昨日に引き続き、2006年のオール読物を片付けながら読んだもの。
「唐変木」 2006年1月号
「かってまま」2006年4月号
「生き腐れ」 2006年9月号
いずれも江戸時代の庶民の人情話である。
そしていずれもの物語にも「おさい」という名の女が登場する。
「おさい」という女を軸とした連作なのである。
(ということが、今回続けて読んでやっとわかった)
<唐変木>は「おせき」という女が、昔なじみの岡っ引き「利平」の前でこれ見よがしに「掏摸(すり)」を働くという話。
それは、一人息子がからんで、そして「おさい」は「おせき」と一緒に暮らしている「みなしご」である。
おさいが、おせきと利平の仲を取り持って・・・
<かってまま>
おらくは乙吉の妻であるが、いいとこのお嬢さんで、家事は手抜きで遊んで歩いている。
その家の隣に「おさい」という若い女が引っ越してきて、以来、不思議な殺人事件が起きる。「おらく」には直接関係のない事件であったが、ある日、乙吉とおさいが親しげに話しているのを見てから・・・
<生き腐れ>
「みょう」は盗賊の娘で14歳であるが、その格好は「地獄から迷い出た幽鬼さながら」である。父親の喜兵衛は冷酷無慈悲な盗賊の頭領である。喜兵衛は盗みに入る前に「みょう」の住む家にくる。その父親が来る前に願哲という貧相な坊主を「みょう」は助ける。
父の喜兵衛は「おさい」という女を連れて家にやってくる。おさいは願哲にみょうを救ってくれと頼まれる。このままではみょうが生き腐れるというのである。
さて、願哲とはどういう男なのか、そしておさいとみょうは・・・
このあと、12月号で「おさい」と「みょう」が登場する<けれん>で物語は完結する。このことは12月31日のブログで書いたのだが、連作と走らず「鶴屋南北を主人公とした小説」などとしている。
じつは「おさい」という女の物語であった。
いずれ文庫本にでもなったら4編を続けて読むとまた別の思いを抱くであろうと思う。
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「唐変木」 2006年1月号
「かってまま」2006年4月号
「生き腐れ」 2006年9月号
いずれも江戸時代の庶民の人情話である。
そしていずれもの物語にも「おさい」という名の女が登場する。
「おさい」という女を軸とした連作なのである。
(ということが、今回続けて読んでやっとわかった)
<唐変木>は「おせき」という女が、昔なじみの岡っ引き「利平」の前でこれ見よがしに「掏摸(すり)」を働くという話。
それは、一人息子がからんで、そして「おさい」は「おせき」と一緒に暮らしている「みなしご」である。
おさいが、おせきと利平の仲を取り持って・・・
<かってまま>
おらくは乙吉の妻であるが、いいとこのお嬢さんで、家事は手抜きで遊んで歩いている。
その家の隣に「おさい」という若い女が引っ越してきて、以来、不思議な殺人事件が起きる。「おらく」には直接関係のない事件であったが、ある日、乙吉とおさいが親しげに話しているのを見てから・・・
<生き腐れ>
「みょう」は盗賊の娘で14歳であるが、その格好は「地獄から迷い出た幽鬼さながら」である。父親の喜兵衛は冷酷無慈悲な盗賊の頭領である。喜兵衛は盗みに入る前に「みょう」の住む家にくる。その父親が来る前に願哲という貧相な坊主を「みょう」は助ける。
父の喜兵衛は「おさい」という女を連れて家にやってくる。おさいは願哲にみょうを救ってくれと頼まれる。このままではみょうが生き腐れるというのである。
さて、願哲とはどういう男なのか、そしておさいとみょうは・・・
このあと、12月号で「おさい」と「みょう」が登場する<けれん>で物語は完結する。このことは12月31日のブログで書いたのだが、連作と走らず「鶴屋南北を主人公とした小説」などとしている。
じつは「おさい」という女の物語であった。
いずれ文庫本にでもなったら4編を続けて読むとまた別の思いを抱くであろうと思う。
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