ガイドウェルのブリーダーであるキャロルから手紙が届きました。写真の可愛い三頭の子犬のカードには、びっしりと最近の様子が書かれていました。
彼女は昨年新しい試みをしました、愛犬イモジン(ラブラドールの牝)にブラックアンドホワイトのボーダーコリーを交配したのです。
試みには賛否両論ありました、新しい試みには付き物の事でしたが「繁殖センター」の理解を得られ繁殖に踏み切ったのです。
結果として組合せへの心配は全く無用のものとなったのですが、彼女の心配は仔犬がうまれてからも長く続きました。
無事生まれた八頭の仔犬達は皆元気で、六ヶ月を迎えた今予想通りの成果を見せ始めたようです。
そして彼女の心も徐々に癒されてきたようです。
やや小型のサービスドッグ予備軍たちは、全く健康で何よりも「頭が良く」、(彼女の持っている、ガイドドッグの長い繁殖の経験から得られた確かな目で判断している)彼女以外のベテランブリーダー達から見てもまさに「理想の犬」であるそうです。
彼女の手元には"Ruby"と言う名前の美しい牝犬が残りました、とても「可愛いい」そうです!彼女は今回「パピーワーカー」も担う事にしたのです。
ブリーダーには、「犬の全て」に関しての勉強と研究、特に繁殖に関しては「多くの課題」を克服する義務があります。
ブリーダーとしてスタートしたからには、繁殖においての失敗は許される事ではなく、勉強不足や無知による失敗(死産や流産、遺伝性疾患、仔犬や親犬の病気などへの感染の問題)は、後に繁殖者の心に突き刺さる大きなダメージとなる事が多いものです。
彼女から得られるものは多く、また私から彼女に伝える事の出来る情報も徐々に増えて、お互いにブリーダー同士としてとても心強いものを感じる事が出来ます。
親犬を常に健全に育て続け、完璧な繁殖を行う、ブリーダーにとってごく当たり前の行為は決して易しい事ではありません。
毎日が勉強ですし、楽しいことも苦しい事も、やった事だけが「結果」として現れてきます。
ブリーディングには、「時間」の余裕と持続性のある「体力」が不可欠です、時には此方の命が削られる様な事もあるでしょうから、、、、、、、。
☆写真:キャロルの使った"The Guide Dogs For The Blind Association"製作のカード 。