「伊藤Pのモヤモヤ仕事術」 伊藤隆行著 集英社新書 760円+税です。
(→”街の見えないトコを”)などに書いてますが、
テレビ東京の「モヤモヤさまぁ〜ず2」が好きです。
そのプロデューサーさんの伊藤さんが書いた本で、
番組内でも宣伝してたので、ついポチッとしてしまいました。
もう伊藤さんより年上なのですが、
憧れというか、とても面白い番組を創り出してる人に、興味がまだあります。
今は会社勤めではありませんが、伊藤さんのようにありたいと思ってしまいます。
番組を創ることに限らず、仕事を創り出して動かすのは同じだと思うので、
勤め始めた若い方々が、読むといいのでしょう。
伊藤さんは、見た目のおとなしそうな?人ほど中身が熱い、の方のようです。
「...テレ東の基本になっているのは、ちゃんと愛してくれる視聴者に向かって、きちっとした番組を流して、『面白い』と言われるというスタンス。それを実現するのは、制作費でも、ネット局の多さでも、局の歴史でもありません。アイデアさえあれば、できることなんです。
だからテレ東は、少なくとも積極視聴を狙う局でなければいけません。...」と。
「何人もの人が関わって、自分の思いついた一ぐらいの起点が100にも200にもなっていると思えば、自分の存在なんて些細なものです。関わる人全てが、伸びるでも悩むでもケンカするでもなんでもいいから、最終的に気持ち良く仕事できればそれでいい。それで納得すればいい。これが、番組を送りだすプロデューサーの最低限の役割。だからこそ、結果に納得できるのです。」と。
「とは言え先輩後輩を問わず『あそこ直してほしいなー。そうしないと全体にとってマイナスなんだよな!』と感じることを伝えたら、相手はいい気はしません。(略)。
でもそれを言わないままでいるのも、残念な話しです。嫌われるのを恐れてお互いに何も言わない関係の方が、一生絆は深まらず不幸になることが多い、と僕は考えています。
どんなことでも相手と向き合って何か言った瞬間、嫌われる可能性は数%発生するんです。それなら正直に言える方がいい。(略)。
でも相手に踏み込んだら、いいこともあるんです。番組が面白くなったり、組織が向上したり、人が成長するのは、あいつのことを応援してあげようよと、誰かが誰かに踏み込んで力を貸した時ですから。...」と。
「今の時点で、『テレビ VS 震災』に対する僕の答えは『震災前と変わらない姿勢で挑む』に落ち着きました。しかしこれが完璧な答えだとも思っていません。もし震災の被害を受けた人達が見て笑えるものが違う形で存在するなら、それをやります。でも今、その方法は見つかっていない。変え方が分からないなら変えちゃダメ。そこを変えない方が発信する側としては逃げていないんじゃないか。ということなんです。」と。