日々の暮らしに輝きを!

since 2011
俳人杉田久女(考)、旅行記&つれづれ記、お出かけ記など。

気まま旅行の北海道 ~トマムの「雲海テラス」~

2016年09月09日 |    北海道

トマムに着いた翌日の早朝、朝4時に起きて雲海テラスに上がりました。

皆様、北海道、トマムの「雲海テラス」ってご存知ですか。この旅行の組み立てをお願いした旅行社の窓口の方が、「富良野から南下して是非トマムまで行って、雲海テラスに上がって下さい、そこは“天国に一番近いカフェ”と呼ばれているんですよ。そして7月は雲海が発生する率が一年で一番多い月と言われています。」と熱心にすすめて下さったので、初めて私はトマムの雲海テラスのことを知りました。

ホテルに到着した日の夕方、フロントの方が「けさは雲海が現れたので、明日の早朝もおそらく大丈夫でしょう」と言われたので、期待に満ちた翌日の早朝を迎えました。

ホテルまでバスがお迎えに来てくれて、リゾートセンター内にある山麓駅から雲海ゴンドラ山頂駅までロープウエイで上がります。このゴンドラ施設は観光地でよく見かけるものに較べて非常に大掛かりなものでした。
<ゴンドラ乗り場の山麓駅>

トマムの自然を眺めながら、およそ13分で山頂駅に着きゴンドラを降りると、そこはもう1088mの雲海テラスで、下界と比べるとかなりの温度差があり寒かったです。
<13分で頂上に到着>

私が到着した朝5時過ぎ頃の雲海テラスは、こんな感じで雲海がもう押し寄せていて、人々から歓声があがっていました(逆光になって何だか変な写真ですが...)。迫力ある壮大な自然ドラマにみんな魅入られているようです。

こんな感じで雲海が波の様にテラスに押し寄せてきます。


今まで少し見えていた、雲海の下のリゾート村は、雲海ですっかり見えなくなりました。


しばらく雲海テラスで過ごした後、ふと向う側を見ると、別の展望デッキがある様で、そちらからも人々の歓声が聞こえてきました。そこまで急いで歩いて行くと、そこはこんな展望デッキになっていました。

このデッキは、クラウドウォークと呼ばれる、もう一つの雲海展望デッキで、下の写真の様な造りです。歩く部分が空中にせり出していて、まるで雲の上を歩いている様な感覚になり、かつ壮大な雲海の景観をも見ることが出来ます。私もこのデッキから迫力ある景観を楽しみました。

クラウドウォークで雲海をじっと見ていると、昨年の秋に見た映画の中のシルス・マリアの雲海、「マローヤのヘビ」の事が思い出され、雲海って時の流れを思い起こさせ、人の心に訴えかけてくるものがあるなぁなどと思いました。そして9月に開かれる同窓会のことを思い、そこで会える友のことを思い浮かべました。

心ゆくまで雲海を見た後、素晴しい雲海に巡りあえたことに感謝して、再びゴンドラに乗って下り、ホテルまで戻りました。

午前中にトマムから千歳空港まで移動し、夕方には福岡市の我が家に無事に帰り着きました。

7月3日から14日まで11日間の北海道旅行を、12の記事にしました。初めての北海道でしたが、大通り公園の賑わい、神威岬からの素晴しい景観、コバルトブルーの美しいカルデラ湖の洞爺湖、列車の車窓から見た広大な十勝平野、ノロッコ号からみた原始の姿を留める釧路湿原、丹頂鶴の美しい姿、マリモの島、チュウルイ島がある阿寒湖遊覧、美幌峠から望んだ素晴しい景観の屈斜路湖、神秘的な霧の摩周湖、手つかずの自然が残る知床半島、小清水原生花園の可愛い花々、旭山動物園の動物たち、美瑛の大規模観光農園の美しい花々、パッチワークの様に作物が植わった美瑛の丘、富良野のラベンダーで紫に染まった大地、トマムの雲海テラスから見た壮大な雲海など、忘れられない思い出になりました。

下手なガイドブックのような記事になり
、何だか申し訳ないような気がしますが、訪問下さった皆様ありがとうございました。

                   

