【イージス・システム = アメリカ海軍が開発した防空戦闘を重視した艦載武器システムで、イージスの名前の由来はギリシャ神話の戦争の女神アテナの防具(盾)のことで、あらゆる邪悪を払うとされている】
6日、地中海(the Mediterranean Sea) で展開中の米第6艦隊所属の駆逐艦「ポーター」と「ロス」(USS Porter and USS Ross) の2隻からシリア(Syria) 国内の空軍基地に向けて59発のトマホーク巡航ミサイル(Tomahawk cruise missile) が発射された。
以前のブログでも書いたが、米国の駆逐艦(destroyer) は世界最強の戦闘兵器と言っても過言ではない。現在、米海軍は62隻所有している。艦の外観は一見シンプルだが実は艦船自体に様々なレーダー機器が埋め込まれていて、敵の動向は詳細に把握できるようになっている。対空(AAW=Anti-Air Warfare)、対潜(ASW=Anti-Submarine Warfare)、対艦(ASUW=Anti-Surface Warfare) の3方向に同時に素早く反応できる能力を持っている。約100ある甲板・船底発射台から誘導ミサイル・魚雷を360度方向に発射・攻撃するという恐るべき軍艦である。
艦に乗船、ガイドは筆者は何十回も経験しているが(正確に言うと31回)、1隻90発搭載されている「トマホーク」だけは中々見せてはもらえなかったが、1度だけハワイ・パールハーバーに停泊中の駆逐艦の中で見たことがある。長さが約6メートル、直径約50センチメートルのミサイルで射程距離は1,300~2,500 キロ、核搭載も可能である。1発、約2億円と言われている。
現在、北朝鮮の挑発的な軍事行動により、「カールビンソン(USS Carl Vinson)」、「ミニッツ(USS Minitz)」などの米空母の朝鮮半島への航行が大変注目されている。通常、1隻の空母が作戦行動する場合、上記に述べたイージスミサイル駆逐艦(Aegis missle destroyer)、イージスミサイル巡洋艦(Aegis missle cruiser) など7~8隻が行動を共にする。その一つの艦隊は小国1国の軍事力に匹敵する程の強力なものである。■YS
参考ブログ:
「アメリカ海軍第7艦隊」(2011.11.13)
「沖縄の嘉手納・普天間基地と在日米軍」(2013.4.7)
【USS Curtis Wilbur (DDG-54)】
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