電影フリークス ~映画のブログ~

電影とは、映画のこと。その映画を一緒に楽しみましょう。

「智多星棋逢敵手」

2007-02-17 21:36:31 | 未整理
1970年の総合第9位にランクされている「智多星棋逢敵手」。
これは「大頭脳」というデヴィッド・ニーヴン主演の伊仏合作映画でした。(共演ジャン=ポール・ベルモンド)
この映画も盗寶片ですが、あの「カリオストロの城」も影響を受けていると思います。

原題が「THE BRAIN」ということで日本公開時('69年)に「大頭脳」と名付けたことに時代を感じます。

主演のデヴィッド・ニーヴンは中文では”大衛尼雲”と表記します。同じデヴィッドの名を持っていたのが姜大衛でした。

(画像はビデオパッケージ)
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検証「刀不留人」

2007-02-16 23:46:02 | 未整理
洪金寶が本作品に出演しているか検証してみたいと思います。
まずオープニングのクレジットですが、出演者として洪金寶(朱元龍)は表記されていません。
武術指導には韓英傑と共にクレジットされています。

70年の動きから追ってみますと「鬼怒川」で武術指導、出演のあとは8月から「刀不留人」に入っており、その後は11月から「奪命金剣」と「天龍八将」になりますのでスケジュール的にも出演可能で、かつ武術指導もしていたので当然ながら出演は可能であったと思います。

実際の映像ですが、私が見た限りはっきり顔が判別できる出演シーンは確認出来ませんでした。
ただ、霧のシーンで田俊に斬られる人物が似ているように見えました。これが洪金寶であるかも知れません。そもそもこのシーンは、顔がはっきり分からない様に意図的に演出した可能性もあり、そのシーンの必要性はコストを抑える為か何かの特別な起用だと思っています。

それから【嘉禾】初仕事である「鬼怒川」では出演者として朱元龍でクレジットされています。その次回作で顔が確認出来ないような端役を通常やらないと思います。また韓英傑も出ていないということであれば洪金寶も同じです。しかし、これが盲点で実は本作品では武術指導に専念しつつ、ごく一部の上記アクションシーンを演じていたのではないでしょうか。

以上から、洪金寶は実はこっそり出演していたというのが私の結論になります。


また、最新作「プロジェクトイーグル2」に出演予定の成龍ですが、本作品が嘉禾での初仕事となっているかまだ何とも言えません。これは改めて検証したいと思います。

(画像は左から葉榮祖、張冲、苗可秀、羅維)
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刀不留人

2007-02-15 00:36:38 | 未整理
苗可秀主演の【嘉禾】「刀不留人」(邦題:ブレードスペアズナン)は、70年夏に撮影開始しました。

監督が葉榮祖となっていますが、彼の師匠の羅維が【邵氏】と契約中だったこともあり、表面上、葉榮祖名義ですが実質は羅維が監督であったと思われます。
(監督デビューはおそらく【邵氏】の「鬼太監」でしょうか。)

この映画には鄭佩佩の影響が見られると思うのですが、実は【嘉禾】設立当初に鄭佩佩の映画が予定されていたのでした。

苗可秀はこの「刀不留人」でデビューを飾りました(公開は71年)。本名は陳詠嫻で、現在はカナダのトロントに在住。(画像は現在のもの)
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羅維監督

2007-02-11 00:06:07 | 未整理
羅維監督です。70年には【邵氏】「五虎屠龍」などで、それまでも60年代から鄭佩佩の主演映画をいくつも撮っていました。(「冰天侠女」という【邵氏】作品もあり。)

しかし、70年10月末で【邵氏】との契約期間は終了しました。
そして【嘉禾】で監督としての1本目が「天龍八將」で嘉禾創業作品(初公開映画)になります。
※「天龍八將」や「刀不留人」の編劇(=脚本)は羅大維が担当しました。

この「天龍~」では冒頭、主な出演者が十大頭牌領銜主演として紹介されており、すべてイラストによる人物紹介があります。
沈殿霞、張沖、唐菁、田俊、韓英傑、謝賢、白鷹、李昆、茅瑛、苗可秀の10人です。
本作は予算130萬HK$で70年11/1から約60日間の予定で撮影開始されました。(12/中旬には完成)

