旅行の最終日の午前中は谷川岳、一の倉沢を望みながらのミニハイキングで、下の地図の白い点線の部分を歩きました。土合口駅から谷川岳天神平駅までロープウエイが通っているようですが、この時は整備点検期間中で運休していました。
谷川岳ベースプラザからハイキング開始です。
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まず、ハイキングコース入り口で、靴の裏に着いているかもしれない種子などを山に持ち込まない為に土を落とす敷物の上を歩きます。
舗装された広い道を歩く気楽なハイキングですが、最初の30分位はかなり急な上り坂でした。そこを過ぎると、割合平坦な道続きです。ブナの木が多い様で、マイナスイオンを胸いっぱいに吸いながら歩きました。
環境保護の為、ガソリン車が規制されているらしく、時折観光客を乗せた電気自動車が軽やかに通り過ぎます。
1時間位歩いて一の倉沢出合に着きました。ここから見上げる山の景色は幻想的で迫力があり、今までに見たことがないような景色でした。写真ではそれが伝わって来ませんが...。
上の写真の右側手前の岩山の頂上付近の岩は日本の岸壁を代表する「衝立岩」と呼ばれる岩で、日本のロッククライミングの聖地とも呼ばれているそうです。見ていて何だか身が引きしまる景観でした。
午後からは群馬県沼田市にある「吹割の滝」を見学し、その周りを歩きました。滝といえば普通高い所から低い所に水がなだれ落ちて来るものですが、この「吹割の滝」はちょっと変わっていて、川の中の岩の割れ目に川の水が流れ落ちています。
<吹割の滝>
「吹割の滝」の周辺には遊歩道が作られていて、滝の近くにある奇岩群を見ながら歩けるようになっていました。
この奇岩群の景観は迫力あるもので、岩に般若岩などの名前がついています。私が住む九州にはこれ程の規模の奇岩群は無いような気がします。川の水量がこの時期少ないとのことでしたが、多ければこの遊歩道は怖くて歩けないのでは、と思ったりしました。周りは美しい新緑に包まれていましたが、紅葉の時期も素晴しいでしょうね~。
3日目の一の倉沢ハイキングや午後の吹割の滝近辺のウオーキングは、付け足しの様な感じで、それほど期待していませんでしたが、予想外の素晴しい景観に出会え感動した最終日でした。
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二日目はこの旅行のメインイベント、尾瀬ヶ原ハイキングでした。ハイキング旅行なので、旅行出発前からお天気が気がかりでしたが、この日もハイキング日和の晴れでした。
尾瀬ヶ原のハイキングコースは色々あるようですが、私達は鳩待峠から入る一般的なコースを歩きました。
まずバスで鳩待峠休憩所まで行き、ここで35名のツアー仲間は、歩く距離によって3ブループに分かれます。私達は中位の距離を歩くグループに入りました。それぞれのグル-プにガイドさんがつきます。
<鳩待峠休憩所>
一緒に歩くガイドさんから、尾瀬でのルールなどの説明を受けました。例年、冬になると、これから歩く尾瀬ヶ原には4m位の雪がつもるそうですが、今年の冬は2m位しか積もらなかったらしく、その為、毎年今頃は水芭蕉が見頃なのが、今年は見頃がいつもの年より1ヶ月程早く、ゴールデンウィーク頃だったそうです。こんなことは80年ぶりのことだそう。
その上少し残っていた水芭蕉も、6月2日の例年にはない遅霜にやられてしまって、とガイドさんは申し訳なさそうに言われ、ガッカリしましたね~。花の開花はその年の気候次第なので、見頃に出会うのは難しいと実感しました。
鳩待峠(1591m)から、尾瀬ヶ原湿原入り口の山の鼻ビジターセンターまでは、木道ではなく石が多い下り坂で、こんな感じで歩き始めます。
ガイドさんが「尾瀬のウエルカムゲート」と説明されたブナの木が見えて来て、その間を通りさらに下り坂が続きます。
<ウエルカムゲート>
<下り坂>
この辺りはブナの木が多かったですね~。ブナは幹が灰色で、木肌が比較的すべすべしていると、ガイドさんが教えてくれました。
<ブナの木>
まだ湿原ではないけれど、少し水芭蕉が現れました。葉がだいぶ大きくなっているような...。水芭蕉は白い部分はガクで、花は芯の部分だそうです。白い部分をそっと触ってみたら、かなり肉厚でした。
1時間ほど歩いて山の鼻ビジターセンターに着き、ここで少し休憩をします。
<山の鼻ビジターセンター>
いよいよ尾瀬ヶ原湿原の木道を歩きます。木道は右側通行です。木道をしばらく歩くと、無傷の水芭蕉を見つけました。木道の陰になって成長が遅れ、遅霜からも守られていたのでしょうネ、きっと。可愛いですね。
