ウチの近くのセミフラット歩道のバス停の付近です。右側の縁石が低くなっている所がバス停で、そこに立っている白いポールがバス停標識の根元です。
歩道と車道の間の縁石は、大型車が乗り越えにくいように、高さが車道L+150mmあります。歩道はセミフラットで車道+50mmで低いため、バスのスロープを使った乗り降りは、縁石越えで干渉するためできません。特にこの路線は、ステップリフト仕様の小型路線バスが走っていることもあります。
そのため、バス停の部分だけ縁石の高さを車道+100mmに下げ、歩道側は同じ車道+100mmの高さに上げて、バスのスロープを使った乗り降りができるように、歩道のレベルを調整しています。
したがって、歩道は、手前の縁石の排水口の穴の所から、バス停の縁石切り下げの所まで、約3mほど緩いスロープになっています。
歩道の安全確保のための縁石と、公共交通利用のためのバリアフリーと、両立に苦労しているのが分かります。バス利用のために、人が立っていることが多いバス停部分の縁石を、50mm下げてしまうというのも、やや疑問があります。一方で、路線バスの方は、中扉のスロープはセミフラット仕様のままの歩道では、直接乗り降りができません。
ということで、上の写真のような対応になるのですが、このレベル合わせだと、セミフラットの道路にバス停を新設する際に、歩道をいちいちかさ上げして縁石は下げなくてはなりません。セミフラットのレベルに沿道の敷地が接道している場合、雨水の関係などで歩道のかさ上げは簡単ではありません…。
それでも歩道が確保できる道路なだけ良いのかもです。都内に多い幅員の狭い2車線道路で、スロープを使ったバスの乗り降りは、かなり大変なことのようなので…。