暑い暑いと言いながら過ごしていた夏もいつの間にか去った様で、今日の福岡市は秋の風情です。今年の夏は厳しかったけれど、例年に較べて短かった様な気がします。

また、台風や自然災害が次々に押し寄せて、東北や北海道に大きな被害をもたらしました。2か月程前に行った富良野地方の映像をテレビで見た時、あの美しかった花人街道、あの花々の咲く農園は今どうなっているのだろうと思うと、胸が塞ぎます。被災された皆様には心からお見舞い申し上げます。

この秋は(68)で中断したままになっている、俳人杉田久女(考)の記事に再び取り掛かろうと思っています。お気が向かれましたら又ご訪問下さい、よろしく。

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気まま旅行の北海道 ~動揺した話~

2016年09月03日 |    北海道

富良野での観光が終わったのは午後4時過ぎ位だったでしょうか。この日の宿泊は星野リゾートがあるトマムでした。

富良野を出発する時、車のナビに宿泊先のホテルの電話番号を入力すると、4つほどのルートが出て来たので、何心なく一番最初に示された道を走行することにしました。

すると最初はごく普通の道でしたが、途中から何となく道路の両側が森になって来て、いつの間にか道も舗装道路ではない、今まで走ったことがないような砂利道になってきました。

そして次第に道幅も狭くなって、車一台がやっと通れる位の細い砂利道になり、気が付くと道の両側は原生林の様な深い森になって、この頃には何となくこの道は変だと感じる様になりました。

車一台がやっと通れる位の原生林の中の道で、通っている車は全くありません。砂利道なので、走行中は絶えず車の床に小石が当たる音がボコボコしています。そこにエゾ鹿が一頭飛び出して来て、パッと車の前を横切りました。この時、次はヒグマに遭遇するかもしれないと恐怖を感じました。

夕方で深い森の中なので、辺りも車の中も暗く感じました
。運転席の夫を見ると、平気な顔で動揺した様子には全く見えなかったので、私の気持も少しは落ち着きましたが...。

そんな感じで深い原生林の中の道をしばらく走行すると、向うから中年の男性一人が乗った車が来ました。こんな道なので、すれ違うことが出来ません。するとその車は少し道幅が広くなった所まで10m以上バックしてくれました。初めて車に出会いホッとしました。この車が原生林の中の砂利道で出会った、ただ一台の車でした。

この道で果たして、今日の宿泊先の星野リゾート トマム ザ・タワーまで行けるのか、など一人で不安に思っている時、今度は原生林の中から、ビックリするほど大きなエゾ鹿が道の真ん中に現れ、車が近づいても動こうとしません。夫がクラクションを思い切り強く鳴らすと、やっとゆっくり原生林の中に入って行きホッとしました。

不安に思いながら走行しているうちに、原生林が普通の森の様な感じになり、辺りが少し明るくなって、道も舗装道路になり、道路標識がある普通の道になりました。この間、15kmは優にあったと思います。

それから数km走って無事に星野リゾートに着きました。ホテルのフロントで、今、通って来た道の事を話すと、私達が通った道が富良野からの最短の道なので、ナビによってはその道を一番目に表示することがあるそうなのです。一般的には普通の道を教えるナビが大部分だそうですが...。私達の借りた車が、運悪く一般的ではない道を教えるナビを搭載した車だったという訳ですね。

土地勘が無いとは、こういうことなのですね。この辺りのことを少しでも知っていれば、この道が原生林の中を通る道だと、何となく判るはずですから。

ホテルの部屋に落ち着いた時、夫が「あの道を
よく無事に通り抜けられたと思う」と、しみじみとした口調で言ったのには驚きました。無事に目的地に着けるかどうか、不安を感じながら運転している様には全く見えませんでしたので...。

私はかなり動揺していたのでしょう、ケータイがつながるかどうか、確かめるのもすっかり忘れていましたから。もしつながらなければ、あの道で何かあった時どうなるんだろうと考えると、今でも恐怖心が湧いてきます。

下はまだ私の気持ちに写真を撮る余裕があった、この道に入りこんだ最初の頃に助手席から写した写真です。道幅がまだある程度あり、森もまだそんなに深くありませんね。



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気まま旅行の北海道 ~美瑛、富良野~

2016年08月30日 |    北海道

この旅も11日目に入り、残り少なくなって来ました。

旭川で車を借り、美瑛、富良野と南下しました。旭川から美瑛まで車で1時間位だったでしょうか、なだらかな丘が連なり、どこか懐かしい風景の美瑛の丘。丘を彩っているのは美しい花畑や様々な農作物の畑です。素晴しいお天気の中、代表的なルート、パッチワークの路とパノラマロードをドライブしました。

