してはだめ」(B本)なため、「核分裂性物質の濃度を高める必要があり...235Uや239Puは、純度にして90%以上のものが使われています」(B本)。
ただ、天然ウランには、よく核分裂するウラン235が0.7%しか含まれず、残りの99.3%はウラン238。
しかし、「『ウラン濃縮』という作業は...原爆炸裂時に放出されるエネルギーよりはるかに多くのエネルギーを、ウラン濃縮だけのために使わなければなりませんでした」(A本)。

そこで、「...239Puは、238Uに中性子を吸収させれば容易に得られます..」(B本)ので、「...プルトニウム製造用原子炉と、生み出されたプルトニウムを分離するための再処理工場が造られました」(A本)。

原子力発電は、「燃えるウランの割合を3~5%程度に濃縮して...」(A本)燃料として、その原子炉の中で燃やし「...反応度を変化させ...出力もしくは中性子密度を制御する」(B本)などして、定格出力で運転している。ただ、発電の仕組みは、核分裂エネルギーで「沸かした蒸気でタービン...を回し、それにつながった発電機で電気を起こしているにすぎません」(A本)、「その点を取れば、火力発電と同じ」(A本)。

原子力発電で使用した「使用済燃料をそのまま捨ててしまう(...)場合は、使用済燃料そのものが放射性廃棄物...。今後原子力発電を続けると、いずれウランの確保が困難になることは目に見えています...」(B本)。なので、「現在の再処理は、プルトニウムとウランをできる限り純度高く抽出することを目的」(B本)にしている。

「今日の原子力発電所(軽水炉と呼ばれたり...)が生み出すプルトニウムの場合、核分裂性のプルトニウム(239と241)は...約70%程度しか含まれません」(A本)。
「それでも...日本はすでに長崎原爆を4000発も作れてしまうほどのプルトニウムを...作り出し、さらには分離して保有」(A本)している。2008年時点で、国内に約10[トン・分離プルトニウム]、海外に約37[トン・分離プルトニウム]。

「...『国際社会』から信頼される道理もありません...日本が、『原子力の平和利用』と称しながら使い道のないプルトニウムを保有することも国際社会が許す道理がなく、日本は余剰プルトニウムを持たないと国際公約させられた...」(A本)。

「プルサーマルとはプルトニウムを軽水炉のような熱中性子炉で利用すること...」(B本)。「MOX燃料のプルトニウム含有率は、ウラン燃料に自然にたまったプルトニウムの割合よりもっと大きくなります」(B本)が、「...原子炉の設計は、核計算の誤差や将来の燃料設計の変更による諸因子の変動幅を考慮して余裕を見込んであるのがふつう...」(B本)。
「...ウランを燃やすために設計された...原子炉でプルトニウムを燃やそうとすれば、...『安全余裕』を低下させ...余裕を見ながら考えて原発を造ったのに、その安全余裕を食いつぶすことになります」(A本)。

日本では「関西電力は、...データが偽造されていたことが発覚し、...東京電力は、データ偽造を自白し、...初めにプルサーマルを担うリスクから逃亡してしまいました」(A本)。「その結果、...九州電力で2009年12月に玄海原子力発電所三号炉で...、四国電力で、2010年3月に伊方発電所三号炉でプルサーマルが開始されました」(A本)。

「プルサーマルで使われた使用済み核燃料は...発熱量が高く、超ウラン元素という厄介な放射性核種を多く含んでいるため、普通の再処理工場では取り扱うことができません。日本では、六ヶ所再処理工場の次に造る第二再処理工場に送るという説明になっていますが、六ヶ所再処理工場すらいまだに動けないままです。...プルサーマル...で生み出された使用済み核燃料は、原子力発電所の敷地内にためていくしかなくなります」(A本)。

「高速増殖炉とは、核分裂物質が運転に伴い増加していく...原子炉」(B本)。「...中性子をいかに効率的に238Uに吸収させて、239Puに変えるかということで...このためには、中性子をあまり減速させないほうがよい...」(B本)ことから。「非核分裂性のウランを効率的にプルトニウムに変換するための、高速増殖炉を中心とする核燃料サイクル...」(A本)を担う原子炉。

高速増殖炉によるプルトニウムの「...倍増時間(ダブリング・タイム)...には、35~40年を要します」(B本)。「高速増殖炉が実用化してから、...高速増殖炉体系の中で自給自足的な燃料リサイクルシステムが成立するには、なお、数十年にわたって軽水炉との共存時代があり、その間にさらに多量のウランを消耗する...」(B本)。「建設費の高い高速増殖炉が火力発電や軽水炉発電とコストの面で太刀打ちするのは容易ではありません」(B本)。

日本の高速増殖炉の実現見通しは、「...1967年の第三回長計で...1980年代前半に実用化...。ところが実際には高速増殖炉ははるかに難しく、...2005年に『原子力政策大綱』...では、2050年に初めの高速増殖炉を動かしたいと...」(A本)。

「日本では、『常陽』と呼ばれる実験炉が1977年から運転を始めましたが、現在は事故で止まってしまっています」(A本)。
「続いて、原型炉として『もんじゅ』...を造り、1994年に動かし始めました。しかし、1995年に...二次冷却系が破損」(A本)。「すでに14年5ヶ月止まったままでした。しかし、...2010年5月8日、再度それを動かし始め第一段階の試験運転...。この基礎的な試験運転の段階で、936回の警報が鳴り、32個の不具合が発見されました」(A本)。「その後、もんじゅは燃料交換炉内中継装置を炉内に落下させる事故を起こし、それを引き抜くことができずにいます」(A本)。

何が問題なのか...など続きは、
(→”原子力の核を知る2”)です。