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シェイクスピア と 劇映画 / William Shakespeare and Feature Films

2015-03-04 | 映画・テレビ・まんが
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演劇を志した人なら誰もが知っているウィリアム・シェイクスピア。歴史劇、喜劇、悲劇、ロマン劇など38本の名作を残し52歳で亡くなった (1564~1616・ 年号は「ひとごろし」と「いろいろ」と覚えると忘れにくい!)。ちょうど日本の織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の戦国時代に活躍した人物で、世界の演劇の黄金時代を築き上げた。そもそも演劇は教会の儀式の一部として典礼劇(the Liturgical Drama) として始まった。時間の経過とともに変化し上演場所も教会から教会の外側に移り、文字の読めない庶民に聖書とキリスト教を伝える目的とした聖史劇が誕生した。そして道徳劇(Moralities) が人気となっていった。そこでシェイクスピアが登場し演劇史に残る数々の名作を書き上げた。

作品は:
『ハムレット (Hamlet)』、
『オセロ (Othello)』、
『リア王 (King Lear)』、
『マクベス (Macbeth)』
 の4大悲劇のほか、

『ロメオとジュリエット (Romeo and Juliet)』、
『テンペスト (The Tempest)』、
『夏の夜の夢 (A Midsummer Night's Dream)』、
『ヘンリー五世 (Henry V)』、
『一二夜 (Twelfth Night)』、
『から騒ぎ(Much Ado About Nothing)』、
『ジュリアス・シーザー(Julius Caesar)』、
『じゃじゃ馬ならし(The Taming of the Shrew)』、
『お気に召すまま(As You Like It)』、
『ベニスの商人(The Merchant of Venice)』、
『リチャード三世(King Richard Ⅲ)』、
『終わりよければすべてよし(All's Well That Ends Well)』,
『ヘンリー六世(Henry VI)』 など著名なものばかり。
その証拠に、今まで世界で500本以上のシェイクスピア劇筋ふうの劇映画が制作され、その内の約300本がシェイクスピア演劇の翻案(adaptation) である。主だった劇映画は、


■アメリカ映画大ヒット作で1961年度アカデミー賞を総ナメにした『ウエスト・サイド物語(West Side Story)』
     【出演・ナタリー・ウッド (Natalie Wood) ジョージ・チャキリス (George Chakiris) リタ・モレノ(Rita Moreno)
     /原作「ロミオとジュリエット」】
■『ジュリアス・シーザー(Julius Caesar)』 
     【1953年/出演・マーロン・ブランド(Marlon Brando)】 
     【1969年/出演・チャールトン・ヘストン(Charlton Heston)/原作「ジュリアス・シーザー」】
■『オセロ(Othello)』 
     【1952年/出演・オーソン・ウエルズ(Orson Welles)】 
     【1964年/出演・ローレンス・オリヴィエ(Laurence Olivier)/原作「オセロ」】
■『ライオン・キング(The Lion King)』
     【1994年/デズニー映画 /原作「ハムレット」】
■『ライオン・キング2・シンバズ・プライド(The Lion King II: Simba's Pride)』
     【1998年/デズニー映画 /原作「ロメオとジュリエット」】
■『ポカホンタス(Pocahontas)』
     【1995年/デズニー映画 /原作「テンペスト」】
■『アメリカン・ピーチパイ(She's the Man)』
     【2006年/コメディ映画 /原作「一二夜」】
■『タイタス(Titus)』
     【1999年/出演・アンソニー・ホプキンズ(Anthony Hopkins) ジェシカ・ラング(Jessica Lange)/
     原作「タイタス・アンドロニカ (Titus Andronicus)」】
■『リチャード三世(Richard Ⅲ)』
     【1955年/出演・ローレンス・オリヴィエ(Laurence Olivier) クレア・ブルーム(Claire Bloom)/原作「リチャード三世」】
■『ビッグ・ビジネス(Big Business)』
     【1988年/出演・ベット・ミドラー(Bette Midler)/原作「間違いの喜劇(The Comedy of Errors)」】
■『じゃじゃ馬ならし(The Taming of the Shrew)』
     【1967年/出演・エリザベス・テイラー(Elizabeth Taylor) リチャード・バートン(Richard Burton)/原作「じゃじゃ馬ならし」】
■『マクベス(The Tragedy of Macbeth)』
     【1971年/出演・ジョン・フインチ(John Finch)/原作「マクベス」】
■『禁断の惑星(Forbidden Planet)』
     【1956年/出演・アン・フランシス(Anne Francis) レスリー・ニールセン(Leslie Nielsen)/原作「テンペスト」】
■『マイ・プライベート・アイダホ(My Own Private Idaho)』
     【1991年/出演・キアヌ・リーブス(Keanu Reeves)/原作「ヘンリー四世(Henry IV)」と「ヘンリー五世」】
■『ヴェニスの商人(The Merchant of Venice)』
     【2004年/出演・アル・パチーノ(Al Pacino)/原作「ヴェニスの商人」】
■『シークレット/嵐の夜に(A Thousand Acres)』
     【1997年/出演・ミシェル・ファイファー(Michelle Pfeiffer) ジェシカ・ラング(Jessica Lange)/原作「リア王」】
■『廃墟の群盗(Yellow Sky)』
     【1948年/出演・グレゴリー・ペック(Gregory Peck) リチャード・ウィドマーク(Richard Widmark)/原作「テンペスト」】
■『ロンドン塔(Tower of London)』
     【1939年/出演・ビンセント・プライス(Vincent Price) ボリス・カーロフ(Borris Karloff)/原作「リチャード三世」】
     【1962年/出演・ビンセント・プライス(Vincent Price)/原作「リチャード三世」と「マクベス」】
■『から騒ぎ(Much Ado About Nothing)』
     【1993年/出演・キアヌ・リーブス(Keanu Reeves)/原作「から騒ぎ」】 



日本の黒澤明監督もシェイクスピア原作の映画を何本か制作している。

■『蜘蛛巣城(Kumonosu-jo/Throne of Blood)』 
     【1957年/出演・三船敏郎(Toshiro Mifune) 山田五十鈴(Isuzu Yamada)/原作「マクベス」】
■『乱(Ran)』
     【1985年/出演・仲代達代(Tatsuya Nakadai) 寺尾聡(Akira Terao) 根津甚八(Jinpachi Nezu) 
     原田三枝子(Mieko Harada)/原作「リア王」】
■『悪い奴ほどよく眠る(The Bad Sleep Well)』
     【1960年/出演・三船敏郎(Toshiro Mifune) 香川京子(Kyoko Kagawa) 三橋達也(Tatsuya Mihashi)/原作「ハムレット」】


最近でもかなり多くのシェイクスピア plots を使った映画がつくられているようだが、この十数年ほとんど映画館に足を運んでいないので作品名、若手の俳優の顔・名前がまったく分からない!! ただ何百年たった今でも、この作家の偉大さ・勢いはとまるところはなく、これからもずうっと続くことは間違いない。

大学時代、演劇教科をとってシェイクスピア劇のセリフを英文で読もうとしたが、あまりにも古典英語・古典表現が多くて4~5ページほどでギブ・アップ!! まだ、三船プロ助監督時代の時代劇、「拙者は(せっしゃは)...」とか、「お主は(おぬしは)...」、「...そうろう」などなどの台本のセリフのほうが心地が良かったのを思い出した!! □YS


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