まず「ぜるぶの丘」、ここは大規模な観光農園で色とりどりの花が満開でした。広大な園内をバギーに乗って巡りました。




<バギーの運転手さん>

丘をドライブすると「ケンとメリーの木」が見えてきました。この木は過去に日産スカイラインのCMに登場した木で、ケンとメリーはCMの登場人物の名前なのだそう。30mのポプラの木です。
<「ケンとメリーの木」>

畑の中で寄り添う様に横一列に立つカラマツの防風林。
<「マイルドセブンの丘」>

過去にたばこの「セブンスター」のパッケージに採用されたカシワの木。
<「セブンスターの木」>

丘の風景や十勝岳連峰が望めます。
<「北西の丘展望公園」>

ここは「
四季彩の丘」と呼ばれる15万㎡の大規模観光農園で約30種類の花が真っ盛りでした。園内は広すぎて乗り物に乗らなければ、とても廻り切れません。


こんな観光客用の可愛い乗り物がありました。


美瑛から富良野への国道の途中にある白樺街道と呼ばれる道に入り、この道を15km程下ると、「青い池」という名の美しい池があります。なぜこんなに美しい青い色になるのか判りませんが、立ち枯れたカラマツがより幻想的な雰囲気を醸していました。池の周りには白樺が多かったです。

<青い池>

富良野に着くと、こんな斜面一面のラベンダー畑が私達を迎えてくれました。


ここは富良野のラベンダーが全国に知られるきっかけとなった観光農園で、「ファーム富田」と呼ばれています。広大な園内には7つの花畑があるそうですが、私達はおもにラベンダー畑を廻りました。

ラベンダー畑に近づくと、そこはかとなくいい香り。


こちらは平地のラベンダー畑。広いラベンダー畑を眺めていると、気持ちまでゆったりして来るよう。大地を染める紫色が美しい。紫色って人の心を癒す力があるのかな?


咲いているのは早咲ラベンダーで「濃紫早咲」という種類。


こんな雄大な景色にも出会えました。向うの山は右が前富良野岳(1624m)、左の頂上に雲がかかっているのが富良野岳(1912m)です。

リフトに乗って斜面のラベンダーを眺める園もありました。



頂上からは富良野の町がよく見えました。

この美瑛、富良野は雑誌などによく取り上げられるところで、一度行ってみたいとずっと思っていましたが、今回その夢が叶いました。

不思議に思うのは、観光農園はどこも入場は無料でした。園内を廻る乗り物は有料でしたが、
大した金額ではなく、それも全員が乗るわけではありません。どの観光農園も大規模で沢山の人がそこで働いています。園の中にカフェや土産物売り場が併設されているところが多いですが、それからの利益だけでこれだけ大規模な農園の維持管理費が賄えるとはとても思えません。入口に「個人事業なので200円程度のご寄付をお願いできれば」と募金箱が置いてありますが、寄付をする人は殆どいない様でした。やはり、行政から何らかの形の援助を受けながら、事業を継続しているんでしょうね。

良いお天気の中、美しい花が咲き誇る手入れの行き届いた花壇、パッチワークの様に作物が植わっている美瑛の美しい丘、目の前一杯に広がる紫色のラベンダーの大地を眺めることが出来た幸せな一日でした。

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気まま旅行の北海道 ~旭山動物園~

2016年08月24日 |    北海道

お暑い日々ですがお変わりありませんか。いつの間にかお盆も過ぎ、今、これを綴っている部屋の外ではツクツクボウシの鳴き声がしきりにしています。もう今年の夏も終わりが近づいているのですね。

8月19日~21日まで今年も子供達や孫達と東京デイズニーランドに行っていましたので、7月の北海道旅行は何だか遠い昔のことの様で記憶も薄れがちですが、思い出すままに残りを綴りましょう。

網走から旭川まではオホーツク4号で約3時間半の列車移動でした。旭川に着いたのは、お昼を廻っていましたが、ホテルにチェックイン後、旭山動物園に行ってみました。
<旭山動物園>

