こんにちは。最近また、ジョン・ウー熱が再燃してしまった醒龍です。
いろいろ見てると、確かに金振八さんが何かと出てきますけど、すっかり忘れてました「ソルジャードッグス」のBDなんかも観たりしてました。
ということで、ジョン・ウー初期作まとめ(その2)の記事も執筆中でして、近々アップする予定ですので、お楽しみに!
さて、きょうのお昼休み、まぁいつもは相棒とお弁当を買いに行くのですが、毎週火曜日は午前中の会議(あちらは春節でしばらくお休み。。)が長引くので買いには行けず、自席で簡単に済ませたのですが、たまたまネットサーフィン(死語)してたら、とあるビンテージ雑誌に偶然出会したんです。
あれっ?これは・・・!?
はい、それは『満洲人』(73)の製作開始を紹介する雑誌記事だったんですよ〜
そして、驚いたのはこの写真です。
ジョン・ウーこそ、助監督の1人なので写ってはいませんが、監督の靳蜀美(パオ・ホッライ監督の奥様)がしっかり入って、出演者と一緒に記念写真を撮られてました。
みなさんが並んでる写真がページの一番上に掲載されてたんですね。
えっ、若い!!
左から二番目のうしろの男性が18歳のジャッキーです!ちょっと、笑ってますね(笑)
うれしかったのかな?
いやぁ、やりました!
ジャッキーの映画への関与は、独自の調査により既に分かってはいましたけど、いままで写真のようにハッキリそれを証明出来る"モノ"が無かったんです。
あと個人的にかなり衝撃的なのが、右端で割愛させていただきましたが、プロデューサーの陸正行氏。割と有名人ですね。そしてなんとこれもビックリ。うしろの列に朱牧がいるではありませんか!!(ジャッキー同様、クレジットにも朱牧の名前はどこにも無いのです)
チン・シューメイ監督と朱牧のツーショット
こちらは主演の金振八さんと(お若いですね)
この会社(世界影業)はこの『満洲人』の一本だけ製作して終わってた模様ですけど、朱牧もおそらく制作に関わっていたのですね。
そして前述の通り、調査済みではありましたが、ジャッキーはクレジットもありませんし、映画本編での出演場面も確認出来なかったのです。記事を読む限りは、出演していてもおかしくないような書きっぷりとなってましたね。
JWインタビュー本では、どう書かれていたのでしょうか。数行だけでしたけど、初めてこれを読んだときは、かなりインパクト大の内容だったんですよね。
このジョン・ウー監督がインタビューアから「カラテ愚連隊」を撮る前にジャッキーをどこで見つけたかを答えた部分だけ、ちょっと引用してみますね。
(日本語訳)
JW: 映画を作る前から、私たちは知り合いでした。私はいつも彼の作品が好きでした。彼はとても勤勉な人で、いつもいいアイデアを持って いました。(途中略)私は『満洲人』で彼と仕事をしました。彼はメインキャラクターの一人でした。私はその映画で助監督だったので、実は『カラテ愚連隊』の前にも一緒に仕事をしたことがあったんです。
こんな感じでした。ジョン・ウーの中ではメインキャラクターの一人だったというのが、興味深いですね。
以前にアップした満洲人の記事
https://blog.goo.ne.jp/leecoo/e/963cee4f7119372c27348c48fbb22d44
こちらの記事で、10年以上前に私が考察しました通り、‘’パオ監督と関連のある映画にジャッキーが関わったということになると想像できます。‘’と推察していた事が、ようやくこの写真と記事から確証が取れたと言うことになります。
ジャッキーの『満洲人』関与に関し、今までは、ジョン・ウーのインタビュー本に書かれた文字だけが頼りだったので、これで話がつながってホッとしています。随分時間がかかってしまいましたが、今日になって確認出来た事はとても良かったと思います。
実際の雑誌は是非入手したいと思いますが、まさかこんな衝撃的な写真、事実が掲載されているとは思いませんでした。また、今後もいろいろ調査を続けていきたいと思います。
『満洲人』(邦題は「死闘!香港のゴッドファーザー」と言います)については、ドイツからDVDが出ていますので、興味のある方はこちらをチェックしてみてください。
https://www.amazon.de/dp/B086B8FVRM?tag=onlinefilmdatenb&linkCode=osi&th=1&psc=1
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