木道からだいぶ離れたところに、水芭蕉の群生が見られました。距離があるので傷み具合が判らず、キレイな水芭蕉に見えましたが...(^-^)
木道の前方の山は燧ヶ岳(ひうちがだけ)、後方の山は至仏山です。
<燧ヶ岳(2356m)>
<至仏山(2228m)>
ここから望む至仏山は雄大な尾瀬ヶ原を前に穏やかな山容を見せ、静かに佇んでいます。この山は百名山完登を成し遂げた友が、100番目の登山に選んだ山で、最後の登山にこの山を選んだ気持ちが何だかわかるような気がしました。
木道の周りには下の様な小さな池が幾つかありました。これは「池塘」と呼ばれるもので湿原の泥炭層にできる池沼なのだそう。中にある島は「浮島」と呼ばれ、時期によっては動くこともあるそうです。
木道の脇に所々にベンチが作ってあり、ここで少し早目のお弁当をひらきました。食後にガイドさんが歌詞を書いた紙を配られ、至仏山を望みながら皆で「夏の思い出」を合唱しました。爽やかな初夏の風が吹き渡り素晴しい時間でした。
食後さらにしばらく歩き、雑誌や絵葉書でよく見る、下の様な尾瀬の代表的景観に出会える「下ノ大堀川ビューポイント」に行きました。手前の湿原にはまだ少し水芭蕉も残っていました。思っていた通りの景観が目の前に広がり感動しましたネ。ずっと憧れていた尾瀬に来れたのだな~と思いながら写真を何枚もとりました。
しばらく歩くと、このような景色もありました。ガイドさんによると、これも尾瀬ヶ原の代表的な景色なのだそう。池塘に浮かぶ浮島とずっと向うの白樺、美しい景色でした。
木道を歩きながら、ガイドさんは咲いている高山植物を一つ一つ説明されたのですが、それに疎い私は覚えられなくて...。覚えているだけを書いてみます。
<ズミ>
<ミヤマエンレイソウ>
<ニリンソウ>
<ヒツジグサ>
尾瀬に行ってみてわかったこととして、水芭蕉は湿原の至る所に群生していると思っていましたが、それがあるのはごく限られた一部の場所だけのようです。
行きは前方に燧ヶ岳を望みながら歩きましたが、帰りは至仏山を望みながらのハイキングでした。なので、尾瀬ヶ原湿原は燧ヶ岳と至仏山の間にあるんですね。
又、木道は周りの景色に気を取られていると、踏み外しそうになる位、狭かったです。私は帰路、高い所の木の葉に気を取られて踏み外してしまいました。大事には至りませんでしたが...。
鳩待峠から山の鼻ビジターセンターまでは、行きは下り坂でしたが帰りは上り坂になるので、帰りは行きの1.5倍の時間がかかりました。鳩待峠には至仏山登山口があります。
全体で約6.5時間の尾瀬ヶ原ハイキングで、気持ちの良い素晴しい一日になりました。
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6月5日から7日まで、某旅行社のツアーに参加して、友達3人で尾瀬に行ってまいりました。羽田経由で一日目は奥日光・戦場ヶ原ハイキング、二日目が尾瀬ヶ原ハイキング、三日目は午前中は谷川岳・一ノ倉沢を望みながらのハイキング、午後からは吹割の滝見学でした。
戦場ケ原は中禅寺湖の北側に位置し、標高1400mの高地に広がる湿原ですが、私達は湯滝から戦場ヶ原をハイキングしながら赤沼へ通り抜けました(青い線の所を歩きました)。
戦場ヶ原という名前から、ここで戦国武将達が戦ったと思っていましたが、ガイドブックをみると、神代の時代に二荒山(現在の男体山)の神と赤城山の神が、中禅寺湖をはさんで領地問題で争い、二荒山の神は大蛇に、赤城山の神はムカデに姿を変えてここで争ったという言い伝えがあり、こう呼ばれているのだそうです。
ハイキングを始めてまず目に飛び込んできたのが「湯滝」と呼ばれる滝でした。滝幅が割合広く傾斜が比較的緩やかなので、穏やかで女性的な感じの滝です。岩肌を流れる水の白さと周りの新緑が美しく調和して素晴しい景観でした。流れているのは、お湯ではなく水です(^-^)
<湯滝>
こんな感じで、気持ちのいい林の中の木道を歩きます。野鳥の鳴き声がしきりにしていました。
しばらく歩くと川が現れ、川べりの木道を歩きます。
途中、こんなお花が咲いていました。「ウマノアシガタ」?
木立の中を抜けると木もまばらな草原になり、右手に男体山が姿を現しました。思っていたより近くに見えたので驚きました。
さらに草原を歩くと、ずっとむこうの白樺林の更に向うに男体山が見える雄大な景観に出会えました。
草原にはこの時期、「ワタスゲ」が群生していました。
この日は時折り薄日が差す絶好のハイキング日和でしたので、戦場ヶ原は多くのハイカーで賑わっていました。気持ちの良い約2時間、12000歩のハイキングでした。
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