旭川にあるのになぜ旭山動物園というのかなと不思議に思っていましたが、旭川市街の東側にある旭山(295m)の麓にこの動物園があるのでそう呼ばれている、とタクシー運転手さんが教えてくれました。

この動物園は現在年間165万人の入園者があり、北海道を代表する観光名所なのだそうです。園内はそれ程広くはありませんが、動物の見せ方が普通の動物園と少し違っているかもしれません。

例えば、下の写真は人気のペンギン館ですが、大きな水槽の中に透明なチューブ状のトンネルが作られ、陸上のヨチヨチ歩きからは想像もつかない程の機敏な泳ぎが間近に見られる様になっていました。
<水中トンネル>


水中トンネルを抜けた先は屋内放飼場になっていて、かなり間近にペンギン達を観察できます。ペンギンの屋外放飼場もあり、その可愛らしい姿が見られる大人気の施設の様でした。
<ペンギン屋内放飼場>

アザラシ館も大水槽の観察窓やマリンウエイと呼ばれる円柱水槽、また屋外放飼場など色々の角度からアザラシを観察出来るようになっていました。
<大水槽のゴマアザラシ>
<円柱水槽>

ホッキョクグマ館にも大水槽があり、目の前で泳いでいる熊を見ることが出来、毛並みまではっきり見えました。また屋外放飼場では見学スペースとの間に堀が作ってあり、柵がないので視界をさえぎるものがなく陸上での熊を見学できるようになっています。巨体を揺らして近づいてくる姿は迫力満点でした。
<ホッキョク熊>

17時15分の閉園後、園の前から出ている旭川市の中心部へ行く路線バスに乗りましたが、このバスの乗客はほとんどが中国人で、団体ではなくそれぞれ別のグループの様でした。なので旭山動物園の入場者も大部分は中国人でしょうね。

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気まま旅行の北海道 ~知床ウトロ~

2016年08月16日 |    北海道

 知床観光の拠点ウトロではウトロ港発の知床半島クルーズをして、知床半島の突端の知床岬が見えるところまで行きました。この日はどんよりした曇り空で、クルーズ半ばから霧が発生し、霧の中でのクルーズになりました。ウトロ港入口には森繁久彌さんの知床旅情のこんな歌碑がありました。
<ウトロ港>
<知床旅情歌碑>

今にも雨が降りそうなお天気だったからか、船から見える知床半島は荒涼とした風景に見えました。高さ100mを超える断崖を眺めながらのクルージングですが、クンネポールという名の波で削り取られた洞窟や、カムイワッカの滝などが見えました。


<クンネポール>
<カムイワッカの滝>

途中から霧が出て来て、晴れていれば船上から見えるらしい知床連山などは残念ながら望めませんでした。半島の突端の知床岬も霧の為よく見えず、ガッカリでしたね。船のデッキにいると、寒さを感じる程でした。
<霧が発生>
<デッキ>

クルージング後に知床五胡の一つの、一湖に作られている高架木道を歩いてみました。これは一湖の湖畔まで続く高さ2m~5mの木道で、ヒグマの侵入を防ぐ電気柵が施され、ヒグマ出没で地上遊歩道が閉鎖された時でも歩けるそうです。
木道からは晴れた日は知床連山が見渡せるらしいですが、この日は霧の発生で遠くは何も見えませんでした
<高架木道>
<木道から見える霧の一湖>

この日の宿泊は網走で、ウトロから網走まで車移動しましたが、途中小清水原生花園に寄りました。この原生花園はウトロから網走への国道沿いにあり、シーズン中は下の写真の様な可愛い臨時JR駅が出来ます。駅の裏手に遊歩道が整備された丘があり、エゾスカシユリ、エゾキスゲ、ハマナスが満開でキレイでした。
<JR臨時小清水原生花園駅>
<エゾスカシユリ>
<エゾキスゲ>
<ハマナス>

丘の上の展望台からはオホーツク海が望めました。
<向うの海はオホーツク海>

小清水原生花園駅の近くのお店に、こんなものが売られていました。エゾ鹿夏毛と書いてあり、18000円の値札が付いていましたよ。


今、焼け付くように暑い福岡市でこのブログを綴っていると、厚めのジャケットが必要なほど涼しかった7月半ばの知床地方を懐かしく思い出します。今でも知床地方はすずしいのでしょうか。


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