(訂正)【邵氏】との契約期間が残っていた為「刀不留人」の編劇では”羅大維”名義となっていると誤解していましたが羅大維(David Lo)は羅維監督の息子と判明しました。
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龍虎金剛(洋画)

2007-02-08 00:48:09 | 未整理
全紀録の16位にランクされているものに「龍虎金剛」があります。
これは、リーバンクリーフの「エルコンドル」(EL CONDOR)でした。
羅維監督の「龍虎金剛」とは違うものです(こちらは73年公開)。
参考までに。
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鄭昌和監督

2007-02-07 07:27:48 | 未整理
韓国から来ました鄭昌和監督の70年作品は「餓狼谷」「女侠賣人頭」この2本です。

韓国アクション映画の巨匠と言われた監督ですが、香港映画にはどの様に関わってきたのでしょうか。
この監督も【邵氏】と【嘉禾】を渡り歩いた人物です。
香港にいた間の70年代に残した映画の執導部数は10数本と少なくありませんが海外への影響力も相当高いものだったと思います。
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「龍虎闘」

2007-02-06 08:06:55 | 未整理
「龍虎闘」は70年公開で唯一、王羽自ら主演、監督していた作品です。70年代からは王羽も監督の一人に加わります。
この映画は一部日本でのロケも行われていたそうで地域は不明ですが、北海道あたりでしょうか。

また、それまで【邵氏】の「斷腸劍」「獨臂刀」「大刺客」「獨臂刀王」で王羽と共演していました田豐が一時仲が悪くなったものの当初王羽に協力して出演も予定していましたが、その後衝突があったようで結局この作品での共演はなかった模様です。
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羅臻監督

2007-02-05 07:31:18 | 未整理
70年の羅臻(ローチュン)監督は、「春火」「一池春水」の2本を執導(=監督)しました。
「春火」は王羽、「一池春水」は宗華の主演映画ということでしたが詳細は不明です。

そして、あの呉思遠が【邵氏】に在籍中、この羅臻について助監督をしていたとされています。
実際にどの映画で助監督をしていたのでしょうか?
独立して72年の「蕩寇灘」を撮るまでの間、約5年間だったそうです。
しかし、60年代~70年代初め頃の【邵氏】作品を当っても何も掴めないままでした。

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厳俊

2007-02-04 00:07:45 | 未整理
厳俊監督は俳優として数々の映画に出演し、やはり70年はじめ頃まで監督もしていました。
70年上映作品では「金葉子」(台湾)、「鐵羅漢」を撮っています。
「鐵羅漢」は、最近になってようやくCPより発売されました。

厳俊監督のこの「鐵羅漢」や「紅辣椒」(68)では黄楓が助導(=助監督)を務めていました。
70年代に監督として有名になったと思われる黄楓ですが、監督になる前は【邵氏】で厳俊監督のもとで助監督として学んでいたと思われます。

この凌雲主演「鐵羅漢」には、のちに大出世となる2人も出演しています。
田俊と洪金寶です。この時、洪金寶は朱元龍として出演し、武術指導も韓郭と兼任。韓郭というのは韓英傑のことでしょうか(?)。

運命的に出会ったかどうかは不明ですが、黄楓と洪金寶の出会いは今のところ「鐵羅漢」が最初であるのかも知れません。

(2007/2/4追記)
「鐵羅漢」は'69年初め頃、凌雲の「陰陽刀」(69/1/1公開)の後に撮影されているようです。

(2007/5/24追記)
”韓郭”について黄楓監督「血符門」の撮影風景でも韓英傑が映っているとの情報を頂きました。(情報提供:Aceさん。多謝!)
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嘉禾研究

2007-02-03 19:45:02 | 未整理
1970年に設立された”嘉禾電影公司”。
その公司名は【四海】や【永聯】という候補がありましたが、【嘉禾】に決定しました。
嘉禾電影公司は4月中旬、黄楓監督の「鬼怒村」というタイトルを発表して月末から台湾で撮影開始しました。
これは、「鬼怒川」のことになります。

邦題「アングリーリバー」
VCDはこちら↓
http://global.yesasia.com/jp/PrdDept.aspx/pid-1004631112/
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