誰も書かない「ハリウッド・ハワイ・米国」の本音トーク

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「多から一を "E Pluribus Unum"」 「アメリカン・ドリーム "American Dream"」 「明白な運命 "Manifest Destiny"」 

2018-07-06 | 歴史
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この7月4日でアメリカ合衆国は建国して242年を迎えた。他国と比べると「かなり若い国」なのに、今や長年にわたり「世界一の大国」として君臨しているのに今更ながら驚かされる。

過去・現在と合衆国の歴史を勉強していると、何度も何度も同じ言葉に出くわす。それらの概要を知っておかないと文章の中で何を意味して言っているのかポイントがずれてしまう。ここにいくつか例をあげてみる。

◉ 「多から一を」 "E Pluribus Unum" (エ・プルリブス・ウヌム)
ローマの詩人ウエルギリウスの詩からとったラテン語で英語の意味は "Out of Many, One" あるいは "From Many, One" で日本語の意味は「多州から成る統一国家」である。合衆国の国章、硬貨の刻印などに使われている。 【参照:ブログ『アメリカ合衆国という国を理解するには?』(2012/4/27) 紙幣・硬貨に書かれている "In God We Trust"】

◉ 「アメリカン・ドリーム」 "American Dream"
歴史著述家ジェイムズ・トラスロウ・アダムズ(James Thruslow Adams 1878-1949) が刊行物において1931年に最初に用いたフレーズで、最新の広義の意味は「アメリカではどんな夢でも実現は可能である」とのこと。

◉ 「明白な運命」 "Manifest Destiny" (マニフェスト・デストゥニィ)
1845年にジャーナリストのジョン・L・オサリヴァン(John L. O'Sullivan 1813-1895) が雑誌にテキサス併命への支持を訴える論説を発表した際に用いた言葉で、「アメリカが領土を拡大し自分たちの文明を伝えることが、神から与えられた使命である」とするこのスローガンは、その後のアメリカ史のなかで領土拡張を正当化するときにしばしば使われた。

◉ 「アファーマティヴ・アクション」 "Affirmative Action" 
「積極的差別是正処置・解消政策」などと翻訳されるが、要するに「黒人、少数民族、女性など歴史的、構造的に差別されてきた集団に対し、雇用、教育などを保証するアメリカ合衆国の特別優遇政策 【出典:ブリタニカ国際大百科事典】」のこと。

◉ 「福音主義(ふくいんしゅぎ)」 "Evangelicalism" (エヴァンゲリカリズム) 
書物によっては「聖書主義(Biblicism ビブリシズム)」と同義に使われ、教会の権威や既成の神学にとらわれず聖書を信仰の第一の基礎におく立場をさす。【参考ブログは上記の『アメリカ合衆国という国を理解するには?』】

などなど、多民族国家であるがゆえに人種・宗教関連の語義が多い。■YS

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