「 甘えて見せればいい年をしてと言われ、足を踏ん張って肩をそらせば強がるなとたしなめられ、はすにかまえたいんちきに身を任せるには野心が多すぎ、あざやかな色ばかり追いかけて、そのたびに染まり切れずくすんで行く自分に苛々してきました。
このアルバムが発売される頃、私は28才になっています。置き去りにされたような、狭間の世代。相変わらず淋しくて途方に暮れながら、みっともなくて、かっこ悪くて、でも私の中で今1番いとおしい色である灰色に、このアルバムをささげます。」
(篠原美也子『いとおしいグレイ』1994年 の歌詞カード
『あとがきにかえて』
より引用)
「‘‘中学卒業までつづいたらいいけど、ムリだろうな,,と思っていたのがホントにつづいちゃった…って訳です。べつにこのままのいきおいでつづけてもいーことはいーんですが、高校生編までやっちゃうと、もう‘‘水色,,じゃなくなるような気がして…。(だったら、‘‘青春時代,,にして…とゆーお手紙もいっぱいありましたが)『水色時代』はこれでおしまい。高校生編はあえて描きません--中略--ここから先は、みなさんがそれぞれの‘‘青春時代,,を描いていって下さい。」(やぶうち優『水色時代7』小学館 1994年
75ページ
より引用)
一見、何等繋がりの無い2つの引用文。だが、今の私にとっては、その2つが繋がっている…いや、無理矢理繋げみたのだが、それは作為的であって、必然的でもある。
ドラマティックで物語の様な美しさは何1つ無い。けれど、遠い遠い昔に思え、何も描かなかった未来が、今、やって来て、「なるほど、そうなのか」と事実を確かめつつ、特に何かの意を決したり、何かに気づいたという事もないのは、馬鹿げた話ではあるが、何かや誰かに触発されて、焦ったり、道に迷わされたりはしたくもない。
このアルバムが発売される頃、私は28才になっています。置き去りにされたような、狭間の世代。相変わらず淋しくて途方に暮れながら、みっともなくて、かっこ悪くて、でも私の中で今1番いとおしい色である灰色に、このアルバムをささげます。」
(篠原美也子『いとおしいグレイ』1994年 の歌詞カード

『あとがきにかえて』
より引用)
「‘‘中学卒業までつづいたらいいけど、ムリだろうな,,と思っていたのがホントにつづいちゃった…って訳です。べつにこのままのいきおいでつづけてもいーことはいーんですが、高校生編までやっちゃうと、もう‘‘水色,,じゃなくなるような気がして…。(だったら、‘‘青春時代,,にして…とゆーお手紙もいっぱいありましたが)『水色時代』はこれでおしまい。高校生編はあえて描きません--中略--ここから先は、みなさんがそれぞれの‘‘青春時代,,を描いていって下さい。」(やぶうち優『水色時代7』小学館 1994年

75ページ
より引用)
一見、何等繋がりの無い2つの引用文。だが、今の私にとっては、その2つが繋がっている…いや、無理矢理繋げみたのだが、それは作為的であって、必然的でもある。
ドラマティックで物語の様な美しさは何1つ無い。けれど、遠い遠い昔に思え、何も描かなかった未来が、今、やって来て、「なるほど、そうなのか」と事実を確かめつつ、特に何かの意を決したり、何かに気づいたという事もないのは、馬鹿げた話ではあるが、何かや誰かに触発されて、焦ったり、道に迷わされたりはしたくもない。