ひぐちアサ著『おおきく振りかぶって』の2008年カレンダーもこれが最後の1枚となった。1ページ、2ヶ月分の様式をなしているので、長い反面、呆気なさもある。
最後のページが「夕暮れ時」とは良く出来てるなぁ…と思う。 「夕焼けを通り過ぎて、明日会えるかな」と『おおきく振りかぶって』の第1エンディングテーマ曲、高田梢枝唄『メダカが見た虹』が 聞こえて来そうな感じもある。
明日という日を楽しい仲間と共に迎え、絵に描いた様な、日々なんてありはしないし、人間関係でドロツいたのが私の学生人生なので、そんなものは「ありやしない」と思ってしまうのだが、多くの人と1つの半ば閉鎖されたような空間で、日々を満足した形で過ごす事は難しく、
「全員共犯者ゲーム」
「陰口のやり合い」
「指の刺し合い」
「傷つけあい」
「責任のなすりつけあい」
「鬱憤の晴らし合い、押し付け合い」
「端でみたら汚い醜い、人対人の駆け引き」
「醜い力比べ」
「ヤジの飛ばし合い」
「恐喝、恫喝紛いのやりとり」
挙げて行けば、きりのない「人間の醜さ」であふれる話ばかりが記憶に残っているので、夢物語にしか過ぎない。