11月3日に行われるアメリカ大統領選挙にあと3か月になったにもかかわらず、米国内ではあまり盛り上がっていない。
理由の一つは、新型コロナウイルスで死者が17万を超え感染の拡大が収まらないのと、人種的偏見の暴動・抗議デモが収まらないWパンチで、共和党ドナルド・トランプ大統領(Republican Donald Trump) と民主党大統領候補ジョー・バイデン(Democratic Joe Biden) の両陣営の選挙活動が思うようにはかどっていない。
もう一つの理由は、トランプ大統領のコロナ感染拡大防止策の失敗と人種差別抑制の失敗で政権は泥沼状態で、マスコミが大統領の様々な発言・行動だけを取り上げ、バイデン陣営のニュースはほとんど出てこない。バイデン候補が何もしないで静観しているのは、それ自体が戦略であって、黙っていても大統領が自滅すると思っているからである。
それを象徴するかのように、今年の1月の時点ではバイデン氏は全く人気がなく、圧倒的に「トランプ再選」で間違いなかったのだったが、8月1日の全国世論調査になって、誰もが予想しなかった民主党バイデンが49%、共和党トランプが42%と大逆転し、「バイデン新大統領」が現実味を帯びてきた。
トランプ大統領が現在74歳(June 14, 1946 生まれ) 、バイデン氏が77歳(November 20, 1942 生まれ)。互いに高齢であり、バイデン候補が11月に大統領に選ばれたとしてもその時は78歳、次の4年間の内に健康面で何が起きるかわからないので、どうしても彼のナンバー2となる副大統領候補の選考が脚光を浴びる。即、無条件で大統領に就任出来るからである。バイデン氏の選挙公約は女性副大統領なので黒人の女性政治家たちが有力視されている。バル・デミングス下院議員(63) (US Representative Val Demings) 、カマラ・ハリス上院議員(55) (US Senator Kamala Harris) 、スーザン・ライス元国連大使&大統領補佐官(55) (former US ambassador to the UN & former national security advisor) 、カレン・バス下院議員(66) (US Representative Karen Bass) などの候補が挙げられている。
いつも言うように、最後の最後までどういう結果になるのか分からないのが米大統領選挙である。さて、これからトランプ大統領の一発逆転はあるのか?!■YS
追伸:上記のカマラ・ハリスが民主党副大統領候補に選ばれた。(8/20)
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