「不変」上原浩治著 小学館 1,300円+税です。
内容はなかなか面白いのですが、もう一段深く、上原浩治さんが考えているだろうことを知りたくなります…が、難しいのかなとも思います。表現方法というか文体は、構成のライターの方とのものだと思うのですが、私はあまり好きではないタイプです…。
昨年の9月頃から、私の中で上原さんのことが盛り上がり、ブログやTwitterを読ませていだだいてます。上原さんの、プロとしてのスタンスというか、太いスジの通った明快な考え方に魅力を感じ、だんだんと上原さんの人物像に惹かれました。
現役のスポーツ選手なので、なかなかオンタイムで考えていることが、分かるような情報が少ないです。が、活躍もあって(→
”久々の雑誌を買って”)など雑誌でも紹介され、大リーグへ来てからと今シーズンのことを、この本でまとめていただいたのかなと思います。
上原さんの、野球に取り組む部分に関しては、自分自身で、状況をみて考え判断して行動を決めている、というところに静かなすごさを感じます。当たり前のようですが、実はこれだけ環境や身体の状態の違いがある中で、ブレない自分のスタイルを確立されているというのは、なかなかできないと思います。これからの世代の方々に、感じてほしく思います。
野球やその他での、アメリカと日本の違いの話しも、なるほどと感じます。その中では、ポストシーズンのインタビューで有名になった「カズ」さんの、エピローグでの話しが印象的です。社会の側でも、ポストシーズンの3週間学校を休んで上原さんと一緒に行動して、試合前の同じグラウンドで一緒にいたり、優勝パレードも一緒で…と、その人が大事にしたいと思うように、動けることを大切にしている懐の大きさに、我々の社会の未熟さを実感します。