80年に公開された桂治洪監督の「萬人斬」。
この映画は78年末、主演の陳観泰が撮影中に負傷、治療には長期間を要したそうですが、この「萬人斬」のプロットをパクったとされるのが「茅山道人」(奇門遁甲・吸血拳)です。これは海外のReviewなどに多く見られます。
女性の血を吸収し不死身の身体を得るという"吸血術"。これが邪法であるという所以です。この邪法がテーマであるという・・・仰天映画ですが、一部のマニアには梁家仁VS黄正利が見られる作品として知られています。
ご両人とも袁和平作品などでも深く関わりを持っていますが、意外にも他に共演することはなく、この1本に限られているようです。
製作時期については情報が見つからず不明であるのですが(早いものでは79年説有。)、本作に出演もしている林伊娃の会社【玉峰】の製作ですが創業作品「胆搏胆」が81年のため、これ以降であるのは間違いないところでしょう。
もしかすると袁和平の「奇門遁甲」(ミラクル・ファイター)と同時期に当たるのではないかと思います。(奇門遁甲は1982/7/23公開)例の陳観泰負傷の間に別の作品を作ってしまったなんてことはないはずですが。
宮廷から吸血術という秘帖が盗まれた。宮廷の奥底に封印された邪法であった為、吃食幇の首領、周航主(梁家仁)は調査を開始する。
一方、黄金強奪事件も発生。皇帝により三ヶ月以内に解決せよとの命が下った。
九門提督府の隠密隊長、包正義(白彪)は五人の賊を捕らえる為、仲間達と公用の旅に出る。
ある男の証言から豆腐屋の張五(王圻生。「蛇鶴八歩」湘西三霸の1人。本作の武術指導には徐忠信と共同で当たる)が犯人の一人として狙われていた。すぐに居場所が判明し張五は捕まってしまう。罪を許してもらう代わりに残りの賊は陸金保、胡巴吐、頂上光、王萬五だとバラしてしまう。しかし包は命は許していないと張五を容赦なく斬った。
残された張五の娘(林伊娃)は、復讐のため包一行に付いて行くことに。
家来の江来が張五の死を悩んでいると、包は”乱世では善人は悪人より先に死ぬ”と言い聞かせたが江来は納得しなかった。その頃、吸血術で無敵の身体を手に入れたのは賊の首領だった。
もとは吸血術が吃食幇のものであり周はきっと吃食幇に戻ってくると躍起になっていた。
やがて包の家来達が賊との戦いの中で一人ずつ減って行き、包もやられては吸血術を探す者がいなくなると周は手を組むことを決心する。
突然、水上瓢の范魁(徐忠信)が襲ってきた。包を小屋に追い詰め、小屋を包囲し火を放った。何とそこには謎の男、劉逢も隠れていたのだ。包は負傷した劉逢からある秘密を聞いた。劉逢の策で包の変わり身となった劉逢は焼死するが、包を抜け道から脱出させることに成功していた。
包は張五の娘に事情を話し、包が死んだと思っている真の強敵に包と周の二人は力を合わせ立ち向って行くのだった…。
盲目女性こそ出てこないものの、面白い内容です…黄正利の使う邪法”吸血術”を除いては。「萬人斬」をベースに香港映画らしい"茅山術"をプラスした作品だと思います。(台湾映画かも)
ちなみに注目の脚本は・・・と思ったら、不思議な事にこの映画には編劇スタッフ表記が無いのです(隠蔽??)。「萬人斬」では著名な司徒安でした。
また、オープニングで静止画像による黄金の強奪を見せるという手法も一風変わっていたと思います。
尚、過去にはJHVより国内版ビデオが発売されています。
この映画は78年末、主演の陳観泰が撮影中に負傷、治療には長期間を要したそうですが、この「萬人斬」のプロットをパクったとされるのが「茅山道人」(奇門遁甲・吸血拳)です。これは海外のReviewなどに多く見られます。
女性の血を吸収し不死身の身体を得るという"吸血術"。これが邪法であるという所以です。この邪法がテーマであるという・・・仰天映画ですが、一部のマニアには梁家仁VS黄正利が見られる作品として知られています。
ご両人とも袁和平作品などでも深く関わりを持っていますが、意外にも他に共演することはなく、この1本に限られているようです。
製作時期については情報が見つからず不明であるのですが(早いものでは79年説有。)、本作に出演もしている林伊娃の会社【玉峰】の製作ですが創業作品「胆搏胆」が81年のため、これ以降であるのは間違いないところでしょう。
もしかすると袁和平の「奇門遁甲」(ミラクル・ファイター)と同時期に当たるのではないかと思います。(奇門遁甲は1982/7/23公開)例の陳観泰負傷の間に別の作品を作ってしまったなんてことはないはずですが。
宮廷から吸血術という秘帖が盗まれた。宮廷の奥底に封印された邪法であった為、吃食幇の首領、周航主(梁家仁)は調査を開始する。
一方、黄金強奪事件も発生。皇帝により三ヶ月以内に解決せよとの命が下った。
九門提督府の隠密隊長、包正義(白彪)は五人の賊を捕らえる為、仲間達と公用の旅に出る。
ある男の証言から豆腐屋の張五(王圻生。「蛇鶴八歩」湘西三霸の1人。本作の武術指導には徐忠信と共同で当たる)が犯人の一人として狙われていた。すぐに居場所が判明し張五は捕まってしまう。罪を許してもらう代わりに残りの賊は陸金保、胡巴吐、頂上光、王萬五だとバラしてしまう。しかし包は命は許していないと張五を容赦なく斬った。
残された張五の娘(林伊娃)は、復讐のため包一行に付いて行くことに。
家来の江来が張五の死を悩んでいると、包は”乱世では善人は悪人より先に死ぬ”と言い聞かせたが江来は納得しなかった。その頃、吸血術で無敵の身体を手に入れたのは賊の首領だった。
もとは吸血術が吃食幇のものであり周はきっと吃食幇に戻ってくると躍起になっていた。
やがて包の家来達が賊との戦いの中で一人ずつ減って行き、包もやられては吸血術を探す者がいなくなると周は手を組むことを決心する。
突然、水上瓢の范魁(徐忠信)が襲ってきた。包を小屋に追い詰め、小屋を包囲し火を放った。何とそこには謎の男、劉逢も隠れていたのだ。包は負傷した劉逢からある秘密を聞いた。劉逢の策で包の変わり身となった劉逢は焼死するが、包を抜け道から脱出させることに成功していた。
包は張五の娘に事情を話し、包が死んだと思っている真の強敵に包と周の二人は力を合わせ立ち向って行くのだった…。
盲目女性こそ出てこないものの、面白い内容です…黄正利の使う邪法”吸血術”を除いては。「萬人斬」をベースに香港映画らしい"茅山術"をプラスした作品だと思います。(台湾映画かも)
ちなみに注目の脚本は・・・と思ったら、不思議な事にこの映画には編劇スタッフ表記が無いのです(隠蔽??)。「萬人斬」では著名な司徒安でした。
また、オープニングで静止画像による黄金の強奪を見せるという手法も一風変わっていたと思います。
尚、過去にはJHVより国内版ビデオが発売されています。