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読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

第133回芥川賞 文芸春秋9月号

2005-08-29 22:37:31 | 日々雑感
芥川賞選評を読むと、ほとんどの人が「今回は低調であった」とか「水準が低かった」「質が低かった」「私はひとつも丸をつけなかった」ということを書いている。

だったら選ぶなよ!
とつっこみを入れたいところだが、それでは低いところで並んでいたなかから選ばれた「土の中の子供」(中村文則)を読んでやろうじゃないか、と変に力が入ってしまった。

しかし、出だし
「あらゆる方向からのバイクの光で、逃げ道がないことを知った」
で、プワーっとなってしまった。

こういう出だしに弱いのである。
弱いというのは、もう読めないということなのである。
なんだか「恥ずかしい」のだ、こういう出だし。

読んでいて恥ずかしくなるような文章というのがある。
で、もうダメなのである。読み続けられない。

でも、ガマン、して読み続けたが、遂にはページをめくる手がいうことをきかない。ので、途中でやめた。

どうもこの手の小説、読物は合わないらしい。
コメント
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