ラブラドール・トリプルスター昨日、今日、明日

ラブラドールブリーダーの気侭な「雑記帳」へようこそ。

☆春雨の日曜日

2006年02月26日 | トリプルスターの日常
26 Sun 02

冷たい春雨の降る日曜日となりました。

犬達は老いも若きも「寝てよう日」の様子です、、、、、、、。

犬舎の周辺では、春を待ちかねた鳥達が賑やかに鳴いています。

古木の梅の固い蕾は未だ開花の兆候を見せてはいませんが、雨に濡れて艶やかな様子はまるで匂う様な素振りです。

午後になって、ロットワイラーを二頭連れた来訪者がありました。

奥様とお子さん用のラブラドールを探しに来られたとの事、なるほど未去勢のロット君ではか弱き乙女?や無邪気なお
子さんの心を掴めきれないのかも知れません。

一通り、ラブラドールに関してのご説明をして、我が家の女性陣・男性陣をお見せしました。

いたくお気に入りのご様子です、特に「ティム」の存在感には、、、、、、、、。
「ティム」そのものが欲しい素振りに、一寸困りましたが。

二頭のロット君は雨の中元気にランの中を走り回り、気に入ったのか?数回にわけて大量の肥やしを提供してくれました。
ありがたい事です・・・・・・・・。

☆写真はイギリスの友人(元ファイター)と、その愛犬(元ファイター)です。こんなのに比べ日本のロット君は可愛いものです。(Kidderminsterの公園にて)
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☆ラブラドールの「繁殖と育成」続

2006年02月26日 | ブリーディング
26 Sun 02

前回に続いて、イギリス・ガイドウェル ブリーディングセンター/ニール・イワート氏からの資料をご紹介いたします。
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『ガイドドッグ・訓練と教育について』

では、訓練が犬の本能に全く基づかずに行われるのなら、犬はガイドドッグの仕事をどのように学んでいくのでしょうか。

答えは驚くほど単純です。訓練は犬の、ハンドラーを喜ばせたいという、本能的な欲求に基づいて行われるのです。トレーナーに
対して無反応な犬はガイドドッグには向いていません。犬に何が要求されているのかを教え、効果的に褒めたり、叱ったりするこ
とにより、その犬にやる気を起こさせるものを常に与えること、それがガイドドッグの仕事を喜んでする犬(実際にその犬自身がそ
れをなぜ行うのか理解してないにせよ)を作り出すのです。

では、犬は実際にどのような段階でガイドドッグの仕事を学ぶのでしょうか。

仔犬は生後6週間頃から社会生活に順応させることが必要とされます。その犬のこれからの人生で関わっていかなければなら
ない、色々な出来事に慣れさせていく為です。社交性は、ガイドドッグだけではなく、ペットとされる犬にとっても必須条件です。
この期間は、「パピー・ウオーキング」と呼ばれ、12ヶ月ほど続けられます。

このパピー・ウオーキング中に、若犬に日常生活の様々な出来事にできるだけ多く遭遇させます。こういったことに免疫が出来た
時点でリードを付け、外出中に色々な人に会ったり、通常ではない事柄に出会ったりするという段階に進みます。どんなに緊張の
多い状況も、ハンドラーから与えられる安心感と信頼感によって切り抜けられるように訓練していきます。

生後12ヶ月の頃に、仔犬はパピー・ウオーカーから手離され、大きな訓練所(トレーニングセンター)に移り、ガイドドッグになるた
めの本格的な訓練を受け始めます。初めの12ヶ月で学んだ、ハンドラーの左側を、ハンドラーより少し先行して歩くことに加えて、
歩道をまっすぐ歩くこと、それを遺脱するのは角を曲がる時または障害物を避ける時だけ、といった行動を教わっていきます。

またここで歩道の縁石や段差を、歩行停止と(通常)お座りによって知らせることを学びます。センターでは、道路を横断した後、
縁石に上る前に歩行停止することを通常は教えません。道路を出来るだけ早く渡りきることが望まれるからです。ハンドラーに自
信が付いてくると、犬が縁石に上ったことを犬の肩の動きで「感じる」ことが出来るようになります。

犬に交通が危険なものだと教えるのは至難の技です。車の間をうろついている野良犬は、自身の今までの苦い経験から、これら
の金属の塊が自分を傷つけることが出来るのだということを知っています。車の往来などが非常に混雑している場合は、ガイドド
ッグ自身にその場の正確な判断が出来るものだと期待すべきではありません。こういった場合、責任はハンドラ
ーにあり、ハンドラー自身が視覚的な補助を探すべきべきです。

犬がハンドラーの先方を真直ぐ、またその場の状況に応じて人や障害物を縫って歩く事が出来るようになったら、白ハーネスを着
けることに少しずつ慣らしていきます。この段階で、犬はハンドラーが自分の身体の延長したものであるということを習得していきま
す。つまり自分(犬)とハンドラーの両者が、右手側の障害物にぶつからずに通り抜けられるだけの空間があるかどうか、その距離
の判断が出来るように訓練されていきます。試行錯誤と習慣作用、条件反射の育成により、犬はより適確なガイドをすることを学
んでいくのです。

訓練には多大な忍耐が常に要求されます。全ての犬の訓練にもいえることですが、犬がいうことを聞かない場合、ハンドラーはそれ
を正そうとする前に、その犬がその命令を本当に理解しているのかを正しく判断しなければなりません。また、犬がその命令に正し
く従った場合に、いかに効果的に褒めるかが大変重要です。犬の、相手を喜ばせたいという欲求を上手く利用し、褒めることによって
犬のやる気を持続させます。

ラブラドルは比較的短い皮毛で世話が簡単、大きさも適当、そしてなんと言ってもその高い社会的順応性が魅力です。が、その友
好的で優しい性格の反面、強い自主性というものは持ち合わせていません。目が見えない場合、この犬の極端な自主性が問題に
なることがあります。なぜならば、その活力と進取の気性が何よりも先んじて強く表に出て、問題を引き起こすことが多いからです。
また、ラブラドルは興奮しやすく、食いしん坊といった面も持っています。

ゴールデン・リトリーバーば、ラブラドルよりもう少し複雑で繊細、そして時にこれに頑固さが加わることがあります。ハンドラーは犬が
立ち止まって動かなくなった場合、その犬が本当にその場の状況を心配して立ち止まっているのか、または単に強情をはって「てこ
でも動かなく」なっているのかを正しく判断出来なければなりません。

ジャーマン・シェパードは多くの人から好まれていますが、気質的に問題はないものの、現代の忙しい生活の中でのストレスや緊張
にあまりよく耐えることが出来ません。多分、これはシェパードがガンドッグよりも「思考する犬」であり、またハンドラーとより深い親
密な関係を必要としているからなのかもしれません。また、広い歩幅で歩くため、これに適合する障害者の数が限定されてしまいま
す。
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私が繁殖した多くの犬達は、ごく一般の日本のご家庭で飼われる事となります。
出来るだけ、日本の住環境に見合ったフレンドリーで無駄啼きしないラブラドールの繁殖を心掛けるにあたり、ガイドウェルのブリーダ
ー達のアドバイスは心にしみる暖かなものです。ラブラドールの背景に存在する原産国の「文化」を大切にすると言う考え方は、はラブ
ラドールに係る全ての人達が心掛けなければならない事なのではないでしょうか。


☆写真:この雌は二頭の仔犬を出産しました。出産から子育て、親離れと全てが非常にナチュラルな環境で行われます。(英国Kingswinfordのブリーダー宅にて撮影2005年3月)
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