目の前に雪でできた崖がありまして・・・
回りを見ているとよじ登っていく人と、途中まで登って辞める人と、滑り落ちていく人と、最初から登らない人と・・・
いろんな人がいました。
不思議なもので、最初のぼりはじめの時にはランドセルを背負っているんです
途中からスーツになったり、ジャージになったり
ふるらんはそのそそり立つ雪の壁を見ていました
この崖、よく見ると・・・ほら、雪の地方に生まれて育った人はわかると思うけど、ある程度積もった雪が溶け始めると・・・泥がついているでしょう?
雪独特の付き方で、あれ。
そして・・
「登るか・・そうするか・・・」と考えました。
結構落ちてくるんですよね・・・
人が
なぜか、指のかけ違いというよりも(ロッククライミングみたいに登るので)、指をかけたら、その部分が欠けて落ちるという感じで。
雪の崖だから・・・崩れてしかたないんだけど、でもすごいな・・と思いました。
この時気が付いたのは・・・この崖に来る前に大きな川を渡ってきたことを思い出しました。
とっても川幅が大きいのです。
そこに橋が架かっているのですが、その橋は鉄筋でできてるのに、なぜかか細く感じるのです。
みんなは普通に歩いたり、車で渡っていますが・・
川を見ると人がおぼれて流されていたことを思い出しました
ふるらんはやっぱりランドセルを背負っています。
(入学式をみたからな??)
こんな橋、いつ壊れるかわからないのに・・・みんななんで何も気が付かないで渡るんだろう・・と思いました。
そして・・・今雪の崖の前。
それで決意しました。
やっぱりふるらんですわ。
「登れる人がいるのなら・・ふるらんだって登れるはず・・・」と。
そして雪の崖に手をかけ、少しずつ登っていきました。
堅いところやもろいところ・・・気を付けて、そして・・ある場所では大胆に勝負をかけて飛び乗って・・・
上から、下から落ちる声が聞こえてきます。
不思議に
「かわいそう・・」と思うより、
「自分は気をつけないと・・」と思いました。
回りの人が応援してくれます。
そして上から
「もう少しだよ」と声が聞こえてきます。
足が棒のようになって・・・息が切れてきました。
この年齢でこの崖は・・・キツイなぁ・・・と思いながら。
でも回りはおばさんもおじさんも・・・とっても若い子も慎重にかつ大胆に登っているのです。
「とにかく・・上を目指すしかない」と腹に決めて・・指先と足元に気を付けて・・・
息を整えて・・・
崖のてっぺんの平らの端っこに手がかかりました。
隣の方から
「誰か~引っ張って~」と女性が言った声が聞こえた瞬間、その女性が落ちていく声が聞こえてきました。
あ、到着しても、最後まで上に自力で上がらないとダメなんだ・・とわかりました。
崖の上に這い上がり・・そして立ち上がろうとすると足が立ちませんでしたが、少し休むと息も落ち着いて立てました。
みんな立ち上がってからすぐに左の方に歩いていきました。
光がうっすら見えます。
そこへ向かって体重を感じないような歩き方でした
白い・・絹のような長い布をまとい・・すぅ~~~っと歩いているのです。
「あっちへ行けばいいんだ」と思っていこうとすると、その光の手前の道が両方とも欠けていて、足を置くと崩れそうなところでした。
ふるらんは考えました。
ふるらんが渡ると・・・これって壊れるわ・・そうなると後ろから来る人が渡れなくなるわ・・と。
立ち止まっていると、後ろから
「あなたは‘渡らなくていい’」とおじさんに言われました。
そして人が渡っているのを見ていました。
ふるらんは自分の手の平を見ました
両手とも泥や雪が溶けた水が付いていました。
正直汚れているけれど・・でもきれいな手、がんばった手だなぁ・・と思いました。
で、
「雪ってなんだったっけ?」と思ったら目がさめました
目が覚めて・・3時。
まだ早いわぁ~~と思ってまた寝ました。
そして・・今度はワンルームの家の前に居ました。
どこかのマンションの5・6階かな??
部屋の場所は角部屋突き当りのとなり。
扉に部屋番号がありまして、108だったかな?9だったか?
入るとワンルームで畳ばり。
全部畳。
そして奥に台所があり・・・
畳は綺麗だけど、ホコリと砂交じりですごいたまってる・・・
掃除機を出してきて・・スイッチを入れたらとっても強い吸塵力
綺麗にしたら・・いい部屋じゃない~と思って。
それでお掃除をしていたら、
「ところで・・・雪ってなんだったっけ?」と思い出したら目が覚めました
足が・・・まるで昨日登ってきた疲れが残っているようなだるさがあります。
雪は雪なんだけどね~
○感の世界では意味が違います。
で、なんだったっけ・・・と思いだしながら顔を洗っていて・・・
まだ思い出せずに、洗濯をしながら飛んでいる飛行機をみて・・・~~
雲かぁ~~~~雪と違うのよね~~と思ったら、あと思いだし。
そうそう、雪と雨はちがって、雨と雲は違って・・・そう畳は雪と・・・そうそう・・・それで掃除機ね~
としながらニンマリしたふるらんでした