昭和の面影を残すような銭湯でして、服を脱いでロッカーに・・と思ったら、それもなく・・・
服を脱ぐと・・うすら寒い・・・・・
籐のカゴの中に畳んで入れて・・・湯船の方へ行こうとすると、隣の方から男性で、中年の人が数人入ってきて・・・
え~?混浴???と
先に女性が数人入っています
痩せたおばあちゃんと、若いけれどお腹が膨らんで・・そのあと見たいな。
男女とも相手にまったく気にすることもなく・・・
ふるらんも湯船に入ると・・・妙~~にぬるい。
「これなら・・湯冷めどころか、カラダが冷えて出る状態だわ・・・」と思っていると、また男性が入ってきて・・・
その男性二人がハリーポッターのディメンターみたいな真っ黒のローブとフードを着て・・・
頭の先まで湯船に浸水させていました。
なんなの・・ここ???と思って、出なきゃ・・と思い、立ち上がると、痩せたおばあちゃんが
「あなた、子供を産んだことある?」と聞かれ、
「ないです。妊娠もしたこともないし」と答えると
「ここはあなたの来るところじゃないよ」といい、タオルを体に当てたまま、脱衣所へ戻っていきました。
湯船を見るとまだあのディメンターみたいな男性がフードで顔を隠しながらこっちを見ていまして・・・
「怖っ・・・」
お腹ぺっちゃんこになった中年の女性や、高齢のおばあちゃん、はたまたその関係者の男性が入ってきて・・・
なんなの・・ここ???と。
ただひたすら寒い・・と心に感じながら・・脱衣所に行くと、ふるらんの服が排水の溝の方に捨てられていて・・・
いじめってこんなのねぇ・・・とあっさり持ち上げて
「こんなことでへこむとか、泣くとか・・そんなふるらんじゃないわよ」と腹に決めると、サァ~~~と音を立ててすべてが薄くなり、消えていきました。
まるで砂山の城が風に飛ばされて消えていくように・・
砂の中に黒い服の布があって、そこが少し膨らんでいます。
その下から数人の赤ちゃんの声が聞こえてきて・・・
少し動いています。
「世界が違うところへきちゃったんだ・・・」と思うと少しさびしさと、でもすぐひっくり返して
「強くならなきゃ・・」と思う気持ちと・・・
「一時の快楽におぼれて水○し、本当に苦○を永遠に感じているのは・・本当はだれなんだろうな・・」と風の声が聞こえてきた感じがしました。
あのディメンター・・むっちゃ怖いわぁ・・・・・・・とまた思うと寒くなってくるので、ほかのことを考えると、
「あったかいお風呂に入りたい」と思いました
温泉ねぇ~~~~~としみじみしていると目が覚めました。
自分を確認すると・・・背中がすっかり冷えていまして・・・その対策をして、朝の支度に取り掛かるふるらんでした